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fateとdestiny。ウンメイとサダメ。

大好きな日本酒を解禁した。搾りたて、と書いてあったので即買い。麹と米がガツンと来る味わいがたまらない。ほわーんとした酔いが心地よい。その前にビールも一本飲んでるけど。ただの酒好きである。

最近、運命って言葉について考えた。先週末のゴタゴタの人の存在があったからというのもあるが、今の仕事のことも含めて、今年はなんとなく運命という言葉が影響しているように感じる。

運命という言葉を使う時、英語のfateなのか、destinyなのか、悩む。

“Fate” comes from the Latin word Fatum meaning “that which has been spoken.” Therefore, through the ages, fate has come to be associated with that which has been predetermined for our lives. Fate is based on the notion that there is a natural order in the Universe which cannot be changed, no matter how hard we try.

Destiny has much more positive connotations than fate. Deriving from the Latin word Destinare, destiny means “that which has been firmly established.” While this definition also refers to the idea of predetermined events, destiny is something we can actively shape and alter. Unlike fate, there is an element of choice in destiny.

諸説あるっぽいのだけど、fateが自分ではコントロールできない起こるべく現象、destinyが選択肢のある起こるべく現象、つまりコントロールできる起こるべく現象と思う。

そう考えると、fateは例えば選べないもの、つまり親とか人種とか性別とか家庭環境(金持ち、貧乏)とか身体的特徴とかなのかと思う。

で、思ったのだが、要するにこれらはOut of Controlであり、自分にはあまり責任のないものだから、べつに「だってウンメイさんのせいだから」って言ってもいいんじゃないかと。親は選べないってのってまさしく運命だと思うし、それって自分のせいではないから。うちは毒親かつ変な家庭なので特にそう思いたいというのもあるけど。

人種であれば私はラテン系に生まれたかったけど、残念ながら黄色人種。身体的特徴であれば、昨日の続きっぽいけど背が高いことや首が長いこと。私はどちらもあまり好きではないけど、どうしようもないし。だからウンメイさんのせい。あたしゃ悪くない。

ところがどっこい、destinyはというと、こちらも起こるべく現象であり決められたものであることに間違いないのだけど、なんと自分にある程度の選択肢があるときた。

つまりこれ。出会うべくして出会った、というあたりは運命っぽさを感じるけど、でもそこから関係を作っていくかいかないかは私にちゃんと選択肢があった。そして私は作る方を選んだ。自分の意志で。そして手放すことを選んだ。自分の意志で。しかしながら起こったことは運命的だったと思う。

あ、もしかしてちょっとカッコいいこと言ってないか、私?笑

だから、起こるべくして起こった運命的できごとであっても、ちゃんと選択肢は自分にあった、つまり責任の所在は自分にあるというのがdestiny。すごい言葉だ。だからウンメイさんのせいにも、サダメさんのせいにもできないのがdestiny。

ぼんやりそうだろうなと思ってたのだけど、日本語の「うんめい」がdestiny、「さだめ」がfateな感じらしい。たぶんこれも諸説あると思うけど、なんとなく「定め」を使う時は変えられないものを意味するイメージがある。日本語でも一応区別をつけているのに、なぜ英語訳はfateもdestinyも運命になってしまうのか。

いろいろと読み漁っていたら、西洋の考え方はdestinyで、東洋の考え方はfateだと書いてあった。欧米人は運命は自分で切り拓ける、変えられる、と信じているが、アジア人は運命は定められたものと考える、と。分かる。分かる気がする。なんなら、日本人の働き方おかしいですよシリーズ始めたいくらいわかる。あれよ、「しょうがない」「変わんないし」って諦めちゃってるのが日本人だと私は思う。

でも違う。変えられることだってある。
ですよね?(誰に対して?笑)

そしてfateが変えられないものだったとしても、それを受け入れないとだめなんだなと最近やっとわかった。無理なものは無理。嫌いなものは嫌い。それは仕方ないけど、それこそそういうウンメイなのだから。

母を嫌いな自分。はい、変えられません。変えるつもりもありません。でも母は変えられない。だからこの人が母という事実は受け入れとく。でも嫌いでOKさ。相手があることはどうしたって自分の思い通りにはならない。だから素直にそこは「憎き、ウンメイ氏のせいだ。ばーか」といって片づければよいのだと思う。

さ、二杯目の日本酒をいただくとします。
素敵な花金を。