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あなたの知らないディープ大沢⑤アイディア出し編

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魅力ありすぎて大変

これまで経験してきた
①大沢「大」文字
②空き家
③食
をもとに、大沢の魅力をさらに発信すべく、四人一班になってブレインストーミング形式でアイディアを出していく。ファシリテーターは鶴岡ナリワイプロジェクトの井東敬子さん。

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地方は気軽に意見を言えるの会議が少なく、そのやり方に多様性もない


私も庄内に帰ってきてからわかったのことなのだが、庄内地方はあまりブレインストーミング形式に慣れていない人が多い。なんならブレインストーミングという言葉を聞いたことがない人も多い。なので、ブレストをしても意見が出にくいのだ。私もブレストをした最初の頃は、いきなり自由になりすぎてほっぽり出される感じがして、慣れるまではどうしていいか分からなかった気がする。

自由に意見が言えるのは、「反省会」という名の飲み会だけだった

これは昔からの地主や小作人制度からの慣習の気もするが、立場のある人以外は発言してはいけないという暗黙の了解や無意識の常識がある気がする。この土地で立場のない人がそういう権利を与えられるのは酒が入ったときだけだった。だから、みんな飲み会は大好き。その飲み会も、「反省会」と称して体裁を整えてもいる。でも、私はアルコールにアレルギーがあるので飲めないんだよなあ。親の世代を見ると、女性は添え物だったなあとも思う。

自由に意見を言えることに身を慣らしていく


そんな雰囲気や慣習のためか、この地では自由に意見を言ったり、相手の意見も受け入れるという訓練がされていないため、話し合いで意見が出てこない。今まで責任のある人ひとりが考えて言えばよかったものを--自分は考えなくていい立場だったものを--いきなり自分も当事者にされ、頭を使い、自分も矢面に立たされるのだ。でもこれ、慣れてないとキツいが、慣れれば楽しいと思う。一人の意見だけが通って当たり前の世間だから対立や軋轢が生まれたけど、みんな同じように権利を有すれば場の空気も変わってくる。愚痴だけでなく、そこから改善点も生まれてくる。

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(撮影:山口峻之介)

1. アイディア出し

「ふ〜む」
「そういえばここでこんなんあたけよの」
なんて一日を振り返りながらアイディアを出していく。

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実は、私こういうのめちゃめちゃ得意なのだ。事象と事象がつながり、アイディアが次々に湧いてくる。班員の三人が話し合いしながら付せんに書いている横で、私はひとりで黙々と、ガンガンに、その事象同士がつながったアイディアを付箋に書いていく。たぶん一人で二十個くらい出していた。(周りが引いていた)

四人で出たアイディア出しをした結果、真っ白だった方眼紙は色鮮やかになった。

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2. 振り分け

次に、似たようなアイディアをまとめて並べていく。自然体験や料理教室など、大きく分類して振り分けると俯瞰して見ることができる。

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めっちゃ魅力ありまくりじゃん、大沢。

3. アイディアを繋げてひとつのパッケージに

そこで、班員の方が
「これ、単体でイベントにするんじゃなくて、通年で体験できる定額制のパッケージとして売り出すのはどうでしょう?」
とすばらしい提案してくれた。確かに! こんなに一年間で楽しめるなら、なにもそれぞれ単体にする必要はないのだ。通年行事として年のはじめにイベント案内をして、一年中楽しめるようにすれば、参加者は予定も立てやすい。その都度お金をもらうのではなく、年会費のような形でそれを売り出せば、予定も立てやすいし外部の人も来やすいのでは?  田植えとかなら植えたあとも見に来れればちょくちょく通うだろうしとのこと。確かに〜!

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すばらしいアイディアが出たところで、話し合いの時間が終了。これからは各班の発表となる。

4. 発表

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各班がそれぞれのアイディアを発表した。この班は、なんと高校生が大人相手に発表! こういう若者が活躍できる場をもっと作っていかなきゃいけないなともしみじみ思った。

ちなみに、写真右下でカメラを構えているのは、東北芸術工科大学デザイン工学部の山口峻之介さん。この日撮影した動画も使用して、大沢のプロモーションビデオを作ってくれた。大沢「大」文字への山登りの映像が見られる。

さて、アイディア出しの結果は?

実はこの日のアイディアをもとに大沢コミュニティ振興会の方でも色々企画する予定とのことで、ここではあえて詳しく書かないことにしようかと思う。気になった方は、是非、大沢へ! 春も、夏も、秋も、冬も、それぞれちがった魅力で引きつけてくれる。きっと実際に大沢に行けば、「うわあこれじゃ魅力ありすぎよ!」と思うこと間違いなし! それを機に、大沢の皆さんと顔見知りになり、今度はこれを読むあなた自身が地域発展を盛り上げたり、その役割を担ってくれたらいいなと思う。

いま、地域創生は日本の中でも注目すべき分野だと思う。これから世界が迎えるであろう高齢化社会を、日本がまず初めに経験しているのだ。そして、それは過疎地であればあるほど、その実験要素も強くなる。地方は世界と未来へ繋がっている。ぜひ、大沢さ来ぃばいちゃ。(大沢に来たらいいじゃない。)


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