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勝手にもらっちゃう

感受性というものが本当にあるなら、私は高い方だと思う。映像や本による物語や、人が話すことなど、感情移入がたぶん人より深い。

「感受性」は「かんじゅせい」と読みます。意味は、「外界からの印象や変化・刺激を受け取る感度や感じ取りやすい性質」です。

https://oggi.jp/6452494

人の感情が揺れ動く体験談や現在進行形で起こっていることへの感情移入がおそらく人より多い。悲しくなるとか、怒りを覚えるとか、そういうのもあるけど、それに加えて動揺する。動揺が大きければ、まるで自分に起こったかのように、自分がその渦中にいるかのように何日も引っ張られる。動揺が止まらない。

ここが天邪鬼ポイントなのだろうけど幸せそうな人については、正直あんまりその感情をもらわない。よかったね、とは思うし、嬉しくなるとかもあると思うけど、悲しいや怒りの感情に比べると受け取りは少ない。唯一くらいでスポーツで試合に勝った時の選手たちの喜びは凄くもらう。そして大概泣く。めんどくせえな。

不思議なことに、表情や声、雰囲気などももらいやすい。だから赤ん坊が苦手なのかもしれない。泣き喚く声だけで、こちらまで発狂しそうによくなる。重度の鬱の人と対峙した時も引っ張られて怖かった。病院が苦手なのも病人の苦しそうなのを見て気分が落ちるから行きたくないのだろう。健康診断は全然平気であるのだから。

あとはニュース。訃報。事故。殺人。テロ。紛争。朝ご飯食べながらとかでも泣くときある。今はもうほぼ見ないので影響されないけど、調子が悪い時は一番遠ざけるべき要素の一つである。

プラスのものですんなりもらうのは笑うのだけである。笑顔ではダメである。笑うである。何か笑える要素があっておかしくて笑ってる姿にだけは激しく引っ張られる。もらい笑い的な。よくよく考えると不思議だな。

人の感情をもらいたくないとは思わない。人の話聞いて感情移入しなかったとしても、心が動かない人とか動揺しない人って面白くないから。でも不必要に受け取り過ぎるのは厄介だなと思った。こういうのマジでスイッチでオンオフ、またはつまみで5段階に調整できたらいいのにと思ってしまう。