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水曜日の湯葉43 必要性の不明な仕事をしなくていい幸運

高校生のくらいのころ、両親のことをなんと呼ぶべきか考えあぐねた挙げ句「ちち」「はは」と呼んでいたのだが、いま考えるとアーニャだな。いま考えてどうする。

9月28日 水

ホワイトボードに「11:00 ◯◯社とリモート会議」とあったが直前までURLが来ないので「あれ? これ流れたのかな?」と思ってボケーッと朝飯を食べた。10:53にメールが来て「今日はこちらでお願いします!」とあったので慌てて服を着替えた。案件についての相談をしつつ「チェンソーマンのコラボカフェ、なんの説明もなしに普通の生姜焼き出してほしいですよね」とかそういう話をした。

論文を読む。電気細菌について。

なぜか「電気」って人工物の象徴みたいなところがあるが、別に生物が電流を使ってもいいし、動物の神経系もある意味で電流である(閉路ではないとか、速度が遅いとか、流れるのが電子ではなくイオンであるとか、さまざまな違いはあるけど)。

人間以外の生物が使わないという点では、火のほうが「人工物の象徴」にふさわしいが、あまりに長く使われているせいでそういう雰囲気はない。「誰が火を発明したのか」は歴史に残っておらず、ギリシア神話ではプロメテウスが人間に与えたという設定になっている。電気が古代からあれば「人類に電気を与えた神」もいたと思う。たぶん雷神ゼウスから盗むという形で。

9月29日 木

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