公務員と民間企業で求められるモノ
ユーシロです。
大学生の時、公務員志望だった僕は
「公務員はダメだったから、今から民間就職に切り替えよう」
こう考えて民間就職を志しました。
しかし、公務員の選考と同じような心構えで民間企業の面接に望んでも、内定を得ることは出来ませんでした。
理由を考えてみましたが、内定を得れなかった理由は、公務員と民間で求められるモノが全く違うからです。
ということで今回は、
・公務員と民間の違い
・公務員志望から民間就職に切り替え、内定を貰うための方法
こちらのポイントについてわかりやすく解説していきたいと思います。
まず始めに民間と公務員の違いを説明するなら、
公務員は公的利益を追い求めることを追求し、
民間企業は経済的利益を求めることを追求します。
どういうことでしょうか?
例えば公務員のお仕事は、国民から徴収した税金を使って国民に優良なサービスを提供することが仕事です。道路工事、公民館などの公的サービスの提供です。国民から徴収した税金の範囲内で、いかに優良なサービスを安く提供するか、それが公務員のお仕事になります。
すなわち、公務員のお仕事はお金の使い道を考える、ということです。
一方で民間企業はどうでしょうか? 確かにお金の使い道もそうですが、民間は公務員と違ってお金が無条件で入ってくるわけではありません。努力して、利益を追求して、自分でお金を儲けなければなりません。
すなわち、利益追求、お金儲けの仕事なのが民間です。
つまり、
公務員はお金の使い道を考えるのがお仕事
民間はお金儲けのやり方を考えるのがお仕事
という違いです。
これを理解しない限り、公務員志望だった学生が公務員と同じノリで面接を受けても絶対に民間企業に受かることはあり得ません。
常にビジネス目線、利益追求の目線をもって面接に臨むようにしましょう!!
次にみなさんが認識しておくべきはこちらです。
公務員は無難な人間を欲していて、民間企業はチャレンジ精神のある人間を欲しているという事実です。
もし気分を害された方がいらっしゃいましたらすみません。しかし、これが事実です。公務員、特に地方公務員はムラ社会ですので、対立を避けようとします。中でも地方公務員というのは狭い社会で生きているわけですから、いちいち目くじらを立てるような人間は速攻で村八分に合うわけです。
ですから、地方公務員の面接ではとにかく無難でおとなしい人間を採用しようという意識が働きます。
例えば地方公務員の面接では、
「上司とウマが合わなかった時はどうしますか?」
「ストレス解消法はなんですか?」
などの質問が多いです。とにかく無難な人間を欲しているからこそ、人間関係の質問が多いのです。
公務員に受かりたいならば、こういった質問に対し無難な回答をすることが公務員に受かるコツになります。
決して挑戦とかチャレンジとか言ってはいけません。地方公務員は安泰を求め、変化を嫌うのです。
しかし、一方で民間企業は違います。民間は変化しなければ生きていけません。何故なら社会も変化しているからです。
どちらかというと、民間企業は国家総合職に近いかもしれません。
国も刻一刻と変化していきますし、国家総合職は何よりもビジョンを大切にします。チャレンジ、やりたいことを重視する点で国も民間も変わらないかもしれません。
例えば、僕が国家総合職の面接試験で「趣味は野球観戦です」という話をしたら、
「その趣味をどう社会に還元するんですか? その趣味が国家公務員としてどう役に立つのですか?」
と言われました。国家総合職は趣味にも国家ビジョンを求めるようです。
話が逸れましたが、公務員は無難な人間を、民間はチャレンジ精神のある人間を求めている!ということです。
以上、見てきたように、民間の面接ではビジネス目線を持って質問に回答することがマストです。
ただ、これは普通の就活生にもありがちなのですが、「ビジネス目線って何?」という学生が大勢います。特に、公務員から民間に切り替えるとなるとなおさらこの目線をもっていない学生が多いです。
例えば「ウマ娘」が好きというだけで「ウマ娘」を扱っているCygamesを受けたとします。
ESには、「ウマ娘が好きです!」と書いていました。しかし、そんなのは書類選考で落とされます。何故なら、そこにビジネス目線がなかったからです。
好きっていうだけだとただの消費者なんですよね。まあ、好きを極めるとそれはそれでいいかもしれませんが、企業に入る以上は好きだけではやっていけないのです。
好きはいいですが、消費者目線ではなく生産者目線に立ち、どんなサービスをお客に提供するか、どんな価値をお客に提供するかまで考えなければなりません。
それが出来ないと、ずっと「お祈りメール」です。
「ウマ娘が好きです!」と言ったところで、じゃあそのまま弊社のお客様でいてくださいって話ですから。
どちらかといえば、「どのようにすればウマ娘をもっと売ることができるのか?」それをプレゼンできるレベルにまでもっていけた方が、面接の評価は高くなる可能性が高いわけです。
消費者目線ではなく、生産者目線に立つ!!
それを常に心がけましょう。
さて、ここが公務員から民間志望に切り替えるときの肝となります。なぜ公務員を辞めて、民間志望に切り替えたのか? この理由は絶対に正直に話しましょう。
嘘をついてもバレますよ。www
学生の嘘というのは社会人から見ればすぐにわかるもんです。嘘は嘘を呼ぶので、嘘を隠すために嘘をつくことを繰り返していると面接中にボロが出てくるわけです。
ですから、大きなリスクを背負って嘘なんかつく必要はないわけです。正々堂々と正直に話しましょう。
では、具体的にどんなことを話せば良いのか?
第一に、なぜ公務員を志望していたのかの理由をしっかり説明できるようにしておきましょう。
多くの理由は、「社会貢献したい!」とか「地元に貢献したい!」とかだと思いますが、そのへんを正直に言っておきましょう。
いずれにせよ、「なぜ公務員を志望していたのか?」を具体的に説明できるようにしておきましょう。
次に民間企業への志望理由を具体的に説明できるようにしておきましょう。
公務員を志望していたときと同様に、「社会貢献したい!」とか「地元に貢献したい!」と言ってはいけません。言っても良いですが、そこには必ずビジネス目線を付け加えましょう。
「社会貢献とビジネスをどう結び付けて話すのか?」
それが肝になってきます。
社会貢献をするとともに、志望先の企業でどのように会社の売上に貢献するのかをしっかりと説明する必要があります。
もともと公務員志望だった人はビジネス目線が全く足りていないことが多いです。僕もかつてはそうでした。
「どうすれば御社の売上に自分が貢献できるのか?」をしっかりと理解しておくようにしましょう。
最後に、公務員と民間との併願を聞かれた時のパターンの解決法をお伝えしましょう。この質問の回答は簡単です。これに関しては嘘を言っても構いません。
「民間単願です!!」
と言いましょう。
併願しているなどというと話が面倒臭くなるので、そこは民間単願を押し通すと良いと思います。これに関しては面接官もある程度わかっているところがあるので大丈夫です。
これら3点のことを心掛けて公務員試験や入社試験を頑張ってください!!
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