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【雑記】「メフィストーフェレ」を聞きに行って感じたこと

東京フィルハーモニー交響楽団のメフィストーフェレを聞いてきました。いやー、素晴らしい演奏でした。まさに天上の音楽。

ファウストやメフィストーフェレを知らないお客さんにも好評だったようで、これを機に日本でもファウスト関連の演奏が増えればなー、と思います。

「メフィストーフェレ」はゲーテの戯曲「ファウスト」を原作にした多くの作品のひとつです。
他にも、マーラーの「千人交響曲」、グノーの「ファウスト」、ベルリオーズの「ファウストの刧罰」、リストも確かファウスト、メフィスト、グレートヒェンをモチーフに作曲してましたね。

音楽以外にも、映画「ファントム・オブ・パラダイス」、森鴎外の「舞姫」、日本のアニメでは「風立ちぬ」、「魔法少女まどか☆マギカ」なんかもファウストに影響されてると言われています。

「ファウスト」に限らず、やっぱり良き芸術は別のまた良き芸術を産むんだなと強く感じました。

ゲーテの「ファウスト」が魅力的でオマージュ作品が多いのって、我々の心と人生を様々に写し出し、各々のインスピレーションを刺激するからだと思うんですよ。
その対象は必ずしも主人公のファウストだけではなく、メフィストや、グレートヒェンや、ワグネル、ヘレネー、バイロンがモデルと言われるファウストの息子、もしかしたらホムンクルスかも。

そもそもゲーテ自体、ファウスト伝説にインスピレーションを得て「ファウスト」を書いたわけで、芸術ってのは相互作用であり継承であり、とにかく様々に影響しあって、また新たな芸術を産むんだなと思いました。

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