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第11回ひよこ社労士交流会に初参加!

まだ社労士試験合格体験記も書けていないのにすみませんが、先にこちらをアップさせてください。

6月8日(土)に、「ひよこ社労士交流会」というイベントに始めて参加したので、どんな会なのか、内容や感想を書きたいと思います!


ひよこ社労士交流会って何?

まず、ひよこ社労士交流会とは……
社会保険労務士法人ココフルの中村秀和先生(社会保険労務士の世界がよくわかる本の著者のお一人でもあります)が中心となり、主に社労士経験3年未満の方が気軽に学べる会だそうです。

自己紹介やアイスブレイクなどから始まって、1つのテーマについてグループディスカッションを行い、発表したり、先生がそのテーマについて思うことや経験談などをじっくりお聞きしたりできる、勉強会+交流会です。

通常はオンラインでの開催が主のようですが、時々リアル開催もあるようです。
開催がある時は、peatixやX(旧Twitter)で告知があるので、ご興味ある方はぜひ、チェックしてみてください。次回は9月だそうです。

https://twitter.com/145_srkouryu

わたしは、3月20日の「社会保険労務士の世界がよくわかる本」の出版記念セミナーで、パネルディスカッション裏での個別懇談会にも参加し、中村先生に実際にお話を伺って、もっと伺ってみたい!と思っていたので、今回の「ひよこ社労士交流会」には喜んで飛びつきました(笑)

ですが、申し込んでから、グループディスカッション?!あまり経験が無いけど、難しいんじゃないのか?!自分の意見をその場でパッと話すのが苦手なのに、大丈夫か?!と、開催日が近づくにつれて、不安になってきてしまい、ちょっと胃が痛かったです(笑)

でも、参加し終わった今、あの時キャンセルしなくてよかった!勇気を出して参加して良かった!と心から思っています。

テーマ 健康経営について

その日のグループディスカッションのテーマについては、始まってみなければ分からないので、ドキドキワクワクでした!

健康経営については、もちろん社労士としては知っていますが、取り組んだことが無いし、これまで相談を受けたこともない……わたしに何が語れるだろう、と少し迷いました。

ディスカッションの前後に、中村先生がテーマの説明と、思うことを語ってくださいました。
ざっくり殴り書きのメモから文字起こししてますので、箇条書きで雑なまとめであること、ご容赦ください。

  • 中小における認識は、まだまだである

  • リクルート対策 ブランド価値として利用されている

  • だんだんとマークを取得することが目的・助成金をもらうことが目的になってしまっている。それでは意味がない。

  • 健康経営とは……心身の健康を保って、企業の成長を図ること

  • 健康とは……コンプライアンス 最低限法令で見ても過重労働にならない 働きやすい環境

  • 人的資本……使われてうれしい人なんていない。人は企業が発展していく活力そのものである。人が元気だから企業が成長するのだ。
    時代とともに主語が「社長が~」→「私たちが~」へ変わってきた。

  • 働きやすさがないのに働き甲斐を感じれるか? 瞬間風速的にあっても続かない。一番大事なのは関係性。困ったときに協力し合えるような。

グループディスカッション

これが1番ドキドキだったわけですが、知っている方もいらっしゃり、また、みなさんあたたかい雰囲気なので、安全安心の場で楽しくディスカッションできました!

わたしは現在中小企業の労務担当ですが、わたしのグループでは、大企業に勤める方と社会福祉士の方がいらっしゃったので、違った立場からのお話を色々お伺いすることが出来ました。

  • 大企業では……取り組んでいる。組織の健康が安定的な経営になるというのを大々的に。健康経営は福利厚生と捉えられがちだけど、経営戦略であると。チームの活性化につながるし、エンゲージメント向上にもなる。
    3つの健康 肉体的・社会的・精神的
    取り組まなければプレゼンティーズムが起こる
    大企業がやはり引っ張っていくことが大事。ある程度トップダウンでなければ進まない。

  • なぜ取り組む必要があるのかの説明として、初めのアプローチの難しさ。法違反で労基署が来ますよだったり罰則がある等の脅しや助成金目的からスタートにどうしてもなってしまう。

  • 中小企業では……聞いたことはあっても、きちんと理解しているかは疑問。限られた財源と人手の中で、取り組もうと動くのはなかなか困難な現実。
    1人が思っても、みんなで取り組もうと思ってもらえなければ意味がない。経営者を動かすには内部からより、外部の社労士等専門家へ根回しして、働きかけてもらう方が関心を持ってもらえるかもしれない。
    法令順守だけで精一杯なので……お金のかからないことからスモールステップなら、取り組めるか……

    →わたしとしても、健康経営は社内で取り組みたいことの1つですが、実際問題、限られた人手・財源の中で、新たな取り組みを進める難しさを感じてます……

印象に残った中村先生のお話

  • 「周りでそんなことやってないよ」という社長さんには、どのように健康経営のことを伝えるか……
    「みんながやってからでは後発ですよ!だからチャンスなんですよ!」 
    本当に首を縦に振りすぎて痛かったです(笑)……先駆者になるってかっこいいと思うんですが、同じ業種・規模感のところが特に取り組んでないなら、必要が無いと考えている社長、よく知っています(笑)
    この伝え方は素敵だし、かっこいいです!

