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嫌な言葉を引きずらない方法

ユーシロです。

「嫌な一言が今も忘れられない」と自分を責めてしまったり、そんな自分に落ち込むことがある経験はございますでしょうか。

それは、人として自然なことです。

例えばディズニーランドに行ったという「良い記憶」と、怖い人に連れ去られそうになったという「嫌な記憶」では、後者のほうが強く記憶に残りやすいです。人の本能として命を守るために、良いことや楽しいことよりも、嫌なことや危険なことのほうが記憶に残りやすくなっているからです。

とはいえ、忘れられないのが自然なことだからといって「諦めましょう」「気にしないで」とお伝えするつもりはありません。

人に言われた嫌な一言が残っている人の多くは、思い出して繰り返し心が傷つくのに加えて、嫌な一言が忘れられない自分自身を責めて、二重に苦しんでいます。

忘れられなくて苦しんでいるのは自分自身で、忘れられたらどんなにいいだろうかと思っているはずなのに、「何で忘れられないんだ!」と自分を責めて追い打ちをしている状態です。

嫌な一言を頭の中から消すのは時間がかかりますが、忘れられない自分を責めるのを止めることはすぐに始められます。

まずは、「ずっと心に残っているのは自然なこと」「今も忘れられないほど嫌な出来事だった」と自分自身を受け止めてあげてください。

次に「まだ忘れられなくて当然」ということに納得できたら、次は嫌な一言に頭の中で反論していきましょう。頭の中で反論することで嫌な言葉の影響が小さくなり、嫌な記憶をより早く忘れることができます。

試しにやってみましょう。次の2つの質問を考えてください。

質問1:あなたは、相手の言っていることが100%正しいと感じますか?
質問2:相手の言っていることに、心から納得できますか?

これらの答えが「いいえ」なら、さっそく頭の中でどんどん反論してみましょう。100%正しいと思えない理由や納得できない部分について、頭の中で相手に意見をぶつけていきます。

これらの答えが「はい」の場合は、次のように自分に質問します。

「相手の言ったことは意地悪ではないか?」「失礼なことを言われていないか?」「わざわざ言わなくてもいいことではないか?」と自問自答してみてください。

この答えが1つでも「はい」なら、相手の言っていることが正しいとしてもそのまま受け入れる必要はありません。「失礼なことを言われたから傷ついて当然だ」「わざわざ言う必要はない」と自己肯定したうえで、相手の言葉に反論しましょう。

過去に言われた嫌な一言に反論するときのポイントは、「相手が言い返してこない」という前提条件をつけておくことです。言い返してこないだなんて、現実には有り得ないとしてもです。

相手が言い返す想定で頭の中で反論をすると、延々と言い争うことになって疲れてしまい、逆効果になります。

相手の言葉に反論することで、相手が言っていることは間違っていると認識することができます。相手が言っていることの理不尽な部分、正しくない部分を判断することができれば、思い出したときに今より傷つきませんよ。

もし、仮に相手の言っていることが正しいと感じているとしても、相手の言葉を受け入れる必要はありません。あなたが今も忘れられずにいるということは、その言葉に心が傷つけられたということだからです。

料理をするために必要な包丁も、使い方次第では凶器になります。言葉も同じで、一見すると正しいように思えても、凶器のように鋭く心を傷つけてしまいます。だからこそ、あなたの心を傷つけてしまうような言葉は無理に納得しようとしたり、取り入れようとしないでおきましょう。

嫌な一言を思い出したときには、一呼吸おいてから頭の中で反論してみてください。そうすることで自分なりの考えが強くなり、その代わりに嫌な一言があなたに与える影響はだんだんと弱くなっていきます。

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