久々湊有希子

旅する料理家。 文化人類学的視点から、世界を旅して人々の食のルーツをたどることをライフ…

久々湊有希子

旅する料理家。 文化人類学的視点から、世界を旅して人々の食のルーツをたどることをライフワークにしています。 サッカー対戦国料理「対戦国を喰らう」主宰。最近は、わりとカレーの人みたいになっている。

最近の記事

そして時は2020

2019年を振り返ってみる。 毎年、何かしら変化というものはあるけれど、この一年は、私を大きく変える様々な出会いや経験が特に多かった。 百貨店の催事やイベント会場のブースでカレーを売らせていただいたり、はるばる和歌山まで出張カレーに行ったり、ミシュランで星を取るシェフからコラボのオファーをいただいて一緒にイベントをやったり。カルチャー誌から取材を受け、挙句の果てには、住宅メーカーのCMにまで出演してしまった。 身に余る光栄、いや、本当は身分不相応もいいところで、どれも、

    • 郷愁のハバナ

      ヨーロッパのような町並みと現役バリバリのクラシックカー。 キューバの旅を、「まるでそこだけ時が止まっているようだった」と、美しい思い出にするのは簡単なのだけど、現実はそうでもない。 帰国してすぐに改めてブエナビスタソシアルクラブを観て、すでに懐かしい気持ちに浸っている一方で、間違い探しをしているような気分にもなってしまう。 波が打ち寄せるマレコン通りをクラシックカーのタクシーが走り抜ける様は今も同じだけれど、道路は少しだけ綺麗になって、車の列には、時折ヒュンダイ製のイエローキ

    そして時は2020