独学での6ヶ月NCLEX勉強法

2022年5月にNclexを受験しました。75問でPCがシャットアウトしPearson Vue TrickでGood Pop-Upが出たので合格かなと思っています。

2023年4月から試験形式がガラリと変更になってしまいますが、どの教材を使ったか、受験勉強の期間、テストの感想などについてまとめていますので2023年4月までに受験する人の参考になればと思います。


①使用教材

私はUworldとArcherを使用して勉強しました。ネットやYoutubeで現地の学生(アメリカ、カナダなどNclexがRN免許にいる国)がお薦めしている率が高かったので、みんなが使っている王道の教材だと思ったからです。

あとは、YoutubeでSarah RNというビデオを気分転換に流し見たりもしました。リスニングの力にも少しなったかなと思います。また有名なサンダースという無茶苦茶分厚い参考書みたいなテキストを最初に購入しましたが、分厚すぎて、これは何年かかっても読み終わらないと思い、1週間ぐらいで諦めました。

(1)Uworld

まず1番メインで使用したUworldについてです。前提として私は、1年の留学経験(医療系の勉強はゼロ)があり、日常会話は何とか成り立つけど、医療英語はゼロという感じの英語力です。知っていた医療単語は、誰でも知ってるHeartとかStomachとかBoneとかそんなレベルです。

最初は丁寧に医療英語を覚えていこうとしましたが(分厚いサンダースを読み込んで)、作戦を変えて医療英語は何も知らないけど、とりあえず問題を解いてみることにしました。もちろん問題文も選択肢の答えもなかなか理解ができずに、得点率は平均大体30%(それもただの勘を入れて)でした。Uworldは解説が充実しているので、解説の意味をひたすら日本語に訳しながら何とか1周させました。1周すると一般的によく出てくる単語はそこそこ頭に入ってくるけど、病気の名前とか、解剖生理の単語はかなりあやふやな感じでした。ちなみに、私は英語→日本語に訳して理解ではなくて、英語→英語で理解するようにしました。これは試験までにどれだけ時間があるかとか、人それぞれだと思いますので、あくまでも参考に。最初は英語→日本語にしていたけど、パートナーから英語→英語の方が周辺の単語も覚えられると言われてそうしました。ちなみに1周するのにかかった時間は3ヶ月です。ただその半分はフルタイムで働き(途中で週2〜3)、何故かボランティアもして、土日は家事やパートナーとの時間も作ったりでした。仕事をしていなければ1ヶ月半〜2ヶ月くらいでいけたかなと思います。仕事の日は1日10問、1日勉強できる日は多分30〜40問/日ぐらいでした。

もちろん1周では足りないので、2周目もやりました。2周目は、ひたすら同じ問題をやるのですが、自分が自信を持って答えられない疾患や薬などはひたすら分野別にポストイットに書き出して、ノートを作りました。Uworldの解説で多分1週間したら忘れるだろうものを書き出しました。私は、合計でノート5冊分ぐらいの量が出来上がりました。

この方法に関しては、試験1週間前にこの5冊のノートをひたすら見直して復習したので私的にはかなり役に立ちました。私は、日本の国試で使うようなレビューブック的参考書がなかったので、自分の中ではレビューブックの位置付けでした。2周目は大体40%~50%、いい時は60%ぐらいの得点率でした。得点率はそんなに高くないのですが、2周目は1周目と比較して問題文の理解にあまり躓くことなく進めて行くことができたと思います。2周目は、ポストイットなどを作っていた時間や大きな連休も立て続けにあり、またこれも2ヶ月くらいかかりました。

2周目を解き終わった後に、アセスメントテストをしてその得点は70%ぐらいで、Very High chance of passingのスコアでしたが、、かなり運にも助けられたかなという印象でした。

2周目で自信がないところは、後で見直しができるmark機能を使いました。Archerに少し浮気をした後に、Markしたものだけで3周目をやりました。ポストイットノートを問題を解きながらも復習していたことや、何となく問題を覚えてしまっていたのもあり、3周目はほぼ80%ぐらいの得点率でした。

3周目後にアセスメントテスト2をやりましたが、これも75%とかで判定はVery high chance of passingでした。この時は知識や医療英語が結構定着してきたこともあり、この判定は自信に繋がったかなと思います。


最後にUworldの評価としては、私はオススメです。理由は解説の充実です。私が、色々解剖やら疾患やらを忘れていたこともあり、Uworldの丁寧な解説のおかげで、理解が深まったかなと思います。解説を読み込んで、それを自分のものにできたら強いかなと思います。英語ネイティブの1部の人からはUworldの問題形式はNclexと違う!Nclexの問題がもっとVagueだ〜という意見がネットにありましたが、非ネイティブの私は多分Vagueと思える英語力がないためか笑、特に問題形式の違いは感じなかったです。結局テスト本番も、Uworldの解説で勉強したことが役に立ったと思えるところがありました。ただ後述のArcherとは異なり、カバー内容は少し狭めな感じでした。でもちゃんと押さえるところは押さえていて、結局大切なのは、みんなが知っている内容を押さえることかなとも思うので、私はオススメの教材です。

