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真の深刻劇場はここでした、親子の絆って。未だ自問自答してます。 16

お嫁さんとお母さんから学ぶ超ポジティブ思考は「信じる心」

※アメブロで2014年に書いた「自分史」を加筆・再考し掲載しています。


まさかの長男の「妊娠・結婚」宣言。

帰ってから

またもや布団をかぶってフツフツ
彼女が話してたことを思い出していました。

もう考えても
しゃ~ないねん、けどね。

・・・・・

ただ
彼女のまっすぐな瞳には圧倒されました。

私はどこかやはり「世間体」←いまさら???
そんなに早く生まなくてもいいじゃん。とか
思ってました。
長男だって…

罪人じゃん!って。

でも彼女の
自分で決意した、ほんきのまなざしに
完全に圧倒されていました。

そのときはなんなのかとはっきりとはわからなかったですけど

わたしにはない「なにか」を
彼女が見せてくれているような気がしてならなかったです。

そして
それでも、

「どうしよう」ってうじうじしているうちに
日が過ぎました。

そして
またもや長男からの電話。


「11月結婚式するけど、来るか?」


え、えーーーーーーーー?(こればっかり)

まだ親御さんにご挨拶もしてないのに💦

でね

そんなで
うそのようですが

まさかの

結婚式当日に
親族とご対面ということになります。

ドキドキしながら会場までいきました。

するととてもステキな女性が声をかけてくれました。
「長男くんのお母さんですか?」


彼女のお母さんでした。
私はひたすらしどろもどろ
「このたびはいろいろとご迷惑をかけて」
云々かんぬん・・・・

そんなわたしに
彼女のお母さんは言ってくれました。


「あの子ら、だいじょうぶよ。
ちゃんと結婚式の費用も自分たちでためて出してやったし」

・・・・・・・・・?

え?あの…

それほんまですか?
彼女やご家族が出したんじゃないですか?

だってだって

あの

「すべてのお金を自分のためだけに使ってしまう長男」が

一緒に貯めただなんて

信じていいのか?

でもね
本当でした。

彼女がしっかり管理していたんです。

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数名の双方の友人と
私と次男

彼女の家族とおじいさん、おばあさんと、お母さんの妹夫婦。

ちいさな人前結婚式でしたが
それはとても
思いの溢れた素敵な式でした。

式が終わったあと

みんなで中華料理屋さんで
ごはんを食べました。

実は彼女は五人兄弟の一番上で
まだ幼稚園に通っている幼い妹弟が三人いました。


にぎやかな中で、決して阻害されない
気を使われすぎているわけではなく、
なんとも居心地よいファミリーなのです。


長男はここに入り浸っていたわけが
わかりました。

きっと我が家にはなかった

居心地のよさや
暖かさを感じていたのだな…

と。

歌ったり踊ったり、


笑って、しゃべって


そこには
暖かい空間がありました。

彼女のおうちや親せきに
責められるのではないかと

いろいろ想像していた私は…

「自分の杓子定規」的状況ではなかったことに
ひたすら度肝を抜かれていました・・・・。

帰り際お母さんが私にこう言ってくれたんです。


「二人がどんなにがんばっていくか、楽しみにしましょう。
今日だってね、
目はかけるけど、お金はかけないスタンスで大成功!」

って。

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式の中で彼女が読んだお母さんへの手紙には

「できちゃった結婚だけは絶対にやめてよって言われてたのにごめんなさい」
というくだりがありました。

そうだよね・・・・と思います。

大切な娘が突然結婚になって、
せっかくはいった大学もやめることになって。

本当に驚いて大変だったはずなのに・・・・。


決めたことにはポジティブに向かっていく。

そこは彼女自身がもっているものと
同じものがありました。

ネガティブなものは
ひとつもありませんでした。

なんてすごい人なんでしょうと思いました。


それでいて、暖かい。

お嫁さんになった彼女も
実家で待ちながら出産を迎えることになり


当時まだ、大阪に帰ってこれる見込みはなかったらしい長男は
結婚式を終えると
また埼玉に戻らないといけません。

わたしの思考からは
想像もしなかった祝福を目の当たりにして

ホワンと
二人は乗り越えていくんだなあと
思いました。

やっと、ここから

わたしも彼女のお母さんのように
がんばっていくふたりを見守ろうという
思いが出来上がっていきます。

今思うと

このお母さんとの出会いも
私にとっては本当に大きかったのです。

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式から三ヶ月半後の

2月13日。

主人の命日の

丸一ヶ月前。

この19歳のお嫁ちゃんは

二時間という超安産で
出産しちゃいます♪

その次の日ねー
朝からドカ雪だったバレンタインデー

おばあちゃんになったわたしは
半分遭難しかけながら(笑)
雪に埋もれる病院まで会いにいきました♪

長男とそっくりの
かわいい男の子でした。

ちいさくて生まれたばかりの「孫」は

本当にかわいかったです。
愛おしかったです。

あのとき、「やめとけば」なんて考えて

本当に悪かったなと思ったのでした…。

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