たまに観たくなる野島伸司作品

前書いたかな、書いてないかな。最新記憶力がやばし。

私は子どもの頃から野島伸司作品が好きである。たまに、ふと、観たくなる。それが今らしい。まあ隔離だからなのだけど。

未成年、聖者の行進、人間失格、このあたりで大体いつも迷う。今回は聖者の行進にした。昨晩からほぼ連続で観た。こういうドラマワンクール分一気するみたいな週末の過ごし方好きなのだ。ってか今は隔離だけど。

聖者の行進。今でも結構覚えてる。この話は残酷だから。当時小学生だったけど観てた。このTBS枠のドラマは子供心にも面白いことを知っていた。

簡単に言うと、知的障害者の若者が働く工場での閉鎖された空間で起こる差別、暴力。そして外の世界に出ても同じように受ける差別、暴力。ここで描かれているものって今もそんなに変わらないのではと思う。当たり前のように向けられる差別・偏見。イジメの対象。暴力をふるう対象。ちょっと違うかもだけど、今、技能実習生としてアジアから人を受けいれているが、技能実習生についても同じようなことが行われていると聞く。常に弱い立場の人に不利な世の中。20年以上前から何も変わらん。

雛形あきこの演じる知的障碍者の女の子が段田安則演じる工場の社長からレイプされ妊娠する。あ、ごめんなさい、ネタバレ。コスプレさせ、言うことを聞かなければ殴りおとなしくさせ、母親を悲しませると脅し、何度も強姦するシーンは小学生だった私にとってはかなりのインパクト。そして数年にわたり段田さんが嫌いだった(笑)ごめんなさい、段田さん。

当時の社会問題を取り上げる作品が多いとよく言われるけど、この作品は今観ても十分に今の社会問題にも通じる。ただ、今はもっと陰湿なやり方で行われている。イジメ、性的暴行、弱者への暴力、権力による抑え込み、不倫、それらに対して立ち向かわない社会。

ダークな気持ちになるかと思いきや、野島作品のいいところは希望を見出す光をちゃんと残してくれるところ。絶望を何度となく描くのに、必ず小さな光が残ってる感じが好き。観て不快になる人も多いと思うけど、私はどちらかというと温かい気持ちになる。きれいごとだけじゃない絶望の世の中を描いてくれてるからなのだと思う。

そして野島作品に出る人たちはなかなかの俳優陣だと思う。いしだ壱成、この聖者の行進の役、今観ても鳥肌が立つ。すごい。まあ色々その後あったかもしれないけど、私は役者としてのこの人はやはりすごいと思う。酒井法子。同じく色々あったけど、役の幅も広いし、どの役もハマるイメージ。とりあえず若いのりピーはかわいい。書き出すと止まらないので二人でおしまい。

で、私の大好きな安藤政信が出てる貴重なドラマである。やはりかっこいい。青の時代ってドラマにも出てたのだけど、こちらもよい。若き日はやはり凛々しくていいなぁ。やはり好きな俳優で最初に名前を出していこうと心に決める。

もう一人。広末涼子。好き。当時ブームとか起きてた理由が分からなかったけど、かわいい。そして演技がうまい。分からなかったけど、10代であれだけ表現ができていたなんてすごいと思う。ていうか、とにかくかわいいのであるよ。今も今で素敵な40代に突入したけど、やっぱりかわいいなと思う。

さ、まとまらなくなってきたところで、次は何となく人間失格かなと思っている。星の金貨とか、ビーチボーイズとか、家なき子とかもいいな。一部野島作品でなくなってるけど、とりあえず私は自分が小学生の時のドラマが好きなのだなと改めて思う。

早く隔離よ、終わってくれーい。

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