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続・ハグに関する考察

続とか書いちゃってる時点でだいぶ暇だな、おい。

先日の投稿にいただいたコメントの返信にも書いたのだけど、私が海外でというかアメリカおよびラテンアメリカの某国で得た大切なものの一つが、ハグである。日本でハグつったら男女の抱きしめ合う性的なものしか連想されないのかもだけど、私はそっちよりも挨拶ハグ、喜びハグ、感謝ハグの方が圧倒的に連想される。というかハグってそっちやろ、と思っている。

おはよー元気?(ハグ)
またねー(ハグ)
久しぶりー!!!(ハグ)
うわーありがとー!!(ハグ)
お疲れー(ハグ)
ウケるー(ハグ)
イェーイ!(ハグ)
ぎゃははは(ハグ)

あれよ、スポーツ選手がやるやつに近いと思う。私は基本バレーボールくらいしか見ないのだけど、例えばスパイクが決まったらハグ。サービスエースで得点したらハグ。ナイスレシーブでハグ。ミスってもハグ。勝ったらもちろんハグ。みたいな。瞬間瞬間の喜びや感動に乗っけてハグ。自然とハグしてしまうやつ。え、違うかな。

数年前に仕事で知り合った男の友人、知り合って間もないころ飲みに行った帰りに「ハグしましょ~」と軽く言ったら「お前は俺のことが好きなのか?俺を惚れさせたいのか?」と言われて「ん?」となったのを覚えてる。なぜそうなる?マジの「惚れてまうやろ!」を何度か連発され爆笑したっけな。

別の男性(去年書いてた利害関係のある人)にも感謝のハグしたいって言ったら、それをするのはズルいと言われて意味が分からなかった。感謝をハグで表して何が悪いのかサッパリ理解できなかった。

日本では男女のハグ=性的なもの。この方程式を私はほぼ忘れていたのだ。

この投稿に使うためのハグの写真を検索して、ほとんどが男女の性的なやつ、次に親子(母親と赤ちゃん)、そして動物を抱きしめるものだったのにビックリした。え、そうなの?軽いハグはないの?

アメリカで過ごした4年間、男女問わずハグをしまくって、それが当たり前になってしまった私にとって、日本の方程式は理解しがたいのである。友達をハグして何の問題があるのか?性的?なぜ?クエスチョンが尽きなかった。厄介なことに私の友達も同じ感覚の人が多いため、日本でも日常的にハグしていたせいかそういうものだと思ってしまっていた。

アメリカ然りだが、ラテンアメリカはさらにすごい。中米のある国に2か月ほど滞在したことがあって、そこではハグは初対面でも普通にあって、さらにキス文化もある。これどっかで書いたっけな。忘れた。初対面で、現地のイケメン大学生に手の甲にキスされた衝撃的は今でも覚えている(しかも名前はオスカル。ベルバラかよ)。2回目に会ったときはハグしながらCheek to Cheek(頬と頬)だったし。さすがの私もイケメンの攻撃には戸惑った。2週間で慣れたけど。

そんなわけで自分のハグのハードルがだいぶ低いことに今更ながらに気づくというね。挨拶の一部。握手よりハードル低いと思う。

とりわけ感謝を伝えたいとき、私はどんな言葉よりも一回のハグで全部伝わると思っている。大学でお世話になった教授と卒業式の日にハグしたとき、あのマッチョで動じない先生が涙ぐんでたの忘れない。海外で語学の先生をしていたとき、学生たち(大人)全員をハグした。今思い返せばほぼ男だったな。自分より体格の良い学生もいたけど、気持ち的には我が子をハグするようだった。別の国でプロジェクトで行った小さな村の女性、災害で家も家族も失ったその人が私たちが支援で入ったことについて、泣きながらありがとうって何度も言ってたので思わずハグしてしまった。

ハグはドキドキでなく温かさを与えてくれるものだと思ってる。好きだからじゃなくて嬉しいから、悲しいから、感謝したいから、する。相手がだれであれ感情に寄り添ってする。その定義の方が私にはしっくりきた。

アメリカで一緒だった友達が「日本は家族とですら軽くハグできない。なんか悲しい」と言っていた。私は家族とハグする気はないが、すごく共感したのを覚えている。取らなくてもよい距離を取っているのではと。

っていう日曜の朝の考察。私のラテンルーツはここだったのかもな。

それにしても猫のハグ可愛すぎる。

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