(2) Archer

ArcherはQbank2800問のうち1500問ぐらい解きました。こちらはUworld2周後に使用したので得点率は50~65%ぐらいをウロウロしていた感じでした。Archerを使用した理由は前述のUworldの問題はNclexと似ていない〜と言うのをネットで何回も目にして、怖くなったからです。笑    

ArcherはReadiness assessmentと言う機能があり、それはunusedの問題で何回も使えます。Archerは4回連続でReadiness assessmentでHigh/Very High chance of passingの得点を取った人は99%の確率で合格するとしています。私は15回のReadiness Assessmentをしてそのうち2回がBorderline、それ以外はHigh/Very Highという結果でした。

Archerを使った感想としては、問題の範囲がUworldよりも広いこと、解説はUworldに比べるとかなり淡白だけど、だからこそサクサク次に進める、問題もUworldより文字量が少ない感じでした。(多分その文字量が少ないのがネイティブにはVagueでNclex本番と似てるってことなのかなと思いましたが、私的には読みやすいぐらいにしか思いませんでした。)あとArcherは購入する内容によっては、分野別の解説動画とパワポもついて来ます。ちょこちょこ視聴して、講師もわかりやすかったけど、テストを終わってみればあってもなくてもよかったかなと言う感じでした。

Archerの評価としては、不安になって追加で購入したけれども、多分なくても良かったかもしれないと言う感じです。ただUworldにはない問題ももちろん沢山あったし、UworldとArcherにどっちも出てくる問題は重要と言うことも知れた点はよかったと思います。Readiness assessmentで4回連続で99%が合格というのもテスト前やテスト中に何回も思い返して自信につながりました。


② 受験勉強の期間


2022年の10月ぐらいから1周目Uworldを解き始めて、5月に合格(多分)することが出来ました。ただこの間に、フルタイムとボランティアでまともに勉強できていない時期が1ヶ月半ぐらい、ATTの手続きが上手く行かずにモチベーションを失っていた時期(3月〜4月中旬)、ATT来ないからといってパートナーの家族がいる南米に旅行した時期(3月)があったので多分半年ぐらいが一応勉強した時期かなと思います。ATTが出てから3週間で受験しましたが、その最後特に2週間は自分史上かなり頑張った方だと思います。

私は、途中まではフルタイム、途中からパートタイム、直前仕事なし、子供なし、パートナーありという感じなので、参考になればと思います。


③テストの感想


実は、テストの感想が1番書きたかったことです。

Nclexの最初の10問ぐらいは日本の国試の必修のような感じで、そこの得点数が高ければ合格率も高いというのを沢山目にしました。それもあって最初の10問は死んでも取ると思って臨みましたが、最初の1、2、3問目で冷汗たらーと垂れてくるような感じでした。特に2問目は自分の復習不足でこれは簡単な問題の部類だなという問題だったので本当に心臓止まりそうでした。

それもあって既に3問目ぐらいで諦めの気持ちが出て来たのですが、UworldもArcherもHigh passingだったんだと言うのを必死に自分に言い聞かせて、問題を解き続けました。巷では、SATA(Select all that apply)が難しいと言われているので、途中でSATAが出てくるか出てこないかでかなり一喜一憂してしまっていました。(SATAが来たら前の問題正解なのかなと言う理解で)そのため、最後の65~75問でSATAがほぼ来なかった時も本当に吐きそうで、75問目もSATAじゃなくてPCシャットダウンした時は、不合格を覚悟しました。最初の1〜3問で自信がなかったので確実に75問は超えるつもりだったのにPCはシャットダウン、75問目もSATAじゃないと言うところで、これは落ちたかなと。

なのでPearson Vue TrickのGood pop upが出た時は信じられなかったです。

この経験から言えることは、最初の問題を間違えても(私は確実に1問は間違えています)75問で合格できるし、最後にSATAが来なくても合格できるし、途中でとても簡単に思える問題が来ても、これは不合格フラグと思わなくていいし、とにかく問題を解き終わるまでなるべく色々な雑念を頭から追い出して試験に集中することが大切だと思います。私はテスト中に雑念に振り回されまくって、ずっと心拍150ぐらいあるんじゃないかという感じでした。なので、これからNclexを受験する方は、そんな私の経験を踏まえてどっしりと構えて受験していただけたらと思います。

私は、全体の問題の中で自信を持って答えられたのは数えるほどだったと思います。日本の国試では、難しいもの以外は結構自信を持って解答できた思い出があるので、Nclexはそれに比べると、そこそこ勉強しててもかなり選択肢で迷ってしまうことがあるかなと思います。私みたいに自信を持って解答できないと、試験中にどんどん精神的に追い詰められていくと思いますが、そこは一生懸命勉強した自分を思い出して、踏ん張ってください!と思います。



とっても長文になってしまいましたが、読んでくれてありがとうございます。ATT取得もNclexも気の長い道のりになるとは思いますが、この記事がこれからNclexを受験する方の参考になればと思います。





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