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未経験でWebディレクターになった私が最初に知りたかったこと:その1

こんにちは。yubuneです。前回初めてのnoteを投稿しました。読んでくださった方、スキをくださった方、本当にありがとうございます。

今回もWeb未経験ディレクターのテーマで、私が入社して最初に知りたかったこと(その1)をまとめていきます。

※真面目に書きすぎて文字数が多くなってしまったため、分割します。


入社してから実際にどんな業務をしたのか

まずは「実際にどんなことをしたのか?」という話を私の経験からお話しします。

Web業界未経験にも関わらず、なぜかコーダーに応募し(詳しくは前回の記事を参照)、ご縁があってディレクターとして入社した後、最初はアシスタント業務から始まりました。

主な業務は社内外に向けた下記のような資料作成です。

・ディレクトリマップ
・ワイヤーフレーム
・提案書
・見積書
・仕様書
・スケジュール
・課題管理表 など

案件によって必要となる資料は他にもあるのですが、これらの資料を何度も作っていくうちに「最低でもこれらの資料は必要になる」という感覚もだんだんとわかっていきました。

打ち合わせにも参加し、クライアントの要望や状況を直接ヒアリングしました。毎回アジェンダを作成し、打ち合わせ中に議事録として加筆していく方法が効率が良くスムーズでした。認識にズレがないか不安な事項があれば、忘れないうちにクライアントに確認します。

ちなみに議事録は作成しておかないと後々コンセプトや方針の決定履歴がわからなくなるため、プロジェクトの目指すゴールを見失うこともあり、炎上回避のためにも重要な資料の一つです。
(当初の意見がすり替わって制作途中で仕様の変更を要求されたり、自分の当初の意見も忘れてしまったりなど……)

複数案件が同時進行しているときは、特に記録に残しておかないと私の場合は「あれ?この話はどっちの案件の話だっけ?」といったボケもかますので、思い出せるように記録して気を付けていました。。

20人程度の会社規模のため、当然研修もなく、上記のような業務を周囲にサポートしてもらいながら少しずつ慣れていきました。

その中で「最初に知っておけば良かった」と思うことがいくつかあったので、その一つ目を説明します。


その1=制作フロー(全体像)

制作の流れがわからないことには進行管理も困難を極めるため、最初に全体像を把握しておくことが大事に思いました。

会社ごとに細かなフローは異なりますが、大枠としてWeb制作会社にあまり差はないかと思います。
私が働いていたWeb制作会社の場合は下記の流れでした。


1.受注前
受注が確定していない案件。
サイトからの問い合わせや既存顧客からの紹介が多かったため、まずはクライアントの要望を聞くため、自社の説明も兼ねて打ち合わせをセッティングします。

そのためのアジェンダや、現状のサイトを確認してディレクトリマップを作成しておくとクライアントへの理解が深まりやすかったです。打ち合わせでクライアントが具体的なページの話をすることもあるので、そういった場合に事前に調べておくと話がスムーズに進みました。

ちなみにディレクトリマップとは、サイトのページ構成をわかりやすくまとめた資料のことです。表現方法は図で表したり、リスト化したりといったパターンがあり、私はGoogleスプレッドシートで作成していました。

ページ数は見積りにも影響するので、「現状のページ構成のままだと大体このくらいの費用か」というのもわかりますし、作っておいて損はないです。

要望と予算を伺った後は、ヒアリング内容を基に提案する仕様やデザインを社内で検討します。デザインはTOPデザイン(PC+スマホ)をデザイナーに制作してもらいます。予算の都合もありますが、大体は2案提出でした。


2.受注後
受注が確定した案件。
デザインの方向性と予算の兼ね合いを見つつ、更に打ち合わせを重ねながら制作を進めていきます。
細かな仕様は早いうちに決め、制作スケジュールの予定を確定=チームメンバーのリソースを確保します。

なお仕様決めは重要ですが、最初にすべて理解するのは難しいので、社内の得意なパターンを見つけていって、その後に自分なりの提案をしていくと良いかもしれません。

その後は制作スケジュールが守られるように監督しつつ、時には柔軟に予定を調整して最終的な納期に合わせた進行管理をしていきます。

この頃にアシスタントがやることは、最初に決めた仕様通りの成果物ができているか確認することがメインでした。外観だけでなくボタンのホバーなどの動きや、メールフォームの機能など使ってみて不具合が出ないか、問題なく使えるか検証します。ブラウザやデバイスを変えて何度も検証。。

できていなければフィードバックを出して修正してもらい、できなければできない理由を聞いて、相談しながら解決します。個人的には、ここで出すフィードバックをテキストでいかにわかりやすく・的確に指摘するかが重要でした。フロントエンドの精神的負担を減らすために。


3.納品後
Web制作会社では、納品=公開であることがほとんどです。
その中でクライアントから納品後の保守・運用も任せたいと言っていただける場合があります。どこまでの範囲を会社が対応できるかは確認が必要ですが、その会社ではCMSやサーバーの保守、サイトの運用・改善の提案も行っていました。

保守に関してはバックエンドの領域になり、クライアントのサーバー情報やCMSのバージョン管理などに関する質問はバックエンドに聞いていました。

改善の提案にはGoogle Analyticsの数値を参考にしていました。アクセス解析で利用者のデバイス(PCかタブレットかスマホか)の割合や、どの国からアクセスしているかなどもわかり、使い方を勉強すれば多くの情報を読むことができます。

逆にクライアント側から要望があり、改修を行うこともあります。
改修はリニューアルから部分改修、追加機能まで様々です。保守窓口の部署を持つ会社もありますが、私の場合はディレクターが窓口を担当し、要望をヒアリングした上でどのように進めるか・誰に頼むか・工数はどれくらい掛かるかなど、受注前の作業と同様に検討していきます。

以上が制作フローでした。​


参考にした書籍

もっと体系的に詳しく知りたいと思った方は、以下の書籍が役に立つかと思いますので、是非一度読んでみることをお勧めします。

私が読んだものは改訂前の初版でしたが、上司に教えていただいて知りました。「ディレクションって何をすればいいの?」「制作進行中にどういう視点で臨めばいいのかわからない」という疑問に対する答えが少しずつ想像できるようになり、仕事の進め方が理解しやすくなったと思います。

また、業務に取り組む方法については以下の書籍を参考にしました。

コンサルとありますが、業務を進める上での基本姿勢が示されているので、どの業界・業種に就いても役立つ内容だと思いました。職場で上司とうまくやり取りができない、業務の取り組み方に自信がなくなった時にお勧めです(……)。仕事が少しずつ回せるようになってくると、気持ちにも余裕が生まれますしね!

基本的な話ですが、当時の私にとっては全体像がわかると次に何をしておけばいいのかもわかりやすいですし、とても有益な情報でした。

次回は私が入社して最初に知りたかったこと(その2)を投稿したいと思います!


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