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ビショップで勝つためのお話、その2(エボルヴ)

2022/8/18 18:00 編集(福岡GPのTOP8部分の間違いを修正)

はじめましての人ははじめまして。そうでない方はお久しぶりでございます。今回は、前回のビショップの記事から別角度でビショップについて話していきたいと思います。前回のビショップの記事は

福岡GPが開催されましたが、Top8はドラゴンの使い手が5.人、ナイトメアが1人、ロイヤルが1人、秘術ウィッチが1人でした。ドラゴンの海を泳ぎきってのロイヤルのえんがわ様の優勝おめでとうございます。

しかし、ビショップはTop8に残れず、使用率も4番手とパッとしない結果に終わりました。ビショップは決して弱くないのに。まあ、私は福岡GPに出てたらディスカードドラゴン使ってましたけどね。それについては

ここでもさらっと触れてますが、ビショップには弱点もあります。格上との戦いが辛いということ。今回の本題のひとつはビショップの弱点にまつわる話です。

ビショップ使いが増えればいいなと思っての執筆となります。そのため、初心者や初級者、あるいはビショップを触り慣れていないけどビショップに興味があるプレイヤー向けとなっております。ので、有識者には退屈させてしまう可能性があります。

今回も有料記事の体裁を取ってはおりますが、全て無料でご覧いただけます。有料部分には御礼以外には価値のある文章はありません。

ビショップを知る

横浜GP優勝のかざもんみ様の記事ですが、現環境ではこの記事を読めば一番良いです。デッキリストとビショップの立ち位置、各カードの細かい説明を受けることができます。ビショップを始めたてでは全てを吸収し切ることは困難かもしれませんが、今すぐでなくとも、ビショップへの知見が揃い始めてランクアップを目指すときにはご覧頂くことをお勧めします。

また、ここで取り上げるビショップのデッキタイプはコントロールビショップとし、その想定リストは横浜GP優勝リストを参考とします。

ビショップの基本性能

で、ビショップというクラスですが、最も得意なことは、フォロワーを除去することです。ありとあらゆる方法で幅広く除去札があります。これらを駆使して生存し、終盤で捲くるのが基本戦術となります。

そして、ビショップにしかできないことがあります。それが、フォロワーを追放除去することです。ウルズなど、ビショップクラス以外にもできることはできますが、ほぼビショップのオンリースキルと言って良いと思います。これは、ラストワードを無視できるという素晴らしい効果があります。最初にレオニダスが浮かぶと思いますが、ベルエンジェルに漆黒の法典を当てるとベルのラストワードでドローされないという小さなおまけもあります。

現在、ビショップの最強戦力のひとつは、ヘブンリーイージスです。デカくて硬くて安心です。もうひとつは、封じられし熾天使です。タイムアップを迎えると、カードが2枚タダで降ってきます。PPアドとカードアド、さらにライフアドを得られるスーパーカードです。

つまり、ビショップは、フォロワーを除去することで戦線を維持して、封じられし熾天使やヘブンリーイージスを着地させて、相手をメチャクチャにするのが基本戦術となります。

ビショップの対面相性

以前の記事などで何度か言及していますが、対面相性はそこまで重要ではありません。現在のシャドウバースエボルヴの環境はよくできていて、トーナメントで使われるメタ上の多くのデッキの有利不利の相性差は、初手の4枚やその後のドローのランダム性ほどの影響を与えません。それを踏まえて

ちょっぴり有利な相手

  • ランプドラゴン

  • ロイヤル

  • 秘術ウィッチ

  • アグロナイトメア

ちょっぴり不利な相手

  • ディスカードドラゴン

  • コントロールナイトメア

  • エルフ

  • 超越ウィッチ

エボルブの対面相性は雰囲気です。実際には対戦回数を重ねて自分で見つけてください。この相性は、私がビショップを使って勝ち越してるか負け越してるかのリストです。しかし、私のビショップはカグヤ入りのリストであることが多いので、さらに参考程度にお願いします

