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ぼくの詩

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詩をまとめてみました。よかったら見てみてください。
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2021年9月の記事一覧

【詩】心化粧

髪を結い 少しでも 紅をさし 少しでも 幾度も 鏡を見返して あなたが見惚れた 桜になるの

【詩】意味のない集合

意味を持った集合よりも 関係性のないモノを集めるほうが より美しく より面白い 白紙の上に…

【詩】天国と地獄

ぼくは、スクリーンの前に座っていた ひと昔前の小さな映画館のよう 客席には ぼくひとり …

【詩】バタフライ・エフェクト

ぼくの前で一羽の蝶が舞った ぼくは それを見て 「綺麗だ」と呟いた ベビーカーを押したお母…

【詩】龍の居場所

瀧には龍がいる 父さんはそう言った 風がぼくの前で 空に昇った 父さんは知らないんだ 龍が…

【詩】参拝

神社に行くと透明になる 鳥居の朱 空の青 木々の緑 澄んだ色と 通りぬける風 目をとじて風…

【詩】都会のキリン

夕日が沈殿する時間 都会のキリンは 静かに眠る 長くのばした首の先には 明日があるのか 草原があるのか 軋む音が 寂しく響く

【詩】あき色

秋が色を変えにやってきた 空の色を淡くし 木々の色を赤に染める 秋は青を持って行く あお …

【詩】最愛の君

白い花を一輪 君の髪にかざってみようか その艶やかな黒髪に 花が嫉妬するかもしれない 赤い…

【詩】2010.09.05 23:18の詩

時間を手放すために必要なものは 3本のタバコと スプーン1杯の決断力 何故、迷っているのか …

【詩】夢とぼくとぼくの夢

夜空にビー玉を飾って 絵本を開いたら きみは来るかな ぼくは とっておきのシャツを着て きみ…

【詩】きみの言葉で

きみが考えている世界を ぼくは知らない きみが見ている未来を ぼくは知らない 一緒にいる…

【詩】新月の夜空

月は目を閉じ たくさんの願いを静かに聞く 今夜は星の夜 嬉しそうに星がきらめく ぼくの牡羊…

【詩】鼓動

無関心な者たちよ 見よ これが私の血の色だ 赤く清く そして切ない 自分の血の色が見えるか 自分が生きていることを知っているか 世の中をもう知り尽くしたか 目に映る現実はもう見飽きたか 薄汚れた説教はもう聞き飽きたか 私の脳から真実は生まれなくとも 私の口から正義は生まれなくとも 見よ これが私の血の色だ 無関心な者たちよ 感ずるのは君たちだ 生み出すのは君たちだ 見えるか 流れ落ちる この赤い激情が 私は 生きている ▽▽▽ 朗読 ▽▽▽ 紫乃さんに、朗読し