夏が咲く

 好きな女の子と花火を見られる、かもしれない。
夜の深い青に咲く花、落ちていく儚さ。
濃い雲や霧が邪魔をしても、それはたった一瞬の心の炎である。
青い夏の日、好きな女、私の心に灯す炎。

「期待していてください」

と、言いたいところだが、そうはいかない。

 その好きな女の子は、国民的アイドルグループのメンバーだからだ。
そして、その花火は年に一度の野外ライブでの、ほんの一瞬。

 ケヤフェス振替公演をありがとう。
富士山の麓をべちょべちょのぐちょぐちょアツアツにして、最高の夏にしましょう。
あー、とっても楽しみ。

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