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Yoshikiさんについて

どうも皆さんYU-TOです。

今日は突発的というか、単純に凄く思うことがあって書きたいから書くという形で記事を投稿しています。

昨日、何となくテレビをつけていたらとある番組でYoshikiさんの特集がやっていました。

まあ恐らく"Yoshikiさん"という名前を聞いて「ちょっと誰かわかんないです」って人はいないとは思いますが(笑)念の為言っておきますと日本を代表するロックバンド、X JAPANのドラマー兼リーダーであるYoshikiさんです。

正直、自分は彼からの音楽的影響はほぼゼロに近いです。

もちろん、Xの音楽自体は聴いていて定番曲くらいはわかりますし、ライブ映像を観たこともあったので完全にゼロでも無いような気がしますが、取り立てて影響を受けたと公言するドラマーの方ではないという感じですね。

しかし昨日のテレビの特集は一度観出したらほぼ全て観てしまいました。普段テレビなんて殆ど観ないんですけどね。

番組自体が再放送でしたしXのドキュメンタリー映画、「We are X」も観ていたので紹介されるYoshikiさんのエピソードなどはほぼ知っているものも多かったのですがなんか改めて「この人、やっぱ凄えな、、、」と思ってしまいました。

こんなにも"ドラマーを超えたドラマー"である人が日本にいるのかと。

普段からYoshikiさんを追いかけてる人からすれば「今更何言ってんだ」って話だとは思いますが(苦笑)

しかし何かこう一言で「凄い」とか「やっぱ神!」とか単純な物言いで言い表わせないものを昨日感じたのでこのように記事にしてしまおうと思いました。

彼に興味のある人もない人も、もしお時間ありましたら読んでみて下さい。

・幼少期〜Xデビューの話で感じた事

Yoshikiさんの幼少期や学生時代が決して平坦なもので無かった事はそこまで彼に詳しくない自分でも知っていたのでご存知の方もかなり多いと思います。

具体的に何があったのかをいちいち紹介するのはここでの本筋では無いのであえて割愛させて頂きますが自分が強く思った事は彼の人生そのものがXの音楽性になっているという事です。

Xについて自分はそこまで詳しくはないですがやはりXの音楽性には凄く魅力を感じます。その最大の魅力は、相反する要素の完璧なまでの融合だと思ってるんです。

2バス、高速フィルといったとんでもなく激しいリズムに、憂いを帯びた胸を締め付けられる歌のメロディが乗る。

過激なルックスで過激なパフォーマンスをするがバラード曲は異常なまでに美しい。

こういったように相反するの要素が何の違和感も無く融合してる音楽性はそう多くはありません。

この相反するものの融合って本当にYoshikiさんそのものだと思ってしまって。

破茶滅茶な学生生活を送っていても常に成績はトップであるとか、ロックドラムとクラシックピアノというイメージが完全に真逆なものを同時にこなすとかこういう優等生と不良みたいな"一見すると真逆な事"を常に同居させてる人生を歩んでるなという印象があります。

そんな人が音楽、バンドというものを通じて高い技術を持って何かを表現するとあのような他に類を見ない多面性のある音楽性になるんだなと。

少しクサイ表現になってしいますが、どんなに激しい曲をド派手なパフォーマンスで叩こうと内には"絶対に癒えない悲しみ"を抱えていて、それがXという音楽性の根源になっている。

そんな気がします。

・"Yoshikiドラミング"ってどうなのか?

