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エルピス。笑いながら牛丼大盛食べたくなった。

エルピス最終回の日に新幹線で移動中だったため、今朝やっと観た。

ちょいとネタバレかもしれません。

第一の感想は、牛丼食べてる長澤まさみと眞栄田郷敦を見て「ふはははは」と笑った自分がなんかいいなと思ったこと。二人の演技と、そして演出と、牛丼大盛食べるシーンというのが好きすぎて、それ見て笑えた自分がいいなぁと思った。もはやドラマでなく自分。やば。

アトムの童の初回を見た時も同じような感想を書いた気がするが、長澤まさみ演じる浅川恵那が、吹っ切れて、キレて、不敵に笑ったシーンで鳥肌がすごかった。人って腹を括ったときに、何かが吹っ切れた時に、とてつもなく良い顔になると私は思う。人によってはその吹っ切れてからの状態を暴走とか狂ったとか呼ぶけど、物事を動かすには暴走と狂気が必要なのではと思う。狂気って別に文字通りの意味ではなく、狂ったかのように見えるほどの周りが見えない、まっすぐに何か一つしか見てない、そんな状態。多くの人にとってはもしかしたら怖いことかも。でも私はそれが好き。

エルピスは思えばこの吹っ切れの瞬間を多く描いた作品だと思った。何かから逃げていた、目を背けていたそれぞれの登場人物が、何かの拍子に吹っ切れて暴走する。だから見ていてゾクゾクする。

眞栄田郷敦とのかけあいのシーンとか、笑っちゃうくらいかっこよかった。二人の目、すごい。ギラギラ。これも大好き。やるぞ、やってやるぞ、の目。人によって大事なものって違くていい。でも自分がやらなきゃ、やるんだってそういうときの人の目ってギラギラ、メラメラ、なんと表現するのが正しいのか、鳥肌立ちながらも見てるだけで笑みが止まらなかった。

ドラマって作りものだから、だからリアルに見えてもリアルとは違うって思う部分がある。でもこのエルピスってその作り物の作り物らしさを残しつつのリアルに寄せた感じがあって、だから笑ってしまうんだと思った。眞栄田郷敦が鼻水びよーんと垂らしながらする演技や、長澤まさみが大声張り上げるシーン、あぁリアルってそうなるよな、現実ってそんなにきれいじゃなくてちょっと薄汚れてるよなってそんな演技と演出だった。

あとは村井役の岡部たかしさん。いい味出してた。嫌味な感じとその裏にある正義感と、絶妙だったわ。なんだろ、脇役の皆さんもとても味のある作品だった。一人ひとりの個性が際立っててちゃんと思い入れできる感じ。

べた褒めしてしまったが、つまりこのエルピスすごく好きだったなぁと思う。調べたら完全オリジナル作品とあって、最近小説や漫画の原作作品が多い中で、ドラマのためにドラマとして作られた作品と思うと惹きつけられるのわかるなぁと思った。

年末、とりあえず眠いわ。



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