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ふらっとな地域Cafe~大人も子どもも憩い育つ居場所づくりとは~

2月18日、第3回目になる地域Cafeを古民家カフェオリジナルスマイるにて開催しました。今回のテーマは、というテーマで、託児ルーム「ソノコイロ」を運営されている岩永浩美さん(愛称:ひーさん)にお話をして頂きました。

子育てはひとりではできない、周りに頼っていい。

岩永浩美さんは、保育士歴25年、20歳の一人娘の母。「親子の味方」という子育て支援の取り組みをしながら、昨年5月託児ルーム「ソノコイロ」を設立。一時預かりだけでなく、子育て世代のママやパパの困った時の「駆け込み寺」としての居場所づくりをしています。発達の特性のある子どもさんや学校に行けていない子の居場所にもなっていると伺い、ぜひお話を聞きたいと思い、今回お願いしました。
「ソノコイロ」や「親子の味方」の活動、ひーさんが考える子育てへの想いや大切にしてほしいことについて語って頂きました。

働いている人、働いていない人、色々なライフスタイルがある中で愛情の注ぎ方は人それぞれ。どんな方法でも小さい時の愛情は根っこになる。
その子が持った色がもともとあり、違う色を塗られるととてもしんどくなる、その子の色を大事にしてあげること。
子育てという終わりのない先のみえないことは一人でやるものではない、周りに頼っていい。
など、色々な温かいメッセージを頂きました。
自分自身の子育てを振り返りながら、涙を流す方もいらっしゃいました。

こどもも大人も憩い育つために必要なこと

その後は対話の時間。子育て中の方、子どもに関わる支援をしている方、居場所づくりに興味のある方など、約30名の方が参加されました。6グループに分かれ、自己紹介、それぞれが感じた事やこどもも大人も憩い育つ居場所をつくるために必要なことについて話し合いました。

(対話の中で出てきた意見)
・子どもの小学校のクラスに特性のある子がいるけど、どうやら支援につながっていないかも。福祉と教育がもっとスムーズにつながったらいい。
・こどもも一人の人として尊重されるべき。振り返ると、知らないうちに決めつけや区別をしてしまっていると感じた。
・居場所を求めている方が多いのに、居場所の情報が外に出てきていない。もっと広がったらいい。
・こどもがフリースクールに通っている。子育てには「親+@」が必要。
・子育てで悩んでいたけど、今まで聞いてもらえないことが多くつらかった。やはり、聞いてもらえる場や意見をすり合わせること、対話が必要。
・シングルマザーで2歳の子ども子育て中。ふらっと立ち寄れる居場所は本当に大切だと感じた。

地域の中でふらっとに「学ぶ・話す」場は必要

大人が対話をしている端っこのスペースでは、こどもがカルタをしたり、絵本を読んだり、赤ちゃんがハイハイをしたりして過ごしていました。赤ちゃんを抱えながらはじめて参加した方もいました。

改めて、肩書きや枠(福祉・教育・利用者・支援者等)を超えて一緒に学んだり話す場がいること。
本当の意味での「孤育て」をなくしていくために、気持ちを聞いてもらい、ありのままの姿を受け入れてもらえる場がどれだけ必要かという事を考えさせられました。

また、全く福祉に携わったことがない方からの「知らないは怖い」という感想から、「無理解」が知らないうちに偏見や差別につながっていること、まずは「相手を知る」ということが必要で、知ることで多様性の尊重にも繋がるということも感じました。

皆さまからのアンケートの感想を一部ご紹介します。

(ひーさんのお話について)
・頑張りすぎず、助けてって言える環境があるって大事だと改めて感じた。
・子供達が幼い時に祖父母に任せきりで働いていたので、その時に与えきれていない愛情の不足分を充足するため、不登校という形をとって充足期間をとっていると捉えたら少し楽になれるのかなと感じた。
・バスタイムスイーツタイムを大切にすることや愛情の受け皿を満たしてあげること等今の育児を見直さなければならないなと気づいたり、前向きにまた育児を楽しもうと思えた。
孤独にしない、決めつけない、支配ではなく尊重、共感と寄り添い、そして子どものお椀に合わせた愛情を子どもたちが小さい頃に、注ぎ続ける事のできる母でありたいと思った。
・ひーさんのようは理解者がいると、私も子どもたちも、当時ほど悩まずに子育てできたのではと思った。子育てについての価値観も、20年前とは変わり、ありのままを認める子育ては浸透してきていると感じる一方で、障がいの有無や年齢問わず、安心できる居場所を求めている人にたくさん出会う。家族はいつも盤石じゃなく、広く、地域や社会の中で、他者を受入れる価値観が広がれば、多くの人が生きやすい社会になると思った。
・子どもの居場所が、ひいては親の居場所になる
んだなと思った。ひーさんの、人によって愛情の器の大きさに違いがある話を聞きながら、昔ウチでよくご飯を食べていたネグレクトのお子さんのことを思い出した。あの子のご両親も、ひーさんのお話のような内容を聞く機会があったら。家庭に居場所のなかったあの子に、ソノコイロのような仲間がいる自分の居場所があったら。改めて、愛情の中にある「居場所」が、子供にとっても親(大人)にとっても、必要であることを確認することができた。

(地域カフェについて)
・場所の雰囲気も良く、リラックスして対話の時間が持てた。対話を通して学びになったこと、同じ価値観の方の話に安心することができたことがあり、良いお土産を持ち帰ることができた。
・障がいのある方と今までほとんど縁がなかったとおっしゃる方のお話を聞けた。知らないって怖いなと思った。一歩間違えると、敵になってしまう存在、逆に少しでも知ってもらえると頼もしい仲間になるんだなと思った。
・ひきこもりや強度行動障がいの人を怖がらないで理解してほしい。支援者として、その当事者や家族がSOSを出しやすいように地域に理解をしてもらうアクションを起こしたいと感じた。
・子どもが遊べるスペース、子どもをみてくれるスタッフさん、おやつの準備等細部に気配りいただけて子どもと参加する合流の場でストレス無く参加できたのが感動でした。
・今日は子育て中心のテーマではありましたが、相談支援においても、基本はみなさん子育てからスタートして大人へ成長するということを考えると、多くの方にかかわりのあるテーマだと思った。このような居場所へのつながり、また、このような場所とかかわりのある人とのつながりが、いつでも、どのような形でもできるようになることが進んでいけばいい。
学校という枠組みがもう少しみんなにとって心地よいものになるといいのに、、と改めて考えさせられた。その一方、救いの手を差し伸べる人や団体があり、その存在に救われる人達がたくさんいることを知ることができた。
・保護者だけの会や福祉関係の会もありますが、一緒に色んな立場の方が集まって話すってなかなかない場なので、続けてほしい
・毎回最初は緊張して話しかけれないですが、皆さん声掛けて下さって本当にありがとうございます。

今後も、地域の中でのふらっと立ち寄れる居場所として定着していけるよう続けていきます。
ご参加いただいた皆様、ボランティアで手伝ってもらった方、ありがとうございました。

次回は4月21日(日)を予定しています。

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