登場人物とその人間関係を考えてみる

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マガジン「物語を考えたい」のお品書き(マガジンの目次)
・前ページ 物語りの舞台となる世界観ってなんだろう
・次ページ 世界観で成り立つ特筆する出来事

先に、予防線を張ることをお許しください。

私は人気作家のような職業作家ではないし、どこかの機関で研究しているわけではありません。
基本的には独学で、こういう感想を持っていることを書いているだけですので、目くじらを立てずに、こういう感想もあるんだねと、読んでいただけたら幸いです。


私の思う、物語りの構造

さて、予防線も貼り終えたこととして。
以前に物語りの構造とはなんだろうという記事にて、
物語りの構造の中身で思い浮かぶものとして、
以下の5つの項目を挙げさせていただき、簡略的に、こんな感じというふうに書かせていただいたと思います。

物語りの構造の中身で思い浮かぶもの

・物語りの舞台となる世界観
・登場する主要人物とその人間関係
・世界観で成り立つ特筆する出来事
・出来事の解決方法(解決しないのも方法の一つ)
・物語りの流れや運び方

また、この上記の5つの項目を挙げた上で、
基本的には、
設定と出来事・イベントと話の流れ方・運び方で、物語りはできていると仮定させていただいたと思います。

まだ未熟な仮定ではありますが、今回は、物語りに必要となる5つの項目の一つ、物語りの舞台に登場する人々について、少し書かせていただこうと思います。

登場人物とその人間関係を考えてみる

物語りの登場人物。
人気のある物語りともなると、しっかりとしたファンがいるもので、とても詳しく、とても力説されているのを見かけたりもします。
物語りの話を進めるため。物語りを盛り上げるために、物語りの中で様々な役で活躍してくれています。
小説、マンガ、アニメ、ドラマ等など、様々な表現方法で語られ、演じられる物語りを彩る登場人物達は、ヒーロー役ばかりではありません。
物語りの彩りは、すべての登場人物が、それぞれの役割を果たすことによって成り立っていると感じています。

これは私の感覚ですから、他の方がどうかはわかりません。
その前提で読んでいただけると助かるのですが、
もうだいぶ前になりますが、少なくとも自分の書いていた物語りの登場人物たちは、物語りの中で演じてくれていると仮定しながら、物語りを書いていました。
どうしても悪人にしきれなかったり、卑怯なことを思い浮かばなくなるなんてことで、物語りが進まなくなることがあったときの対策です。
この感覚を持つようになってから、登場人物たちは物語りの中で演じてくれているという感覚で、物語りを読むことがよくあります。

悪役とか敵役と呼ばれる人物であっても、損な役割や嫌われる役割かもしれませんが、しっかり演じてくれているからこそ、物語りにメリハリが付いたり、違った方向の考え方というものを示すことができるのではないかと考えています。

登場人物は、それぞれどんな人物なのか

私は、登場人物の性格付けが苦手です。以前に書いた物語りでも、特色をつけようとして、色々思いつくままに設定したんですけれども、あまり使わない設定は、設定した事自体を忘れてしまったり、物語りが進んでいくと物語り自体が成立しないというよりは、強引に進めるか、事件の内容自体の見直しを書けなければならないような、物語りの方向性で迷子になることもありました。

読んだり、観たりしてきた物語りも、登場人物が多くなると、存在感が薄くなったり、いつの間にかいなくなっている登場人物が出たりというのも見かけます。
急に性格が変わったように思える登場人物や、たぶん物語りの都合上で、後付け設定になったのではないかと疑いたくなるなんてこともあるものです。

登場人物の設定すること

だいぶ前置きが長くなってしまいました。
登場人物の設定も、世界観の設定同様。必要なものだけを設定する形で問題ないだろうと思っています。
最低限という書き方が正しいかどうかは判別できませんが、キャラクターの名前くらいは一覧にしたほうが良いような気がします。
また、身長差や体格の違いなど、物語りを書いていくなかで、イメージしやすいように予め設定しておくと、矛盾が少なくなるのではないかと思います。

