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ひねくれ

結局のとこ、才能か。
ならもう歳とりたくないわ。
そうやって迫ってきた年の瀬と誕生日、何かあるんじゃないかと期待してしまう、そんな空気感に包まれて、瞼を閉じてみる。
あれ、夏の記憶。こちらに笑顔でホースの先を向けるアイドルの姿が、オタクの無断駐車大炎上を消火する消防士に見えるよ。
曇り空も秋晴れも、埋まらない会場を笑ってたよ。だんだん寒くなってきて、オタクが着て来たアウターが隣の空席を埋めてたよ。オタクは暑苦しい生き物だな、アイドルの皆さん、冬でも水を思い切りかけてやれ!
はあ、好きなアーティストのライブに行ったり個展に行ったり、フェスに行ったり知らない街を行ったり来たり。
そこにいる人はみんなキラキラしてて、私が光って一人目立てばいいのに、一人影になって浮いてて悲しい。
去年の私は死んだ。同じようなシチュエーションに出会っても別の感情で別の選択肢をチョイスして歩いている。
物事を様々な視点で考えることは、普通に、普通に大切だな。私は強がりだから、様々な視点なんていらない。ひねくれた視点をふたつくらい、それだけで人を判断してた気がする。
人と喧嘩することなくなったなあ。だからといってTwitterでオタクとしょーもない喧嘩するのはマヂ勘弁(笑)それは普通に、楽しくてやってるの?
ひねくれてたはずなのに、いいなあ、羨ましいなあって素直に思えるようになったせいで、2022年は楽しい思い出に付いてるネガティヴに泣かされた。
嫌だなあ。才能がちらり、一瞬でも誰かの目に映ったら引きこもる理由になるのに。自分ですら見つかってない才能の話はもういいや。
ひねくれた頭で考えなきゃいけないことが増えてきて、もう遠くに行きたいなと思っちゃう瞬間まで増えてきた。

ところで、私の才能は。

いつ開けたか分からない瞼をもう一回閉じる。

はじめる誕生日カウントダウン、年越しカウントダウン、ここにきて高まってきた2022。

私の才能は、

19歳で、誰かに見つかる。

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