Tom Waits / Grapefruit Moon 雑記

曲 4分45秒








『酔いどれ天使のうた』




トム・ウェイツさんの歌はそう評されている





たしかに、、


ハスキーヴォイスな天使さんだ



なんなら、

フランスにある世界遺産のモンサンミッシェルのいっちゃん高い塔のてっぺんにいる大天使ミカエルよりも、天使さんぽいのだ




めちゃ天使


めちゃ天使っ



めちゃ天使って連呼せずにおれない位にこの曲を聴くと謎に気持ちが高まる




落ち着け、自分






✴✴✴✴✴✴




以前

千葉県自宅から約2時間を要したアルバイト先、東京目黒のスペインレストラン
ちょび髭シェフに「千葉まる子ちゃん」と呼ばれつつ、

その電車通勤でトムと恋仲でもあったリッキー・リー・ジョーンズさんなどを愛聴、新宿裏道にあるコアなレコード屋さんを探検、大好きな音楽を思う存分ディグってた



時代を半世紀以上遡る70年代のブルージーな音楽たち

何故か感覚的に地肌にすっと馴染む


ブルースの巨匠ライトニン・ホプキンスさんら、ごりごりの(ド)ブルースのエッセンスを残したまま聴きやすい仕上りになっているからかな





そこに共通しているのは


泥くささ。






だけど、

「何を以って泥くさいか。」も、人それぞれだなぁ



たとえば、
酒場や煙立ちこめる場末の真反対のようなクラッシックコンサート

洗練されたドレスを身にまとい演奏される方のなかにも、すんごいすんごいすんごい泥くさいプレイヤーさんはいらして、だから、それって見た目とか、場所とか、音楽の種類や条件じゃなくて、その方の音や場に対するスタンスというか、上手く言えないけど、そんな感じ







✴✴✴✴✴





今宵は満月



7月の満月


ネイティヴアメリカンの呼び名はBuckmoon


雄鹿の角(buck)が入れ替わる時期なのだとか




されど



ミュージックスタート、



ふわり



酔いどれ天使が訪れたなら



爽やかな柑橘系満月が
しゃがれほろ苦な夜に
くっきりと浮かぶ、

そんな世界線になったりもして。。





音楽は見える世界をほんの少し心地よく変えてくれるような、魔法みたいなとこある



この曲は
ベートーヴェンの「月光」と同じく、
夜空から降ってくるかすかな光りを身に受けるイメージを、ほんのり、可能にしてくれる貴重な曲






✴✴✴✴





周知のように、ブルースはかつて尊厳を奪われた生活を余儀なくされた黒人さんたちが始めた音楽で、辛すぎる歌も確かにある

わたしが語り得ることではないと十分承知のうえでの稚拙な感想なのだけども

断じて受け入れられないなか、幾ばくかでも、1ミクロンでも、歌うことで、そうして昇化することで、ぎりぎり、かろうじて、まんまの自分自身を、なんとか、とらえようと、試みる、か、のように、思われる



気取らず手ざわりのまま吐露する音楽

こうあらねばならぬぬぬ的な、よこしまな欲はさておきの音楽





「とりあえず1日生きたっペ

こんな状況で生きてるんだし、

それだけでもよくやってるべ」




みたいな。。





アウトプットすることでそこから少し自由になり、また明日を生きる足掛かりにする

そういった精神的側面の意味合いでは、Hiphopにも通じる気がする



整うんだよね
見えない何かが

だから
うたったんだよね


たぶん






✴✴✴






歌詞一部抜粋




'Cause every time I hear that melody, well, something breaks inside.


このメロディ聴くたびに内がわでなんか壊れるんだ



And the grapefruit moon , one star shining is more than I can hide.


グレープフルーツのような月、輝く星ひとつ、隠しようがないのさ






✴✴





森鷗外さんだっけか

英語のI love youを「月が綺麗ですね」と訳したとかとか



えっ、マジ?
まぁまぁのチョーヤクだね!

って、正直思っちゃうけど、

主観て、私的超訳世界みたいなとこあるなぁ


だから、おもしろいのかもな



、、



って

記した後、


なんだか

不安になり

調べたら、



森鷗外さん じゃなくて

夏目漱石さん でした。。




ぁぅ、


間違えた。


失礼しました。。




テヘ





でも

そのネット調べついでに
素敵な情報も発見


なんと

そのかつてのアルバイト先のレストランがあった目黒の近く三軒茶屋(地名)に、グレープフルーツムーンというライブハウスがあるのだそう




勿、この曲からの命名





グレープフルーツムーンも

ひとつじゃないな。。




色んなグレープフルーツムーンの存在を思い浮かべたら

なんか、にわかに
嬉しくなった








And everytime I hear that melody.

Puts me on a tree.

And the grapefruit moon , one star shining, is all that I can see.








あのメロディが聴こえる

グレープフルーツ味

しずかに 沁みいる



ただ そんなふう

こんなふうにして

存在を 感じてる



想えるって うれしい

その度 微か蘇るかな



丸ごとの お月さん 

ベルベットの 空

眺めて 
















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