  • 経験が浅いうち 若いからこそ使えるワザ 「持ち帰る」!
    言い方によって、うまく時間を稼ぐ。
    「社長のおっしゃること、とても大事ですよね~。いったん整理するために持ち帰りますね。」
    その場で絶対にどうこうしないと、怒られるわけではないし、むしろわざわざ整理してまでやってもらえるんだ!と思ってもらえる。

社労士としてどう提案するか……

  • 社労士として必ず「健康経営はこれです」といった明確なものを提示しなければならないのか?……
    特にそうじゃなくて良い。
    儲かるのか儲からないのかは知らない。 儲かる企業にしていくのは経営者次第。
    社労士としては、具体的にこれ!というよりも、「やることの意味合いや方向性を示す」ことが大切。

  • 社労士として社保手続きや給与計算をしている中で「どういうこと?」と思ったときに気付きそれを伝えてあげられるかどうか。
    「残業多くありませんか?これって、社員の皆さん健康に働けてますか?」などなど。
    「健康経営」というテーマズバリじゃなくても、気づけるところから徐々に話を膨らませていければいいのでは……?

    →健康経営をサービスとしてどういう風に提案するものなのか難しく考えていたので、スモールステップで良いのだという気付き。

  • 健康経営とは……改めて。
    1人1人が潜在的に持っている能力をいかに発揮してもらうか。常にいいコンディションでいてもらうか。
    人手不足人手不足と言うけれど、本当に人が足りないのか? 能力発揮不足かもしれない……もう1人採用せずに済めば給料アップできるかもしれないのに。
    同じ人でも活躍できるとき出来ない時がある。 今思えば……と思い返してみると……
    環境の中で、いかに頑張れる時をたくさん作ってもらうか

延長戦:交流会

テーマトーク・ディスカッションの後は、延長戦で、中村先生へ質問できる交流会がありました!

お話が得意

3月20日のセミナーでも感じていたことですが、中村先生は、お話の持っていき方や、言葉のチョイスが素敵なんですよね!
お話しするのがお好きなんだろうな……と思っていたら、他の方がやはりどうしたらそんなに上手に人前で話せるようになるのか質問されていました!

意外だったのですが、元から中村先生も対人関係が得意だったわけではないと……!驚きでした。
とにかくやはり、場数と経験だとおっしゃっていました。どれだけアウトプットするかが重要だと。

習慣として、物事を思考し深める訓練をすると良い。
新しいことが出てきたときは、「〇〇ということは?」などと考えてみる。
経営者は自分が気づいていない経営課題に気づいた時、弱くなる→「一緒に考えましょう」と寄り添う。「わたしに任せてください!」だと、依存させる社労士・依存する経営者になってしまう。

また、不本意な事は受け入れないで、自分が社労士としてやりたい関わり方をしっかり大事にした方が良い

働くという事

働くということは、自分の人生を自分が思ったように生きていくこと。
働くこと以外の時間のために働かざるを得ないだと、見方によっては働く時間は生きていないことになってしまう。
ワークライフバランスが、仕事かプライベートかの天秤になってしまっている。それは何か違う。
社労士として、分からしてやろうと思う必要はなく、大事だよということを思っていることを伝える。
共感する人はするし共感しない人はしない。
大事だから言い続ける。相手に期待し過ぎず、伝えることは諦めずに伝え続けていこう。

まとめ・感じたこと

健康経営は、今後法令遵守に止まらず、+αとして絶対にどこの企業も残り続けていくためには必要なこと。
それは分かっていつつも、必要性の伝え方には苦慮するかと思っていました。
でも、そのものとは行かなくても、スモールステップで労働時間を少し見直したりといったところから広げていくのでも良いのだと気づきました。

受け身にならずに、こういったアウトプットの場で、楽しく学べる機会は貴重なので、おすすめです。

また、社労士としての顧客との関わり方も、「教える」とか「先生」とかではなく、寄り添って一緒に進めていきたいという気持ちがぴったり自分に当てはまるなと再認識しました!

中村先生、参加された皆様、沢山の学びをありがとうございました!

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