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水曜日の湯葉 #39 大学院生時代のアルバム見つけて1日潰れた

新連載おしらせ。新潮社 yom yom で小説連載を始めます。現代日本を舞台にした大学生小説で、湯葉小説(あるいはSF小説)を読んだことがない人でも楽しめる内容を目指しているのでよろしくお願いします。

あらすじ
他人の気持ちが分からないことが悩みの大学一年生・谷原豊は、曾祖母の葬儀(100歳没)をきっかけに、謎の霊媒師・鵜沼ハルと出会った。霊を信じない理系大学生の、奇妙な慰霊アルバイトが始まる――。

なお更新日を水曜にしたのは「湯葉さんのコンテンツは水曜日にまとめたほうがいいでしょう」という編集さんのご厚意によるものです。ありがとうございます。時刻が正午なのは「企業のコンテンツだから定時内に更新しないとなにかあったときに対応しづらい」とのこと。なるほどなあ。

AI 画像生成メモ

このところ話題の AI 画像生成についてのメモ。テキストから画像を生成するAIは現在 StableDiffusion, Midjourney, DALL-E2 という三大勢力がある。内部的な差異は僕にはわからない。むしろインターフェースの違いが顕著。以前書いた記事は DALL-E2 によるものだが、これは入力テキスト以外に設定項目がないし同時に4枚生成してくれるので、とっつきやすくはある。

ただ DALL-E2 は1回17円と高いため、最近は StableDiffusion を使っている。オープンソースでプログラムが公開されているため、強いパソコンと Python の知識を持っている人は自分の手元で動かすこともできる。僕は前者を持っていないので Google の計算資源を間借りして使っている(無料)。

話題だし触ってみたいけどプログラミングの知識は皆無、という人はひとまず StableDiffusion を Web 上で使える DreamStudio がオススメである。パラメータがいろいろ選べるがとりあえず触らないほうがいい。

Midjourney は Discord 越しに使うとのことで、どうも思想的な相性が悪そうなのでまだ使っていない。

8月31日 水

新規案件の打ち合わせ(対面)で都心へ。自分が関わる会社は有楽町線が多いので、もし都内に住むとしたら有楽町線(あるいはそこに乗り入れる線)だろうな、などと考える。

ただ、都内はコンビニの通路ひとつとっても「うわっ狭」となるので、閉所恐怖症の身で住むのは現実的ではない。都会暮らしの辛さとして「人の心が冷たい」みたいなのを挙げる人がいるけど明らかに偏見だし、都会をやっかみたいなら物理的な狭さを指摘したほうがいい。

打ち合わせ(飴もらえた)を終え、別に出版社に移動してサイン本を作成。30冊だと聞いて来たら60冊積まれていた。天文学では2倍は誤差だが、サイン本って希少性に価値のある商品なので、あまり書きすぎると「最初からサインを印刷すればいいのでは?(天才の発想)」という気分になってしまう。

新潮社の新連載『幽理』の初月分のゲラを返す。冒頭シーンが2019年なのは禍より前を書きたいからではなく、単純に2019年に書き始めたからである。構想3年の大作というわけではなく、単に後回しになってしまっただけである。

久々に口内炎ができた。新連載にともなうストレスのせいだと思う。連載が継続すればストレスが減る要素があまりないので当分この痛みを抱えていくのだろう。つらいな。

9月1日 木

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