相性差など無いと書いてから言うのは少しアレですが、不利な相手のエルフと超越ウィッチですが、これらは相手がきちんと回ったらビショップでは間に合いませんので勝ち目はありません。相手のドローが悪かった場合に勝ちを拾うことを念頭に動かしましょう。相手が上手いこと回るのはケアしても無理なので相手が失敗したときにきちんと咎めましょう

相手の動きをケアしすぎて、考えすぎた結果負けてしまうことはよくあることです。ケアすべきは相手だけではなく、自分の中の心の弱さもケアすべきです。

ビショップの弱点

ここが今回の本題の一つになります。敵を知り己を知ればうんたらかんたらですが、まずは己を知りましょう。

ビショップが最も恐れるべきカードは何でしょう。ダークドラグーン・フォルテでしょうか。たしかに、除去をスペルや能力に頼ることが多く、オーラを持っているフォルテはそれだけで脅威なのに、疾走を持ち7点の打撃を持つ恐るべき相手です。しかし、これはビショップにかぎらず、フォルテは世界共通の敵です。では、次元の超越?ローズクィーン?それらもビショップには脅威ですが、それらはどちらかというと相手のデッキの構成自体がビショップに対して強いのです。

答えは、冥府への道です。

冥府への道が置かれるだけで、ビショップはすでに負けを意識しなければなりません。それは、ヘブンリーイージスでぶん殴って終わりにするビショップにとっては、相手のライフ3点は誤差範囲であり、他の対面ほど大きな意味をもちません。にも関わらず、相手だけ手札が2枚増えています。1枚のカードで1枚のフォロワーを除去して戦線を維持することの多いビショップにとって、この2枚のビハインドは想像より遥かに大きいものです

冥府の道は使い方が非常に難しいカードであり、また、使われる可能性のあるデッキタイプでも、使うプレイヤーとそうでないプレイヤーがいます。ビショップ最大の敵である1本勝負の弊害はここにもあります。3本勝負であるならば、相手の冥府の道の有無をある程度想像つけてプレイできますが最初の試合は情報がなさすぎるので、ケアするか否かは単なる運のゲームになってしまいます。

つまるところ、ビショップの弱点は、ビショップ自体はドローソースが少なく、除去は得意ではあるが、相手のドローソースが優秀であれば長期戦は息切れすることがあるということ。想定外の事象には弱いということです。本来、ビショップの大半はコントロールビショップと呼ばれるものであり、その名のごとく、戦況をコントロールし、優位な状況を続け、アドを稼いでフィニッシュすべきなのですが、ドローは薄く、最終盤は息切れにさらされることがあるのが、構造的な欠陥です。

ビショップは必ずしも超長期戦が得意ではありません。

さらに、ヘブンリーイージスは、それほど頑丈ではありません。ドラゴンの重量級と戦うとすぐに相打ちになりますし、オリヴィエ2枚でもヘブンリーイージスを交戦して打ち倒すには十分です。イージスの硬さは進化したターンと次のターンにダメージを受けないという能力にあるので、そのボーナスタイムが終了したあとにイージスは意外と脆いです。これは明確なビショップの弱点です。また、封じられし熾天使も設置後4ターンかかります。このタイムラグもビショップに付け入られてしまう隙になります。これも弱点です。

ビショップには実に多くの弱点があります。

それでも、全体的なカードパワー自体は低くなく、シャドウバースエボルヴの原則が、フォロワーで対戦相手を殴ってライフを減らして勝つというものなので、相手のフォロワーの存在を許さない戦法はシャドウバースエボルヴの原則に則った強い戦い方ではあります。しかし、他のクラスが持つ、例えばフォルテ巫女重ね引きなどの、相手の善戦を無にする上振れという展開がビショップにはほとんどありません。せいぜい引きが噛み合って序盤から全ての相手のフォロワーを亡き者にするぐらいですが、それでは勝ててません。超長期戦は望むところではないからです。この、上振れムーブが他のクラスほど強くないことはビショップの最大の弱点です。

