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水曜日の湯葉 #10

ようやく10回目である。少しずつ購読者が増えているのは感謝の一言につきる。おかげで「月500円で見せるのにふさわしい生活をしよう」と心がけようになった。「その結果がこれなら以前はなんだったんだ」とか考えてはいけない。

あと僕の小説には未成年の読者も結構いるらしく(ファンレターを送ってくれた人もいる)、君たちにとってこうした月額コンテンツの購読が現実的でないことは申し訳なく思っている。現状このシステムは変えようがないのだが、外に出す価値のある話はいずれ出版物にできるようにするので図書室とかで読んでほしい。

2月2日 水

1ヶ月かけて短編をひとつ片付けたので、今週は休日ならぬ「休週」である。まとまった時間のいる趣味が多いので、こういう休み方のほうが性に合っている。問題は仕事のやりかたを忘れてしばしば「休月」になってしまうことだが。ひとまず今休のプロジェクトである物理エンジン機械時計を進める。「どこまで真面目に作るか」がポイントである。

おもりの落下でテープを引っ張り、針が回転する

たとえばこれはおもりの落下に連動して時計の針が回る機構なのだが、物理エンジンで本当にテープを引くのは非常にダルいので、錘の位置から直接針の角度を計算してしまう。最終的に動画を作るのが目的なので、見え方が同じになるものは手を抜く。

不在着信が1件あった。知らん番号だなと思って検索すると調査会社の内閣支持率アンケートだった。惜しいことをした。内閣について言いたいことはあまりないが、どういう調査がされるのか体験してみたかったな。しかし考えてみると世論調査は「知らん番号に出るやつ」しか対象にならないということか。そのバイアスが内閣支持率に影響するかはわからんが。

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