決算書について~損益計算書PL

今回は決算書について学びましたので、アウトプットします。
なぜ、決算書について勉強したのか。
それは、株式投資に興味があったことと、社会人として、基礎的な財務知識を身に着けたいと思ったからです。
投資家の方は、企業の決算情報をもとに投資先を選別したりするので、株式投資をする上での重要な判断材料となっています。
また、投資をしない会社員の方であっても、自分の会社の業績を知ることができたり、業界の動向がわかるので、知っておいて損はないものだと思います。

1.決算書のとは

決算書とは会社の業績や資産状況などの財務関係のデータをまとめたもので、会社の経営状況を把握することができます。
決算書には主に有価証券報告書決算短信というものがあります。
有価証券報告書は企業の決算から3カ月以内に発表され、
決算短信は45日以内に発表されます。
有価証券報告書は情報量が豊富で、
 詳しい決算の内容が記載されています。
一方、決算短信は、決算の速報版という位置づけで、情報が簡素化されていますが、迅速に企業の情報をゲットすることができるのが特徴です。

また、四半期ごとに発表される四半期報告書と四半期決算短信という決算書もあります。四半期報告書は有価証券報告書の補足的な位置づけで、
四半期決算短信は決算短信の補足的な位置づけになっています。
決算が3月の企業なら、6月(第一四半期)、9月(第二四半期)、12月(第三四半期)で区切られて、それぞれの四半期ごとに発表されます。

2.決算書の中身

決算書でまず押さえておくべきものは主に3つあります。
損益計算書(PL)貸借対照表(BS)キャッシュフロー計算書です。
今回はこの中で損益計算書について解説します。

3.損益計算書(PL)とは ~ 企業の利益

損益計算書は、企業が一定期間にどれだけの売り上げをあげ、費用を使い、
最終的にいくらの利益を上げたのかを表します。
損益計算書は収益、費用、そして収益から費用を差し引いた差額である利益から構成されています。

画像2

上図ではそれぞれの関係性が分かりにくいので、整理すると下図のようになります。

画像3

① 売上高 - 原価 = 売上総利益(粗利)
原価は商品や材料の仕入れにかかった費用です。
売上高に対して、原価が少なければ、商品の付加価値が高いことが分かります。

② 売上総利益 - 販売管理費 = 営業利益
販売管理費は、人件費、店舗経費(家賃や光熱費など)、広告費などの販売に関わる経費です。
営業利益は企業の本業での売上を表しているので、重要な数字です。

③ 営業利益 - 営業外損益 = 経常利益
営業外損益は本業以外の収支を表します。
具体的には、企業が保有している株や配当金などの利益、借入金の利息などです。
この営業外損益を合わせて、経常利益が出ます。

④ 経常利益 - 特別利益(損失) = 税引前当期純利益
特別利益(損失)は突発的な損益を表しています。
土地の売却益や、設備の故障などの予期せぬ出費などです。

⑤ 税引前当期純利益 ー 法人税 = 当期純利益
 最後に法人税を引いた金額が企業に残る最終益な利益になります。

以上が損益計算書の5つの利益の中身になります。
それぞれの利益に会社の特徴が現れます。
そして、原価や販管費などの費用の割合なども調べてみると企業が効率よく利益を上げているのか、又は、経費が掛かりすぎているのかなど様々な特徴が見えてきます。
まずは、自分の会社や有名企業の有価証券報告書などを調べてみるといいと思います。


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