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生真面目な天然パーマ君

俺は変に生真面目な部分があるからちょっとした言葉を間に受けて勝手に落ち込む事が多い。
被害妄想とでも言うのか

この生真面目は生まれつきなのか、はたまた育った環境によるものなのか。
おそらくどちらもだろう。

真面目な母と短気な親父の元で育ててもらった。
真面目に慎重に生きる事が全てだと。
そう思い込みながら。
でもいつからかそうじゃない自分の意思との葛藤の中で生きてきてたのかもしれない。

そんな両親は高校卒業後、ドラムで飯を食う為にに東京に出ると言う世間知らずで馬鹿な俺を引き止める事なく送り出してくれた。

当時は世界の広さを知らずに東京に来た。と言う事だけで舞い上がっていた。
思い上がっていた。
自分が出来ることなんて何もないのに何でも出来ると勘違いしていた。
そして日に日にその勘違いに気付いていった。
気付いていたが気付いてないフリを続けていた。
どんどん曇っていくキラキラしていた未来を追いかけている夢を見て現実逃避を続けていた。
結局、両親に縋っていた。
それは今もそうだ。

上京して数年。
母親から「離婚しようと思う。」と電話がかかってきた。
迷う事なく、「いいんやない?」と返したと思う。
正直離婚しようがしまいが俺の両親であることに変わりはない。
母と親父の2人の人生だから。
こんな俺を育ててくれた。
お互いに自分の人生を生きてほしいと思った。

これを書いてて小さい頃の記憶が蘇ってきた。

俺はものすごい天然パーマだ。
小さい頃は酷くいじられていた。
冒頭に書いたように変に生真面目な部分があるから勝手に間に受けていつも落ち込んでいた。
当時は髪の毛のせいでいじめられてる。
何でこんなチリチリくるくるの髪なんだと。

今考えれば周りの反応は当然だろう。
こんなに癖が強い髪の毛の男の子なんてクラスに1人いるかどうか。
そりゃ気になるし話のネタにしたくなるだろう。
逆の立場なら俺もそうしていたと思う。

今ではこの癖毛は母親譲りの最強の俺の武器になった。
幼い頃から根付いていたコンプレックスを一つ受け入れて自分の武器に出来た。
また一つ成長出来たよ。

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