これが、格上相手との勝負でビショップが使いにくい理由の一つです。技術さを埋めるべき運の良さをうまく盤面に反映できないのです。もちろん、相手がどうしようない事故を起こして、最速熾天使最速イージス、フリーエクスキューション2枚構えてのウルティメイトムーブはあるかもしれませんが、そのような状況では他のどのクラスでも勝ててるでしょう。ましてや、ディスカードドラゴンならフォルテ投げてるだけで勝ててしまう。

とはいえ、今回はビショップの記事なので、これを悲観せず、自身の弱点をしっかり認識して戦いましょう。大丈夫、第二弾環境のビショップは皆が思ってるより遥かに強いクラスです。

ビショップの武器

ヘブンリーイージス

ビショップクラスの有する最大戦力です。これの使い方を学んでください。まず、これは手札から8PPを支払って場に出します。後述するもう一枚の戦力である封じられし熾天使でヘブンリーイージスを持ってこなければならない状況はかなり悪い状況です。

ヘブンリーイージスの強みは先述の通り、進化したターンとその次の相手のターンにダメージを受けないことです。よって、ヘブンリーイージスの理想の動きは、8t目で場に出て、次のターンに進化し、相手の本体を殴ってライフを減らし、無敵期間で生き延びて、次のターンにもう一度相手の本体を殴ってフィニッシュすることです。

出たターンに進化して、相手のフォロワーにぶつけるのは最善のアクションではありません。また、守護の陽光で守護を与える場合も、進化してからのほうが良いのですが、出たターンに進化して守護をつける動きは、追い詰められてる場合以外はきっちり待ったほうが良いです。

では、ヘブンリーイージスはどのような死を迎えるか。

ヘブンリーイージスは無敵の要塞のように感じますが、ダメージを受けないボーナスタイム以外はわりとすぐ死にます。アクト状態の8/8や10/10は中量級の2体フォロワーに殴られると倒されますし、進化後バハムートに至ってはイージスより大きいのです。では、アクトしなければ大丈夫なのか。それを考えましょう。最初の通り、理想は出てきた次のターンに進化からの本体攻撃ですが、出てきた瞬間に進化せずに立てて返した場合に死ぬ可能性はどれほどあるでしょうか。

  • 灼熱の嵐2枚(10PP)

  • 冥府の道2枚(6PP)

  • 夢想の白兎(10PP)

  • すでに出ている冥府の道、2点以上の全体火力

  • ミスリルゴーレム、デモンフレイムメイジ、エンジェルバレッジ(10PP)

  • フラムグラス、エンジェルバレッジ(8PP)

  • 場に出ている攻撃力4以上のフォロワー、ガブリエル(6PP)

進化前イージスを即死させる相手のアクションは以上になります。メジャーケースは上3つなんですが、ターンをまたいでも良いなら、全体火力を複数浴びると死にますし、無敵期間を過ぎたイージスは戦闘で死にますので、相手の対イージスの行動は守護を立ててなんとか凌ぐがメインとなります。ちな、8t目の最速イージスを最速で返せるのは冥府の道2枚となります。ガブリエルはそれほど見るカードではないので、現時点ではケアの必要はほぼありません。

イージスの終焉は、無敵期間を守護で凌がれた後に交戦ダメージで死亡することです。しかし、この終焉自体は相手に多くのカードを使わせているので悪いトレードではありません。重要なのは、イージスが出ることによって、すでにこちらが攻撃に出ていて主導権を握っていることです。

