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理想を追うために、現状を知る。

こんばんは。
今週末の出来事と心境を書き留めることにしました。
少しだらだらするかもですが、最後まで読んでもらえると嬉しいです。


チャンスは突然やってきたが…

第77回国民体育大会近畿ブロック大会。

試合前日の練習前、「国体は雄大に出てもらう」と告げられた。

自分で掴み取った出場機会ではなかったけど、ようやく出番がやってきた。

喜びもあったが、それ以上に大きな不安に襲われた。

ピッチに立っている自分が想像できない。
普段練習で失敗ばっかりの自分が試合に出て、何ができるのか?
チームの事情もあるとはいえ、11人のうちの1人として自分が出場するのは本当にふさわしいのか?

おこしやす京都ACに所属して、6か月半。
日々打ちのめされる中で、自分の強みなんてない、何も通用していないと思って過ごしてきた。

だからこそ、サニトレを始めとして、強みを作り差を埋めるための取組みは自分なりにしてきたし、一時的な自信がつくまでひたすらやってきた。
実力に自信を持てない自分が信じられるものは、今に至るまでのプロセスしかなかった。


理想を追うために、現状を知る。

自分としては、パフォーマンスにおける不安要素をすべて取り除くことができたときに初めて、自信を含めた試合出場のためのメンタルが生成されると思っていた。

言い換えると、思い描く理想像を達成しなければ、試合に出られない、出たくないと考えていた。完璧主義とはこのことを指すのだろう。

しかし、GKは出場機会が突如巡ってくるポジションだから、そんな悠長なことは言ってられない。
そもそも、90分完璧なパフォーマンスができるプレイヤーはほとんどいない。
その時々にできるプレーを選択し発揮することが一番重要である

GKコーチ・賢治さんからも、試合に臨むにあたって、「やらなければいけないプレーに固執しないこと。思い切りプレーして、現状発揮できるプレーを知る機会にしよう。失敗から学んで成長しよう。」と言われた。

ピッチに立って何ができるのか分からず不安しかなかった自分にとって、吹っ切れるきっかけになった言葉だった。


9か月ぶりの公式戦。

21日(土)の2回戦。奈良県代表に1-0で勝利。
22日(日)の決勝。大阪府代表に0-2で敗戦。

初出場ということで、チームのみんなに鼓舞されながら、何とか戦いきれた。
自分のミスや至らない所のせいで、連戦なのに余計に走らせてしまったり、失点につながってしまったりした。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだが、自分の実力を客観的に推し量ることができた。

今回のこの2試合を通して、できていない部分が露呈したのは自分にとって非常に大きかった。
練習でできていないことはもちろんできなかったし、練習ではできても試合のレベルになるとできなかったプレーも多かった。試合勘も恐ろしく鈍っていた。

実力不足に絶望したし、めちゃくちゃ悔しかったけど、持てる力を出し切った上での悔しさは、不完全燃焼による悔しさに比べればまだ清々しいと思えるものだった。

そして、試合でしか学べないこともたくさんあった。練習とはまた違う「生きた」ボールを受ける経験はピッチでしかできない。早い試合展開の中での味方とのコミュニケーションの難しさ、ポジショニング、流れを読む力…。

いくらシチュエーションを想定した練習をしても、リアルで感じるものに勝るものはなかった。だからこそ、試合で起こりうる現象を練習中にイメージできるかどうかが重要なのだと、身に染みて分かった。


サッカーの中毒性。

そして何より、ピッチに立ってプレーする喜びや楽しさを思い出すことができた。
こういった高いレベルの試合に出て活躍したいと、心の底から思った。

正直、周りとのレベルの違いに圧倒されて、自分がこのクラブにいるのは場違いだと思うことはしばしばある。
ただ、中長期的な成長を見据えてこのクラブに在籍させてもらっているので、いくら肩身が狭くても腐らず、成長のために一つひとつ課題をクリアしていこうと思ってやってきた。

だがそれはある意味、甘さを生み出していた。
長い目で見たときに自分の思い描く成長ができていれば、今は試合に出なくても問題ないという気持ちが、いつしか芽生えてしまっていた。

今日でそれも、すべて払拭された。
自分を突き動かす原動力は、目標を達成することへの使命感と、試合でしか味わえないサッカーの純粋な楽しさなのだと、再確認できた。

やはり、試合に出てナンボ。
いくら練習で試合をイメージしても、リアルの体験に敵うものはない。
サッカー選手としての価値は試合に出てこそ発生するものであり、試合に出なければ、本当の意味で成長しているとは言えない。

そして、試合に出るためには、
〇自分の課題とただひたすら向き合うこと(内向的)
〇与えられた役割の中で自分にできることを全うすること、そういう姿を見せて信頼を掴むこと(外向的)

の2つが重要だと再確認した。

理想を追い求めてトライ&エラーを繰り返す姿勢と、自分を知り地に足の着いたプレーを選択する思考を兼ね備えることが、今の自分には求められている。特に後者への意識はもっと持たないといけないと、2試合を通して学んだ。


感謝を胸に、成長速度爆上げへ。

自分の今の実力を冷静に考えた時、今回貴重な機会をもらえたことは感謝すべきことだと思っている。
そして、たくさん迷惑をかけて、たくさん助けてもらったチームのみんなには本当に頭が上がらない。
さらに、応援していただいた方々に勝利を届けられなかったこと、申し訳なく思う。

今回の経験を生かして、爆速で成長する。
目標は絶対に達成する。それが自分に課された使命だ。
そのためにも、今度は自分で出場機会を掴み取る。
自分がチームの役に立つ。チームを助ける。

まだまだ、伸びしろしかないです。
未来の自分にワクワクしながら、現状の自分と真摯に向き合って、
これからも頑張っていきます。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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