登場人物の設定で思い浮かぶもの

・名前
・生年月日、年齢
・身長
・体重
・体型
・身体的特徴
・趣味
・性格
・職業
・住所
・特技

当たり前なのかもしれませんが、自己紹介によく使われる単語が並びます。
この他に、ゲームなどで良くあるのは、属性なんてのが出てくるかなと思いましたが、こんな感じで、物語りに必要なものを書き足すようにして、物語りを進める中で書き足したりしていく形になると思います。

歴史上の話を書くとするならば、その資料から抜粋する感じになるのだろうと想像していますが、そういう資料に無い部分は設定することになるのだろうと思います。
創作の物語の時は、一から設定していくことになると思いますが、私は、あまりにも思い浮かばないので、占い本なんかを参考にしたりして、性格づけをしたりとあてがっていました。

登場人物の人間関係

漫画では、たまに読者に対する情報整理のためか、人間関係を図案化して矢印を引いて関係性を書いたりしているのを見かけたなと思い出していましたが、現在、ブログ形式でどうまとめるか考え中です。

図案化が理解しやすく感じるのですが、個人的には、主要人物だけでも、登場人物単位で、関係性をまとめておきたいと感じています。
設定は、どこまでいっても物語りを進める上での確認資料ですから、記憶しなくていいのなら、資料にまとめても良いと感じています。

物語りに乗せない部分の感情。信頼や警戒などの関係性も情報として、書き進める時の確認や今まで語ってきた物語りとのズレ防止に役立つと感じています。

登場人物の人間関係で思い浮かぶもの

・登場人物名
・時期
・相手の登場人物名
・関係性
・相手の登場人物に向ける感情

項目挙げながら思ったのは、イベントや出来事のあとみたいな、状況変化による関係性の変化を比べることが出来るようにしたほうが良いなと感じています。
例えば、敵対してたのが、仲間になってというヒーロー増殖システムになると困ると思い、時期の項目を追加しました。
時間と共に変化するのを確認できれば良いなと妄想しています。

この登場人物の人間関係を踏まえた上で、所属組織単位の関係性や、組織と個人の関係性など、物語りの内容に応じて関係図も多様化させる必要があるように感じます。
登場人物の人間関係で思い浮かぶものの、相手の登場人物名を登場団体名に変えたりして応用が効くと思います。
とりあえず書いておきます。

登場人物と登場団体との関係で思い浮かぶもの

・登場人物名
・時期
・相手の登場団体名
・関係性
・相手の登場団体に向ける感情

登場団体の関係で思い浮かぶもの

・登場団体名
・時期
・相手の登場団体名
・関係性
・相手の登場団体に向ける感情

こんな感じでしょうか。
普段の生活での会話でも思うことではありますが、どういう立場とか、どういう関係性というのはややこしいものなのに、ここを勘違いすると、ややこしさが増したり、そもそもの内容が理解できなくなったりします。
これは、物語りでも同じだと思っていて、歴史物の小説でも、当時の風習や立場の仕組みを知らないこと、説明がないことで、なんでこんな展開になったのかが理解できずに読み返したりすることがありました。
話が逸れましたが、人間関係や団体との関係、団体と団体の関係というのは、物語りの前提知識になることもあると感じています。
特に展開が早くなる、あまり説明文をいれると展開が遅く感じるような場面では、説明を省き勝ちになるように感じます。
そういうところで矛盾が生じやすいように感じています。前提条件の確認が必要なんだよねと思い出していました。

さて、だいぶ書いてしまいましたが、今回はここまでにしようかと思います。
ここまで読んでいただけたとしたら、お疲れ様でした。ありがとうございます。
愉しんでいただけたとしたら幸いです。

2024年1月26日(金)
指の歩み 池田修一

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