夢想の白兎でイージスは消滅しますが、これはミラー戦の話になってきますのでビショップミラーのイージス周りは話すと長くなるので、ここでは割愛します。

そして、このヘブンリーイージスを8ターン目に縦置きできることが最良なので、これを目指して序盤からプランを立てていくことが重要になります。理想は相手の7t目のアクションをガン無視してイージスを置いても許される状況を作ることです。これにはライフがびっくりするぐらいたくさん必要となります。また、疾走フォロワーなど見えない打点が多い相手にはライフが多くとも、盤面のフォロワーを無視してイージスを展開できるものではありません。結局のところ、相手の戦力を大方除去してからの降臨となりますので、それまでに手札にイージスを用意しましょう。前述の通りドラゴンだけは10PPでイージスを取れてしまうのですが、その場合の1枚目はくれてやりましょう。だからこそ、イージスは3枚必要になります。冥府の道パターンもそうなんですが、イージスが仕事せずに退場するケースが想定できる場合は雑にプレイできません。盤面が更地でない状況でイージスを出して仕事前に退場すると、その盤面でライフを持っていかれるので後に大きく影響します。

イージスは手札に引いてくることが必要で2枚目も必要になる場合がある。よって、イージスだけで殴って倒すデッキでは、イージスは3枚です。

また、イージスを進化させる場合はPPを支払って進化させるのが基本になります。手札を3枚捨てるのはなかなか大きいコストですので、そういうこともできる程度の認識でかまいません。9T目で追い詰められているときに陽光イージスで凌ぐ場合に手札コストで進化させることはあるでしょう。

守護の陽光でイージスに守護をつけることで、イージスの進化時のボーナスタイムと相まって、ヘヴン状態になれますが、守護の陽光のためにイージスが入っているわけではないので、あくまでオプションであることを念頭に置いておいてください。守護の陽光のためにイージス設置すぐ進化など以ての外です。追い詰められており他に手段がないか、手元にイージスが複数ある以外は避けるのが無難です。

ビショップは、相手のフォロワーを除去する手段が多く、いつでも除去してしまうのですが、後半はイージス設置との選択があり、除去するかしないかは考えましょう。前半は手なりで除去しても問題ありませんが後半は少ない選択肢ながらも重要な選択が多々あります。ビショップは超長期戦は得意ではないので、イージスで決着をつけることは常に意識しておきましょう

あと、陽光イージスは、守護の陽光の効果で+2/+2することで12/12にできることは忘れないでくださいね。進化後バハムートより大きくなることができます。

封じられし熾天使

強くて弱い、ビショップのもう一つの最高戦力が封じられし熾天使です。これが今のビショップをビショップ足らしめていると言っても過言ではないでしょう。

私の封じられし熾天使の評価自体は高くありません。その理由は、出してからのタイムラグがある、というよりは出した瞬間は一切盤面に干渉できないことです。同じ盤面を無視したアクションであるならば、イージスを出すほうが早く勝利できることでしょう。

このカードは、ビショップへの理解度が低いプレイヤーに非常に強力に働きます。また、このカードは、ビショップへの理解度がある程度高いプレイヤーでなければ上手に使えません。

6PP辺りのシーンだと、わりとジャンヌ・ダルクやレディアンスエンジェルを展開してあることが多いです。ジャンヌで相手のフォロワーを流したり、2PP除去を構えつつレディアンスエンジェルの守護を利かすなど、意外とビショップ側にフォロワーが立ちます。大型アクションは7-8PP以降が多く、6PPは隙間のタイミングでもあります。そのため、こちらのレディアンスエンジェルを除去したりして、フォロワー展開しないプレイヤーには封じられし熾天使を置いてフィニッシュして問題ありません。しかし、多くのプレイヤーはビショップが封じられし熾天使を設置できる隙をみせたりはしません。オリヴィエなどの5PPフォロワーをわざとずらして6PPに出したり、神竜進化せず設置など枚挙に暇がないですが、封じられし熾天使は相当に警戒されます。

その警戒を縫って展開することは非常に困難で、8PP以降にそんな隙ができたらイージスを展開するほうがだいたい速いですからね。じゃあ、封じられし熾天使は必要ないか。と言われるとそうでもなくて

