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人生は壮大な暇つぶし

極稀に演劇などを観に行くことがありますが、なんであんなに黙って見なくてはいけないか疑問に思うことがあります。

飲食NG、私語もNG、椅子倒すのもNG、背伸びもNG……になっている。でも3時間も椅子に座っていたら当然腰も痛くなりますよね?でもそれは変だって言えないんですよ。この現象って、今の社会に何か似ていると思いません? ちょっとでも目立つことや人と違うことをしたら「何でお前はそんなことやっているんだよ?」といわれるのです。

飲食しながら芝居を見たって別にいいじゃないですか。演者はマイクを付けて大声を出したり歌を歌ったりしているんだから、声は十分に聞こえますよ。結婚式の余興だってご飯を食べたり喋ったりしながら楽しんでいるので同じことです。全部は聞いていないにしろ、だいたいの内容は皆聞いていますよね。自分も演劇もそれでいいと思うんですよ。

余談ですが、歌舞伎を見たことがある方はいますか? 実は歌舞伎って、飲食OKなんです。幕の内弁当というのは、(芝居において張られる)幕の内側で食べるから「幕の内弁当」と呼ばれているんですよ。

シェークスピアの時代、1600年ころのイギリスでは庶民がアリーナ席に立って演劇を見ていました。当時はまだ今のようなラガービールがなかったので、シードルとかエールを飲んで酔いながら芝居を見ます。もしつまらなければやじを飛ばすのも当たり前。貴族もテラス席でディナーを楽しみながら見ていたのが演劇の本来の姿なのです。

 それなのに日本では、誰が言い出したのか分からないけど、何となくじっと座って見なきゃいけないことになってしまっている。これもある意味では、いろんなところで起きている現象なのかなと思います。

誰が決めたわからないルールに縛られるのではなくもっと自由に行動した方がより楽しい人生になります。


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