「ドラムを叩いてる」と人に話すと必ずされる質問があります。

「Yoshikiってやっぱ巧いの?」

正直、毎回返答に困る質問なんですけど(笑)自分はいつも「基本的に次元が違う」と言っています。

まず、Yoshikiさんのドラミングは物凄く個性的です。

それはもう単純に楽器の"巧い" "下手"で語れるものではなく、1つの芸術として消化してしまっているという事です。

もちろん難しい曲もありますが単純にXの曲のドラムコピーはある程度の技術があれば誰でも演奏する事は可能です。

Xの楽曲は今だにコピーする人が多いので色々な人がXの楽曲を叩いてる映像がYouTubeなどで沢山観る事が出来ますよね。

中にはセッティングや細かなニュアンスまで完璧に表現してる人もいて「凄いな」と思うのですがそういう人達が完璧にやればやるほどYoshikiさんのドラミングの個性が浮き彫りにされ、自分の中ではその叩いてる人自身より「この超個性的なドラミングスタイルを生み出したのはやっぱ凄い」とYoshikiさん自身へと感心が移ってしまいます。

Yoshikiさんのドラミングの特徴はドラムフィルにあると個人的に思います。

点数の多いタム類をまるでピアノを弾くように流麗に叩いて独特のうねりのようなニュアンスを出すフレーズは彼の代名詞と言えますね。

ビートもどこか軽快に跳ねるようなニュアンスがあって躍動感があります。しかしそれは" ファンキー"という類のものでは無く、どちらかというと"アグレッシブでヤンチャ"な跳ね方をしているもので、この独特のビート感もXの音楽性の強烈な多面性の一要素になっているように思います。

手数は多くともフレーズの構築の仕方は物凄く音楽的で、「叩きたいから叩いてる」訳では無いのが聴いてるとわかります。各楽器やボーカルのメロディがしっかり聴こえてくるリズムアレンジですね。

だからYoshikiさんのドラミングって単純に"叩ける叩けない"の凄さじゃ無くて"生み出せるか出せないか"の凄さなんですよね。

カッコ良いフレーズをコピーできる人は世の中に沢山いますけどカッコ良いフレーズを生み出せる人はめちゃくちゃ少ない。

そういうとこです。

・ドラム破壊パフォーマンスの貢献

Yoshikiさんと言えばドラムを破壊するパフォーマンスをしてた事で有名です。

ライブ中にドラムをぶん投げたりスタンド類を叩きつけたりしてドラムセットを破壊しまくるパフォーマンスなんですが、これに関してはちょっと物議があるとは思います。

やはり「楽器を大切にしないミュージシャンは最低だ」みたいな考え方ってあって自分もそう思わない事もないのですがYoshikiさんのこのパフォーマンスに関してはもの凄いドラム業界に貢献していたのだろうなと思います。

一度映像でこの破壊してるパフォーマンスを観たことあるんですが、何かまるで演劇を観ているような非日常感があってライブのパフォーマンスとして最高にカッコいいなと思いましたね。

まるで雷でも落ちたみたいなドラムが破壊される轟音とドラムセットがなぎ倒されるなんて普通ならあり得ない光景はある種プロレスとか格闘技を観るようなおっかない魅力があるパフォーマンスだなと思います。

そしてそのパフォーマンスによって実際に叩いてる時よりも"ドラムセットそのもの"に目が行くという事も感じました。

YoshikiさんはTAMAというメーカーのドラムを使っているのですがそのパフォーマンスによって観てる人により一層"YoshikiといえばTAMA のドラム"というイメージを強烈にインプットすることが出来てたんじゃないかなと思います。

これによってXの音楽やYoshikiさんに影響を受けてドラムを始めた人は「TAMAのドラムセットを使う」という夢や目標が生まれ、TAMAのドラム製品が売れるということが起きるのは容易に想像出来ます。

やはりメーカーにとって商品を意図的に壊されるというのは当たり前ですがやられて気持ちいいものではありません。

しかしYoshikiさんに関してはTAMA側から壊すドラムセットを提供されていたという事も聞きます。それをする事でドラムが売れるからと。

これは本当にとんでもない事です。ミュージシャンとしてある種の御法度な行動がメーカーに利益をもたらすことが出来るなど前代未聞で、恐らく今だにYoshikiさんしか出来なかった事だと思います。