ビショップクラスの原則である、格下狩り性能の高さはここで効いてきます。6PPで置ければ、超越ウィッチやエルフといった、熾天使か開放されるまでにこちらを仕留める手段を持つ相手以外は、除去でだらだらしてるだけでほぼ勝ちです。超越ウィッチにしても、封じられし熾天使を想定に入れてない相手であれば、間に合うかもしれません。

いずれにしても、封じられし熾天使は、封じられし熾天使を置かせてくれる優しい相手にはめっぽう強いということです。また、相手のドローが芳しく無く中盤の展開が鈍いときなどの事故を積極的に咎めていくことができます。

ビショップクラスの強みは格下狩り性能の高さで、ビショップの原則は相手のミスや事故を無限に咎めていくこと。つまりは封じられし熾天使です。

では、これで持ってくるものですが、手札にイージスがなく4PPクイック除去がふんだんにある場合は、1枚はイージスでもかまいません。手札にイージスがあり、陽光イージスが有効な相手に対して守護の陽光を持ってくることも悪くはありません。しかし、だいたいの場合は、エクスキューションか破邪の光を合わせて2枚持ってきます。封じられし熾天使の最大の強さはそのコストが0になることです。0PPでなんでも消滅させるクイックスペルなんてぶっ壊れもいいところです。こうすることで、自分のターンにPP使い果たしても除去が構えられるのです。

封じられし熾天使で持ってきたいものリスト

  • エクスキューション、破邪の光から合計2枚

  • エクスキューション、守護の陽光(手札にイージスがあり、陽光イージスが有効な相手)

  • エクスキューション、イージス(手札にイージスがなく、4PPクイック除去が2枚以上ある)

  • エクスキューション、テミスの審判(4PPクイック除去が手札にあり、イージスも手札にある場合で、相手が乙姫入りの御旗ロイヤルだと想定される場合)

なお、ウルズがEXエリアのカードを消滅させるので、イージスを持ってきた場合は即射出する必要があります。それでも1ターン与えるので十分注意してください。最近ウルズが入っているリストは多いです。その意味でもイージスを持ってきたくは無いですね。

エクスキューションと破邪の光ですが、ドラゴンの巫女や笛、秘術のノノに触れるエクスキューションか、レオニダスを消滅させることができる破邪の光か程度の選択になります。ライフが押されている場合は破邪の光で良いのですが、ドラゴン相手はエクスキューションにしておきましょう。無難です。

イージスの無敵期間が過ぎ去ったとしても、エクスキューション2枚構えてあれば、イージスを殴ろうとしたフォロワーを除去してイージスを延命させることができ、そうなれば、まあ勝ったでしょう。というか、これで勝てない相手に勝つ手段は残されてないでしょう。

封じられし熾天使を運良く設置でき、運良く開放まで至っても、勝つためにはイージスが必要になり、それは手札からが望ましいので、イージスは3枚です。封じられし熾天使は1枚で十分です。序盤の余ったプリズムプリーストで持ってきておくと相手の最大限の警戒を引き出せて相手のミスを誘える可能性があります。何度も言いますが、ビショップとは相手のミスを未来永劫咎め続けるクラスです。そのためには、相手のミスを引き出したり、相手の行動を誘導することは重要になってきます。

テミスの審判

前回のビショップで勝つためのお話の半分くらいはテミスの審判に割きましたのでそれをご覧いただければと思いますが、ここでも軽くだけ触れておきます。

テミスの審判は弱いカードです。しかし、代替が効かないため基本的には3枚積むことになります。テミスの審判が強いタイミングは、それが手札にあるときと、2枚あるときと、9PPあるときです。手札にあるテミスの審判は疾走以外の全ての脅威に対処できます。しかし、テミスの審判を撃った場合、相手にフリーターンを与えることとなります。基本的に、テミスの審判が手札にある場合でも、2枚ある場合でなければ、テミスの審判を極力使わずに盤面を掃除することが望ましいです。テミスの審判は5PPのカードではありますが、これは終盤のカードで5t目とかで撃つのはかなり追い詰められている状況といえます。

