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男に会う日に化粧に気合を入れるその感じ

が、理解できません。知らなかったんですが、一般的にそうなんですか?

これまで若い頃からを振り返ってみても、デートのためもしくは気になる異性と会う日に特別何かを変えたことは記憶にない。そもそもその発想が当たり前なのをつい昨日今日知った私である。そうなんだ、へぇ~って。よく見聞きするとは思ったけど一般的なんですね。知らんかった。

むしろ、私は極力「地」の自分の状態で行く気がする。できる限り薄く、すっぴんに近い状態を目指す。幸か不幸か化粧映えする顔らしいので、気合を入れればお褒めの言葉のかろうじて一つくらいもらえるかもしれないが(あくまで、かも)、その次もそれを期待されては困る。化粧に時間をかけるほど私は暇じゃない。一体一般的にどのくらい時間をかけるのか知らないけど、ここ10年は平日でも5分かけない。朝は忙しいし、そんなことよりコーヒーゆっくり飲んで心の平穏が欲しい。

ちょっとよくわからないのだけど、気合を入れる理由は一体何なのだろうか。相手への礼儀?社会的な暗黙のルール?会社にすっぴんで来るとは何事だ、的なあれと同類?全然分からない。それって男性から求められてるんですかね。だとしたら完全に無視して生きてきたわ。

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私は別に肌がきれいでもなんでもなくて(というか手入れもほとんどしない)、地が黄色かつアジア焼けのため、もう何年も日本人らしからぬ肌の色でいるし、日焼け止めはかれこれ15年以上塗っていない。

海外で暮らしていて私が自分に対してする化粧とは、粉をはたく、眉毛を描く、以上である。一応日本人のお偉いさんに会う時用にリキッドファンデーション(いつ買ったか覚えてないやつ)を持ってきてるが、先日の会合でもぶっちゃけ使ってない。めんどくさかったし、単純に忙しくて時間がなかったから。

今、海外で暮らしていてと書いたが、嘘。日本でも同じだった。出社の時は色付きの粉をはたく、眉毛を描く、以上であった。偉そうに「海外で」って書いて損したわ。あ、たまに顔色が悪い時に色付きリップを使うこともあったが、マスクのおかげでそれもなくなった。手間が減って、ある意味ありがとうである。

そもそも化粧をすることを100歩譲ってOKとしても、落とさないといけないのがマジで面倒くさい。私の中では肌色のストッキングを肌色の足にはくことくらい意味が分からない。あれ、なんなんですかね、早く廃止してほしい。化粧はしなければ落とす必要もなく、時間の節約になる。超合理的だと思うんだけどな。

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最近女性云々の話をまた書くようになったけど、自分はつくづく一般的な女性像からかけ離れてるんだろうと思った。むしろ光栄なことなんだけど(同じカテゴリに入りたくないので)、結構基本的なとこからズレてたんだと気づき、気づけたことで気が楽になった。そりゃ合わないわけだとね。

先日のヒールしかり、私はパンプスすら必要がなければ履かない。走りにくいから。でも冬にブーツは履く。あったかいから。そしてブーツはフィットしてるから意外と走りやすい。よく駆け込み乗車していた。あ、どうでもいいか。

そしてスカート持ってない、一枚も。女性らしさの代表格のようなタイトスカートは15年ほど前に気が狂ってはいて以来、はいてない。ひざ丈すら無理。あ、民族衣装の巻きスカートは持ってます。民族衣装好きだから。でも全部ロング。日本にない色とデザインのやつ。

で、極めつけの化粧ほぼしない。三段落ちみたいだな、こりゃ。

普通の女性からしたら信じられないんだろうなと思うけど、私からしたらあなたたちの方が信じられない。走れない靴を履き、動きにくいスカートをはき、時間のかかる化粧を毎日している、すごいっす。でもすいませんが、尊敬はしない。私の生活、それだとシンプルに成り立たない。

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と、Tシャツ・Gパン・ビーサンに、ショートヘア、色黒、三白眼の国籍不明顔の女は思うのであった。