自分はとてもじゃないけど真似できないのでドラムセットは壊さないように気をつけます 笑

・神格化する存在

ここ最近のYoshikiさんといえば数は少ないながらSNSでのコロナウイルスに関する発信が話題に上がっていたように思います。

まだバンド界隈がライブ活動を自粛をするかしないかの時にいち早く事態の重大さに気づき、ミュージシャンにライブ活動自粛を呼びかけていた事は話題になっていました。

その後、少し気になることが起こり始めました。

「色々あるけどライブは決行する!」というバンドに対し、「Yoshikiさんは自粛すべきって言ってましたよ。」という事をいう人がチラホラ出てきたんですね。

これに関してちょっと思う事があります。

やはりミュージシャンはあるところまで上り詰めると神格化するって図式があって、影響力のある人の発信する事や思想は常に正しいと思ってしまう人があまりにも多いと思います。

それは本当に宗教に近いもので時として危険な考え方であるように思います。

単純にこのコメントをした人も悪気無くと言うか、あまり考えずに発した言葉だったと思います。ただ自分自身で考えずに安易に「Yoshikiさんが言ってる事だから」と当たり前に鵜呑みにしてしまうのはそれが正しい事であったとしても思考停止的な考え方であると思います。

しかし、結果としてYoshikiさんの発したことが正しかったという事は今の世の中を見れば明らかなのは事実です。

そしてYoshikiさん自身も自分が発した言葉や行動が世の中にどれだけの影響を及ぼすかをわかっていると思います。だから軽はずみな行動や発言は絶対にしないしできないというような姿勢をとっているように感じています。

ドラマーやバンドマンというジャンルに属する人がここまで人や世の中を動かす事が出来るというのは夢のある話というよりはある種の恐怖でもあると思います。

もちろん実際のところはわからないし、わかったような事を言うつもりはないのですがYoshikiさん自身、その恐怖を感じているのではないかと思っています。

だからこそ自身の持つ影響力を悪い方向に絶対に使わず、世の中に貢献出来るように使おうと奮闘しているような気がします。

その影響力を持ち続けるのは容易い事ではもちろん無く、相当な犠牲と努力を払っているんだと思うんです。

多少大げさかもしれませんがこれはもう何か音楽とかそういうのを超えたその存在自体が1つのアートのように感じます。

いわゆる"アーティスト"って呼称の方がしっくりくる人って意外に少ないと思うんですけどYoshikiさんは"ドラマー" "ミュージシャン"というよりは"アーティスト"という方が何だかしっくりくる気がします。

これからも色々と考えさせられる存在だろうなと思いますよね。

・最後に

今回はYoshikiさんに対して自分がこれまで思ってきたことや、昨日偶然観たテレビで感じた事を記事にしてみました。

最初はSNSに感想を書くくらいにしようと思ってたんですがとても文字数が足りなそうだったので(笑)こちらに書かせて頂きました。

最初に言った通り、自分はYoshikiさんから音楽的な部分でも、それ以外でも影響は殆どないし、恐らくこれからも影響を受ける事はないでしょう。

それは「絶対に自分には真似できない」と思ってしまうからです。

もし自分が何かの間違いでYoshikiさんくらいの影響力のあるドラマーになってしまったらと考えると恐らく自分はその力を背負いきれず、すぐに嫌になって投げ出してしまうと思うからです。

だからもう「こういう風になりたい!」と憧れるには次元が違いすぎるドラマーなんですね 笑

自分の周りのミュージシャンはほぼ全員Xの影響を受けています。「バンドを始めるきっかけはX」というような人が物凄いいるんですよね。

あと単純にリリースから何十年と経った今でも学生に曲がコピーされたりするなど活動はせずとも後世にしっかりと語り継がれる楽曲を生み出している。

もう正直、意味わかんない凄さなんですよね 笑

だからまるで映画での出来事を観るような目でYoshikiさんを見てしまい、とても自分の中に彼の要素を落とし込もうとは思えない。

だから自分にとってのYoshikiさんは影響は受けずとも尊敬しているドラマー(アーティスト)という唯一無二な存在ですね。

これからYoshikiさんが世の中にどのような影響を与えていくのか、楽しみです。



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