テミスの審判は手札で2枚揃うと急に強くなり、使いやすくなるので、その意味でも積む枚数はやはり3枚になるかと思います。9PP以降では、テミスの審判を撃った直後にエクスキューションを構えられるのでテミスの審判の動きとしての弱さが緩和されるため強力です。また、封じられし熾天使やイージスが設置済みの場合は、1ターンの時間を買えるためテミスの審判の価値は上昇します。そのためにもテミスの審判は後半にこそ輝くカードで中盤に撃つテミスの審判は弱み以外の何物でもないので注意が必要です。

疾走フォロワーに対して役に立たないので、意外とロイヤル相手のテミスの審判は弱いカードです。テミスの審判はなるべく使わず、中盤以降は手数を意識して対応したほうが基本的に良いです。また、テミスの審判とベルエンジェルとのセット利用を意識すると少しだけよくなります。ロイヤルはベルエンジェルを除去する手段が基本的に殴るしかないため進化フォロワーでベルを取られても、アルベールに2回殴られることはないのは重要なことです。

プリズムプリースト

ビショップにとって最重要フォロワーのようなフリをしているカードです。実際に強いことは強いですが、メイドリーダーと違って、持ってこれるものが限られており、対戦相手が思ってるほど強いカードではないです。場合によっては、ベルの代わりにブレイジングブレスの的にされて欲しいと願いながら1T目に縦置きすることさえあります。

このカードは進化時にアミュレットを持ってこれるのですが、横浜GP優勝リストでは、持ってこれるものが

  • 夢想の白兎

  • 聖なる願い

  • 封じられし熾天使

  • 守護の陽光

しかありません。人によっては、死の宣告を使っている場合はそれも持ってこれます。死の宣告は強いカードですが、その話はまた別の機会とします。

ビショップミラーに欲しい白兎、陽光イージスに欲しい陽光、フィニッシャーである封じられし熾天使のどれでも持ってこれるので相当強そうに感じるかもしれません。でも、そのどれもが、常に強いわけではないうえに、序盤に必要なるわけでも無いのです。事実、プリズムプリーストをデッキに入れずに回してみると、意外と回ります。プリズムプリーストの枚数は永遠の議題のひとつでしょう。

でも、3枚なんでしょう?実際には、横浜GPのリストで私が思うのが、ユニコを増量したいなので、ここに手を付ける可能性は否定しませんが、それでもプリズムプリーストは便利なカードなので3枚積んでいいと思います。ただし、最初のプリズムプリーストが持ってくるべきカードはほぼほぼ聖なる願いです。

ビショップの最大の欠点は優秀なドローソースの欠如です。カグヤ入りの場合は冥府への道すら候補にあがるほどにはドローソースに飢えています。(回復は多くあるとは言え、ライフを維持することが重要なビショップに冥府への道は微妙でした。1枚が限度枚数なので、カグヤから出す目的でプリズムプリーストから持ってくるシーンはわりとありました)
聖なる願いがあることにより、プリズムプリーストは進化時に3PP払うとカードが2枚引けるフォロワーになりました。3PPは分割でも良いので優秀なドローです。2T目までに進化するプリズムプリーストで聖なる願い以外を持ってくるのは手札に聖なる願いがある場合か、超越ウィッチ戦の封じられし熾天使ぐらいなものです。

というか、個人的には聖なる願いこそが強い。これ3枚が確定枠だと思ってます。

ちなみに、プリズムプリーストの使い道ですが、最初の通り、1t目に置いて除去の避雷針をさせたり、進化して、白兎からの即座に相手をアクトしてプリズムプリーストで殴って取る、進化後に相手に放置させて延々と相手の顔を殴り続ける(カグヤ軸やファルコン軸では重要)など。守護の陽光も持ってこれますが、進化は1ターンに1度までなので、イージス進化ターンにはできないので注意が必要です。

ジャンヌ・ダルク

第一弾ビショップ最強フォロワーです。説明不要。だいたい3枚。以上です。進化時に他のフォロワーの体力を+2する能力が意外と重要な場面があるので忘れないようにしましょう。

