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対話とは、相手の頭の中のドアを笑顔でノックしてみる行為だと思う

今年の5月末に、パートナーと音楽フェスに行ったときのこと。
2日間の参戦を終えた帰り道、居酒屋でフェスの振り返り会をしました。

「心に残ったアーティストベスト3を発表しよう」

「さすがプロだな〜と思ったアーティストベスト3を発表しよう」

ビールとハイボールをぐんぐん飲み進めながら、それぞれお題を出して発表するラリーを続けました。

「Deftechの歌、そんなに知ってたんだね。どんなところがよかった?」

「屋外で聞けたのが最高だった。小さいステージだったけど、ファンと距離が近いことを最大限活かしてた」

「なるほど。たとえばどんなパフォーマンス?」

「AIってあんなにダンス踊れるんだね。かっこよかった〜、そんなイメージなかったな」

「もしかすると路線変更したのかもね。メジャー曲のイメージだったけど、進化し続けててすごいよね」

「うん。あの曲のダンスパフォーマンス、バックダンサーの人たちも相まって特に楽しそうだった」

「フェスは、知らなかったアーティストの魅力に気づけるのがいいところだよね」

「たしかに。約40分の短い出演時間だから、アーティストは単独ライブしたほうが割がいいんじゃない?って思ってたけど、これまで触れてこなかった人との出会いがあるから出る意義があるのかもね」


......あれ、今日いつにも増して楽しいな。なんでだろう???

この振り返り会がなぜ楽しかったのかを考えてみると、

お互いが対話することを望んで、それを実現できたから

だと思いました。

対話ってなんだ?

わたしが考える対話とは、

お互いが話し相手の考えを知りたいと望んで、質問や言葉を投げかける。そして、ラリーが続くことによって自分の中にはなかった気づきが生まれること。

心に残ったアーティストはだれだった?という素朴な質問から、
あのアーティストはなぜ心に残ったのか。
今も昔もあのパフォーマンスなのか。
アーティストたちは、なぜフェスに出るのか。

次なる疑問に発展し、どんどん抽象的なラリーにつながって、自分ひとりでは気にもしなかった話に進んでいく。

こうして対話ができたから、いつも以上の楽しさにつながったのだと整理しています。

対話に必須な「あなたの考えをききたいよ」の姿勢

対話をするためにいちばん重要なのは、

あなたの考えをききたいよ〜〜という姿勢を示すことだと思っています。
これが、今回のnoteで最も伝えたいことです。

具体的には、笑顔で、質問をして、相手の言葉を待って、最後まできく。

質問をすることは、相手の頭の中にいくつもある考えのドアを選んでノックすることだと思います。
ノックして顔を見せてくれたら、喜んで最後まで待ってみる。

これができたら、対話を成立させるために、自分のターンに備えて自分なりの考えを蓄えておくのがよいと思います。

…と書いているわたしも、一度対話ができたからといって、パートナーと毎日対話できているわけじゃありません。

疲れている日はドアをノックできないこともあるし、「どう思う?」と相手がノックしてくれているのに「んー、あんまり知らないな」など、わたしがドアから顔を覗かせない日もあります。

そして、日常会話は「今日は〇〇をしたよ」「〇〇してくれてありがとう」「おはよう、おやすみ」など、報告・お礼・挨拶といった一方通行が多いことにも気づきました。

対話しようと思っても、自分や相手のどちらかが心を閉ざしてしまっていたら対話をすることはできません。

だから、まずは自分から。

常にあなたの考えをききたいよ〜〜の姿勢をとることで、徐々に相手の姿勢が変わる場面に出会えることがあります。

相手の頭の中のドアを笑顔でノックしてみる

対話がしたいと思ったときは、思い出してみてもらえるとうれしいです。

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