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水曜日の湯葉59 ◆ ドローンが飛んでるだけの似非未来

駅の案内板で「外国語が出ている間はひらがなのルビも出る」という措置をしているところがあった。いい発想だと思う。


24日に自動運転車ベンチャー TURING の山本一成さんとしゃべるノリが発生し(ありがたいことに僕にはたまにそういうノリが発生する。原理には不明な点が多い)Twitter Space で2時間ほどしゃべった。アーカイブが残ってないので内容を要約すると、以下のようになる。

  • お互いの現在までのプロフィール

  • 「柞刈湯葉」は概念みたいな雰囲気があるけど実在人物

  • Ponanza がやらなくて AlphaGo がやったのはチーム作り

  • 自動車の新規参入を阻むのは分厚い法規

  • エンブレムの貼替は意外とめんどい(裏にセンサーとかあるので)

  • 車載コンピュータはプログラマがあんまり考えない問題に悩まされる。熱・電源・振動

  • 自動運転はセンサーが重要と思われがちだが、人間はたった2個の目で運転している

  • 一番めんどいのは意外にもドア

  • SF作家にはSFプロトタイピングという企業を相手取った仕事がある

  • 光速が遅すぎることへの不満

  • 文明を維持するのに必要な人口規模

  • イスラエルの人口と経済規模は埼玉県と同等

  • 「ダイソン球はできるのか」「そもそも必要なのか」

  • 「起業しなさい」「リスク負いたくないからヤダ」

湯葉さんとしゃべるノリを発生させたい人は Twitter 等でそれっぽい動きをしてください。僕もメカニズムはよくわからないのですが、わりと発生します。


1月18日 水

本を捨てた。びっくりするほど捨てた。そのほとんどは引っ越し以来一度も触っていない本だ。将来読み返す可能性はゼロではないが、買い直す費用を考えれば期待値はほぼゼロだし、それよりも空間を占有するコストの方が高い。

ひとまず書棚が空いたことで「新しい本を買ってもいい」という精神的余裕が生まれた。今まで旅先で興味ある本を見ても「家に置く場所がないしな」とスルーしていたことに気づいた。これは知的怠惰というほかない。ヒルベルト・ホテルみたいな本棚を持っているのでなければ、本は適度に捨てるべきなのだ。

スーパーで真鱈を買ったら寄生虫(おそらくアニサキス)が出てきた。写真で見るとただの糸くずだが、料理酒の中で明らかに能動的な動きをしており「あっ寄生虫だ」とすぐにわかった。ただ流される物と自ら動く物は何故か見分けがつく。おそらく「流される動き」のパターンが少なく、それ以外の動きを我々は生物的な何かだと認識するのだ。テオ・ヤンセンの作品はまさにそうしたものだ。


1月19日 木

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