ビショッププレイング

前回に言及しておりますし、先述でも触れましたが、ビショップの大原則は相手のミスを咎め続けることです。ドローソースが薄いビショップでは自身でアドバンテージを稼ぐのは得意ではないので、相手がひたすらにアドバンテージ失うのを手伝うのが良いです。勝てば良かろうなのだ。

最初の4枚の引き直し

シャドウバースエボルヴでは、最初の4枚の手札が気に入らなければ一度だけ引き直すことができます。今後、このルールで、引き直すことを「マリガンする」、引き直さずに最初の4枚でゲームを始めることを「キープする」と呼称します。また、最初の4枚で始めるときの手札の基準を「キープ基準」と呼びます。

ビショップのマリガンについてですが、キープ基準はとりあえず重要ではありません。大事なのは相手がキープしたかマリガンしたかです。

このゲームにおいて、カード1枚の重要性が他のTCGより高いお話を以前しました。

そんな重要な相手のカードの情報が少しでも欲しい。最初の獲得できる情報が相手がマリガンしたかキープしたか、です。とはいえ、このゲームのマリガンの仕様から疑わしきはマリガンするぐらいにはマリガンは有効です。ですので、相手が情報漏洩するのは、キープしたときです。

相手は先手でドラゴンクラスです。キープを選択しました。最初にどう考えますか?おそらく竜の託宣を持っているだろう。かと。まあ、これで得られる情報によるアドバンテージなどあってないようなものですが、重要なのは、キープしたのに2T目で竜の託宣を使ってこなかったときです。こうなってくると手札がかなり透けてきます。ビショップクラスに有効な、竜巫女の儀式は絶対で、さらにもう一枚の竜巫女の儀式や場合によっては複数枚のフォルテなどかなり手札が透けてきます。それでも断定までは遠いですが、少なくとも相手の最初の4枚はとても強く、それにより相手の動きに澱みが発生しにくく付け入る隙が少ないと判断できます。

相手のマリガンとキープ、そしてその後のアクションはかなり今後のゲームの行く末を予想するための重要な情報となります。そして、それは相手の取りうるゲームプランを想定することが可能となります。

プレイはノータイムが基本

自分のターンには時間をかけてはいけません。ビショップクラスはゲームが長引く傾向にあり、時間制限との戦いと言われていた時代もありましたが、それは単に習熟不足であり、真っ当にプレイすれば時間が足らなくなることはあまりありません。ビショップのプレイはノータイムが基本です。

このゲームは、対戦相手のターンに動くことができるのはクイックスペルのみで、それも相手が攻撃してきたときとターンの終わりと決まっています。つまり、攻撃を行わないかぎり、対戦相手はこちらのターンに動くことはできません。これが意味することは、自分のターンが始まってカードを1枚引いてから、自分のフォロワーが攻撃するまでは一切状況が変わらないことを意味しています。つまり、相手のターン終了時には次の自分のターンにすべきことは決まっているのです。

そこに時間をかけることは情報漏洩するだけで、なんのメリットもありません。また、ドローするカードは必ず自分のデッキに入っているカードで、知らないカードが入っているわけではないので、それは想定されうるものです。だから、ドローで状況が変わることは無いんです。だいたいわかってることです。相手のアクションを見ながら次の自分のターンのアクションを予定することが重要です。考えるのは基本的に相手のターンになります。

また、時間をかけないことは情報流出を抑えます。相手のフォロワーを除去するのに迷ってると、複数の選択肢を持っていることがバレてしまうかもしれません。とくにビショップは相手のフォロワーを無視して自身のフォロワーを展開することがあまりないので、迷うということはどのカードを使って除去するかにほかならないのです。迷った挙げ句のテミスの審判なんて愚の骨頂です。

また、自分のターンを素早く終わらせるということは、対戦相手はこちらのターンに考えることが難しくなり、相手は自分のターンに時間を使うことになり、それは情報漏洩する可能性があります。そうやって相手の情報を細かく集めて、相手のミスを咎めていきます

