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恋愛が絡まない女児アニメが好き

フリフリのお洋服やキラキラアクセサリー、今でこそ女児物が好きな私だが、00年代以前の女児コンテンツは実はあんまり刺さってなかった。

何故ならその時代の女児アニメは恋愛物の延長で、結局『意中の相手に振り返って貰えれば人生あがり』みたいな他者軸で生きてるのがなんか微妙だったのだ。

それに恋愛物でキャーキャー言うのはクラスのカースト上位女子たちの専売特許みたいな雰囲気もあった。

『こんな男がいい!』
『こんな男はダメ』

みたいに人を品評出来るのは、自分が絶対的上位存在であると自覚しているから出来る行為だ。
ものすごい自信だなぁ。陰キャな私とは無縁の世界だ。とも思っていた。

なので幼少期はコロコロコミックばかり読んでいた。少年マンガのキャラクターはみな他人の評価など気にせず、自分のやりたいことにひたむきで元気が出る。


『意中の相手に振り返って貰えれば人生あがり。ハッピーエンド』…の流れが明確に変わったのが初代プリキュアからだったと思う。

恋愛も憧れるけど、別にそれが私の人生の全てじゃないよね。友達と過ごしたり、チョコパフェとか食べる時間も欲しいし。みたいな雰囲気は革命的だった。

人生の主人公はあくまでも私。
恋愛が好きな人もいるだろうけど、自分の人生を投げ捨ててまで異性に寄り添わなくてもいい。

オシャレだって別に異性に気に入られるためにやるわけじゃない。トロピカルージュプリキュアはメイクがテーマだが、ビックリするほど男の影が出てこない。みんな純粋に『可愛いのが好き』『綺麗になるのが好き』だからメイクをやっているのだ。

私の子どもの頃はまだ、ヘタにおしゃれに手を出そうものなら『好きな男の子でも出来たの?色気づいてマセてるわねぇ~』なんて揶揄される時代だったので、色恋とオシャレが完全分離されている現代の女児たちはとてもいい時代に生きていると思う。羨ましい。

そういう幼少期の名残か、今でもメイクは苦手だ。

ただ、今は『オシャレ』=『異性に品評されるもの』という構図が薄まってちょっとだけ抵抗感は無くなった。
最近は男でもメイクをする人が増えている。
男のメイクは別に社会に出るためのマナーとも言われないし、どちらかというとそんなに異性受けされるほどメジャー文化じゃない。わりと自己満足な世界だ。

女装子ちゃんに関しては異性受けどころか同性受けも怪しい。でもだからこそ魅力的でもあって、“なりたい自分”に真っ直ぐに向き合ってる彼ら(彼女ら?)は私が憧れる女児アニメ主人公に通じるものがあってちょっと好きだったりする。