【日常】捨てモノの活用
最近、自炊をしていて心掛けていることがある。
それは、捨てるはずの部分、何かに活用できないかと考えることだ。
先日、夕ご飯ででた金目鯛の干物の残った骨を見て少し考えた。
ラーメンとか魚の骨を使って出汁をとっているなあ。
この残った骨上手く使って出汁にしたら美味しいかもしれない。
そして、思いつきで残った骨を水分がなくなるまで焼き、鰹節と水と塩を加え、一煮立ちすると、高級料亭に出てきそうな魅惑的な出汁が完成した。
こうなると、とことんこだわりたくなってくる。
この高級料亭の出汁は翌日のお昼ご飯、焼きおにぎり茶漬けにして食べよう。
最大限に美味しく食べることで、この干物に感謝しよう。
その後、炊き立てのお米で塩おむすびを作ると、気分は京都の一流料亭の料理長だ。
「ちゃんと寝かさんとあかんえ。」と言い出しそうなおむすびに手を合わせ、一晩寝かせた。
翌日は朝からソワソワだ。
じっくりとグリルで焼き上げ、おこげをつけ、黄金色となったおむすびは、私に美味しく食べてね。と語りかけてくる。
ここで焦らずに、出汁を沸騰させ、そっと茶碗の中に注ぎ、大葉と白ごまをかけた。
味は言うまでもなく、何よりもいつもより少し手間ひまかけた分だけ美味しくなっていた。
そして、骨の髄まで干物を楽しめたことが何よりも嬉しかった。
さぞあの金目鯛も喜んでいることだろう。
いつもなら捨ててしまいそうな部分、少しのアイデアと労力で活用したい。