自分はどうやって倒されるのかを理解する

ビショップが相手を倒すときはだいたいヘブンリーイージスがハッスルして相手を打ちのめします。それはよくわかってると思いますので、重要なのは、対戦相手がどうやってこちらを倒そうとするのか、です。

ハイブリットディスカードドラゴンがビショップを倒すためのプランとして、ある程度フォロワーで適当にライフを削った後に、フォルテやジェネシスを投げて、ルシフェルや竜巫女の儀式で止めを刺す。なんて、よくある話ですね。前述の情報を集めていくと、もう少し細かいプランが見えてきます。ここで、重要なのは竜巫女の儀式にどの程度依存してくるか、ジェネシスやルシフェルがあるかないかなど。

相手のプランがわかれば、それを妨害すればよいのです。もちろん、それができれば苦労はしないのですが、竜巫女の儀式を持ってることが想定できる場面で手札のエクスキューションを無駄にオリヴィエに撃って負けてしまうのはあまりに残念すぎます。ここは諦めてテミスの審判を撃つという判断ができる可能性が生まれます。

でも、実際に竜巫女の儀式を持ってるかどうかなんてわからない。だから、ケアするかどうかを考えることが必要となります。また、ケアしても勝てない場合はケアせずに自身の勝率が一番高くなるアクションをとることも重要です。よくドラゴン戦であるのは相手がフォルテかジェネシス握ってたら負けだけど、それ以外なら勝てるからイージス展開する。という感じですね。諦めも肝心です。

ちなみに余談ですが、ディスカードドラゴンに付け入る隙があるとすれば、彼らは手札を捨てるので、そこからかなり情報が拾えます。相手が捨てたカードはしっかり確認しましょう。

スタイル

これは最初の記事で触れた内容ですが、デッキリストだけでは見えないものがスタイルです。現状のコントロールビショップはガン待ちのスタイルで相手のアクションに対応していくことを基本とした、待ちガイルみたいなカタチです。ですので、相手の中盤に隙があったとしてもジャンヌ・ダルクで一転攻勢みたいなプレイはしないのです。

しかし、プレイヤーに向き不向きがあって、スタイルが合わない場合は大いにあります。また、デッキリストで想定されたスタイルとは異なるスタイルで動かしてしまうことも。

最近だと、ハイブリットドラゴンがありましたが、あれはランプのスタイルで動かすべきデッキで、ディスカのスタイルで動かすものではないということに気が付きました。

こればかりは、自身で組んだデッキで自身の想定する動かし方を考えるしか無いのです。シャドウバースエボルヴはカード総数が少なく、異なるスタイルのデッキでも同じカードを使わざるをえないことがあり、各デッキのパーツがかぶっていて、デッキリストからだけではスタイルがわからないことが多々あります。シャドウバースエボルヴのデッキのコピーリストを回すときは他TCG以上に、実は難しいのです。練習しましょう。

最後に

ビショップにフィーチャーした記事はこれで当分お出しすることはないと思います。実際にはもう少し過去の記事も含めてまとめたい気分はあるのですが、おそらく次の弾が出ると変わるところも出てくると思うので。

ビショップクラスは他のクラスと違って、相手としっかり対話するデッキになります。他のクラスのように自身のエゴを押し付けるようなことは、ほとんどしません。ヘブンリーイージスを押し付けるときだけです。しっかりとカードゲームができるクラスでもあるので、興味がある方は一度触ってみるのをお勧めします。また、ビショップクラスを使って戦ってる皆様には、相手を知るために、様々なデッキを触ってみることをお勧めします。ビショップが良いクラスであることを実感できるかもしれません。

有料部分には御礼以外の価値のある文章はございませんので、今までの無料部分につきまして、応援いただけましたらご支援をご検討ください。
乱筆ではありましたが、最後までお目通しいただきましてありがとうございます。ビショップたのしいよ!

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