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【サウナレポ】渋谷SAUNASでととのいを手放す体験

先日サウナをおすすめする記事を書いたらまんまと自分がサウナに行きたくなってしまった。

育児の合間に確保した自由時間、満を持して向かったのはずっと気になっていた渋谷SAUNAS!


サウナブームの火付け役にもなったマンガ「サ道」の作者タナカタツキ先生が監修したサウナだ。

オープンした2022年12月、私は妊娠9ヶ月だったので素敵なサイトを眺めながらいつか無事行けますようにと願っていた。

......ついにその時が来た!
そして久々のサウナ!感涙🥹

光り輝く✨サ✨
ようやく来れた!

渋谷SAUNAS レポ

平日18時過ぎに到着したが女性サウナの混み具合はほどほど。

東側エリアが女湯だったのだが、計4つもサウナ室があるのでサウナの中はゆったりしていた。

・サウンドサウナ
広くて温度は高すぎない。
独自の音響で低音が響く心地よい音楽が流れている。
小窓から外気浴スペースの白樺が見えて、まるでイマジナリーフィンランド。
個人的には1番気に入った。

・ムスタ(=ダークな)サウナ
広くてけっこう熱め。
照明が抑えられており、他の人の顔が見えないくらい暗い。集中できる。

・ベッドサウナ
3人分のベッドスペースがあり、寝転んで入れる。オートロウリュ。ぼーっとするのに最適。

・ケロサウナ
小さめで木の幹(ケロ材)に囲まれており雰囲気がある。
セルフロウリュがアロマ水だった。

ベッドサウナ以外はセルフロウリュができた。

・水風呂
浅めで寝転がれるのと、深いのがあった。
どちらもキリッと冷たい。
階段を降りて深い水風呂にどんどん沈んでいくのは湖に入っていくよう。

・外気浴スペース
白樺の幹や葉で北欧っぽい雰囲気になっている。広くてくつろぎやすい。

・湯船はなくシャワーのみ

サウンドサウナ
(渋谷SAUNAS 公式サイトより)

値段は高いが納得感あり

実は行く前はそこまで期待していなかった。
というのも、前情報では「値段が高い」という評判をよく見かけたからだ。

サウナブームでラグジュアリー路線の施設が増え、オシャレで高いだけでいまいちなサウナをいくつか経験していたのでここもそうなのではと警戒していた。

確かに3000円強するのは高い。
男性は2時間半でこの値段だし(女性は同価格で3時間半)、女性サウナより混んでいるようだったからさらに高く感じると思う。

なのでこれは女性客としての感想となるが、個人的には安くはないものの納得感はあった。

まずは渋谷駅から5分という好立地。
これまで渋谷駅のサウナといえば駅から20分ほどかかる改良湯のイメージだったので、この気軽さは助かる。

また多くのサウナで別料金となるタオルが使い放題で、敷くタオルがびしょびしょになったら交換できるのがストレスフリーだった。
大判タオルにくるまれながらサウナや休憩できるのも心地よかった。

アメニティはOSAJIとドクターシーラボでこれも嬉しい。

感動したのは外気浴スペースに白湯とホットのルイボスティーが置いてあったこと!
キンキンの水も美味しいけど、水風呂のあとに飲むホットが体に染みる。

サウナ、水風呂、休憩スペースの動線もよく、ちゃんとサウナをわかってる人が作っているなというこだわりを感じた。

男性専用の施設が多かったり、女性サウナはなぜかぬるめのミストサウナ......と残念に感じることも多いので、女性サウナーがしっかり楽しめる施設は本当にありがたい。

湯船がないのが惜しいけど、時間内にサウナを堪能するにはその方がいいのかも。

自分に優しくなれるサウナ

ようやくこれたのでバッチリ楽しむぞと喜び勇んでサウナに飛び込む。
しかし久々だったからか、熱さへの耐性がなくなっておりそんなに長く入れなかった。
それもあって水風呂も毎セット入りたいと思えず、外気浴だけで済ませたりもした。


だが、なんか「それでもいっか」と思える空気がSAUNASにはあった。
よくいう「ととのい」には、しっかり体をあたため→水風呂に入り→休憩をとるというルーティンが重要なのだが、そのこだわりを簡単に捨てられた。

なぜなら、それでも気持ちいいから!


サウナでぼーっとしながら汗ばむのを感じ、しんどくなる前に出て軽く汗を流す。
3月の夜の外気はまだ寒く、ほてった体をひんやりした空気が包む。
タオルにくるまって温かいルイボスティーを飲む。


浮遊感のあるととのいとはまた違う、おだやかなリラックスを感じ、体が軽くなる。

無理しないことを最優先したら、自分に優しくなれた気がして、心身ともに満たされた。
それは今の私にとってととのいより大事な感覚。
自分に優しくされるのは嬉しかった。

ととのいを手放せたわけ

一時期はととのいを追い求めていた私がなぜこのような状態になったのか。

私が久々のサウナだったこともあると思うが、ひとつ印象的だったのは、サウナ室に12分計と温度計がなかったことだ。

12分計とはサウナタイマーとも呼ばれる一周で12分になっている時計。
設置されているサウナが多く、どれくらい入ったかの目安にする。
サウナに注力する施設で置いていないのは意外だった。
それだけリラックスに重きを置いているのだと感じられる。


いつも何分入ろうと決めてはないが、時計が目に入るとつい気にしてしまうことも多かった。
熱いけどまだ⚪︎分だからもう少し入ろう、など知らず知らずのうちに無理していたこともある。

温度計も、サウナの温度を可視化できる分、より熱く感じたり、あのサウナより熱いな、など考えたりするきっかけになっていたように思う。

12分計も温度計もない方がいいとまでは思わないけれど、なかったことで今その時の体感を大事にできて自分の体の声をよく聞けた。

そして音、暗さ、匂いなどの五感に訴えるサウナと外気浴スペースの心地よさにより、体に意識が集中し、余計な考え事が消えていく。

ととのう感覚も大好きなので、スッキリしたい時は引き続きととのいやすい入り方をすると思うが、自分に優しくゆったりしたい時はこういう入り方もありだなと思った。

まだまだ楽しめそう!再来したい

渋谷SAUNAS、とても気に入った。
今回は東側だったので次は西側の日に行ってみたい。

また、この施設はウィスキングというヴィヒタ(白樺の枝葉を束ねたもの)を用いたトリートメントのサービスもしているらしい。

以前からとても気になっていたがウィスキングを体験できる施設は日本でまだまだ少ないので、これもぜひ体験してみたい!


いいサウナ施設だったのはもちろん、新しいサウナの楽しみ方と出会えた。

またサウナで癒せると思えば日常の疲れにも耐えられる。
次いついけるかはわからないけれど、それまでまた育児の日々を楽しもう。


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