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ぼくの詩

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詩をまとめてみました。よかったら見てみてください。
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2022年1月の記事一覧

【詩】ブルー

碧の鉱石を 陽にかざして のぞいたら いつの間にか 水中にいた 透明で 静かで 静かで な…

【詩】叫 ー いつかの記憶 ー

色のない海辺で 老人がカモメを見ていた 背は曲がり 皮膚には深いしわ 通りすぎる人は誰も …

【詩】アルバム

アルバムの中には 切りとられた時間と 懐かしい記憶 切りとられた時間は カメラをむけた誰か…

【詩】万華鏡

鏡の中でカラカラと咲く 名前をもたない万の華 ひとつまわせば 赤が咲き ふたつまわせば 青…

【詩】カレーライス

疲れた夜に レトルトのカレーを温めた ふつふつと音をたてる鍋を見ながら ふと思う 疲れた夜…

【詩】椿の涙

人知れず 寒空のせいと 流した涙 隠したいのと 伝えたいのと … … … … 俯いた 君…

【詩】沫雪

消えぬよう 愛さぬよう 冷たい雪を そっと抱く 温度だけが 伝わるよう 真の想いは 胸に残して

【詩】いつかのキミへ

あさ焼けの太陽が 空で自慢している いつもと変わらない朝が またやってくる しずかな公園で…

【詩】六花

ひとつ 愛しきあなたを想い ふたつ 届かぬ明日にむせぶ みっつ 色をも天へと返し よっつ …

【詩】タヌキの小僧

タヌキの子どもが小僧に化けた 正直寺の小僧に化けた 坊主頭で庭を掃く 箒と一緒にしっぽが揺…

【詩】咲き誇れ

自分のために 生きていい 自分のために 楽しんでいい そのために 生まれてきたんだ 気が…

【詩】起点

だるまさんがころんだ その時、僕は空を見上げて 一羽のカモメが海を渡った 遠く地平のまた…

【詩】とけない想い

雪が降る 音もなく 曇る窓辺で ぼくは佇む 雪に想いをのせてみたら ただ積もるばかりで 朝…

【詩】時空を超えて

Tweetを送信して ぼくは、空を見上げた Tweetを見て きみは、水たまりを覗き込んだ 空に映るきみ 水たまりの底のぼく 目があって ぼくは、空に手をのばした きみがのばした手を握ると ぼくらは水中のような空にいた 空を泳ぐ魚 水中に浮かぶ雲 透明な青とアオ ふたりのスマホから とけ出す文字 きみが素敵にはにかむから ぼくはきみを抱きしめた 「やっと、会えた」