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#37. 守備で飯が食えるプロ野球選手

プロ野球、広島東洋カープの菊池涼介の守備を観るために、球場へ足を運ぶようになった。2015年のことだ。

きっかけは何だっただろうか。テレビのスポーツニュースか、たまたま見たYouTube動画か。セカンド=堅実で地味という、これまでの私のイメージを覆すような、高い身体能力を生かしたアクロバティックな守備だった。映像で見た菊池涼介の華麗な守備に、自分のなかに電流が走ったことだけは覚えている。


今日、今年初めての球場での野球観戦が叶った。
広島・マツダスタジアムでの広島対巨人戦である。

今年、カープには菊池涼介とともに守備で注目を浴びる一人の選手がいる。その選手の名は、矢野雅哉。これまた身体能力が高く、守備の際の足の運び、球際の強さ、そして強肩。どれを取っても、素人の私の目にもプロ中のプロに映る。今年は課題だった打撃も成長が見られ、カープのショートとしてレギュラーを獲りつつある。矢野雅哉の守備は、私が球場で観戦する新たな理由になっている。

菊池涼介と矢野雅哉の二遊間の守備を観るのが楽しみで仕方ない。
球場では、テレビでは分からないような選手の動きを見ることができるのが魅力だと感じている。こと守備に関して言えば、相手打者に合わせたポジショニング、投手が投げる前の守備の態勢や構え方、ボールに触れていないときの動きなどだ。そこにプロとしての守備の魅力があり、さらに打球が飛んできたときは華麗なグラブ捌きで観客を魅了する。私のようなコアな楽しみ方をする現地の観戦者は少ないかもしれないが、お金を払って球場まで観に来て良かったと思わせる守備でのプレーを期待させられる。
まさに守備で飯が食えるプロ野球選手である。

セカンドの菊池涼介は34歳。ショートの矢野雅哉は25歳。菊池涼介の年齢を考えると、この二遊間コンビの守備を見られるのも長くはないだろう。ただ、菊池涼介の守備もまだまだ衰えてはいない。むしろ、今年がこの二遊間の守備を堪能するには最も相応しいシーズンではないだろうか。

今日も、菊池涼介と矢野雅哉が二遊間としてしっかりとスタメンに名を連ねている。
下り坂の広島の天候は怪しいが、注目の守備職人2人のプレーを目に焼き付けたい。

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