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推し香水作ったら推しの心に触れられた

オーダー香水というものにチャレンジしました。その体験レポートです。
Scentlyさんにお願いしました。
私がオーダーするは、推しの香水です。



※具体的にキャラ名などを言ってしまうと問題になるので、当記事ではぼかしますね!
※推し語りします。夢女なので無理な人はスルーしてね!


その1:気合いの入ったオーダーシートを送る

オーダーシートと呼ばれる、香水の要望を伝えるフォーマットを送って注文します。

オーダーシート、かなり力を入れて書きました。創作で小説を書く私ですから、ここで言語化力を存分に発揮するのが本望です。
その結果、書き上げるの2時間かかった。プロットが決まってる短編小説1本並みの労力でした。何べんも見直し、意味の確認、音読とかした。はぁはぁ・・・

お伝えしたこと:
・彼の種族、性別、性格について。
・彼の暮らす世界と彼のポジションについて
・私の考える彼の内面解釈について

小説やnoteやっててよかった。普段執筆に慣れてなかったら、オーダーシート書く時にもっと苦労していたし、伝えられなかっただろう。運命のありがたみを感じる。

その2:3週間待ち、開封

届きました!注文時の納品時期が3週間~だったのでピッタリの感覚です。
わくわくして開けると・・・

じゃじゃん!

なんかもう、この色づかいとデザインからスゴイもの来るって予感しちゃうよね!

その3:楽しんでみましょう


まずは解説レターはこちら。
レターの原文は推しが特定できてしまうのでぼかしました。イイ感じに翻訳して語っていきますね。

レターの内容について

「内向的な性格」という第一印象に関するご回答から、彼は控えめな方だと解釈いたしました。
ミドルノートのシクラメンは、「内気」という花言葉を持ち、近くに寄るとほのかに香るような上品な香りが印象的です。大人しい雰囲気の彼にフィットするのではないでしょうか。

解説レター抜粋①

シクラメンか・・家族が好きで毎年鉢植えを買ってる。匂いはよく知らないけど、彼が控えめで大人しいのは解釈一致!

彼は愛情深い側面があると、「人を愛している」「ずっと一緒にいられたらと思っている」との部分から理解いたしました。

解説レター抜粋②

あ、愛情深い・・・?(キラキラ・・・ハートが飛び交う
創作やっててそんなこと考えたことなかった!た、確かに。
えーん!真実の一つだよお
この解釈で信頼度300ポイントUP。

ラストノートでは、ふわりと心地よく香る桜の香りが漂います。
桜は、現存する中で日本最古の書物である「古事記」にも名が記されるほどに、太古より日本人の心をつかんで離さない花です。
そんな桜の香りは、人々を大切に思う彼にぴったりだと考えました。

解説レター抜粋③

あああ!(とどめを刺された時に出る声

確かに「桜の花みたいな香りがいいな」とはコッソリ書いてました。それを汲んだだけかもしれないけども。
私には分かります。調香師さんの熱意が。彼という存在と、彼が背負う使命、彼の愛にあふれたこころ。これを総括してこその、桜の香りなのだ。
証拠に古事記を引用してくるのがニクい。彼という存在と、その壮大さを表現している。そして、「日本人の心を掴んで離さない花」を最後に持ってくると。

それって深い部分で推しと繋がっていて、離れることができないってコト・・・?

たまらん。

その香りはいかに

①TOP NOTE

最初の香り。
私が知らない、陽だまりの中の花畑みたいな、とても明るくていい匂いがした・・・メリッサだって。は、初めて・・

②MIDDLE NOTE

30分後に現れる香り。
時間が経つと確かに変わる。やわらかくなって、私を優しく吸い寄せる。心が晴れるような、シルクのような花の香りに。
ここでは、シクラメン、スズラン、スノーフレーク(花)。
す、すずらん・・?新解釈。白い花は好き。

③LAST NOTE
2時間後、最後に存在感を増す香り。

正直に言います。私、嗅覚そこまで強くなくて。。ちゃんと味わえるか心配でした。
・・拾えました。確かに当初よりは弱くなっていますが、確かにあります。
甘い香りがほんのりと、品よく優しく、光っていました。確かにこの控えめで優しい、甘い香りはです。一枚の桜の花びらがそこにありました。
時間が経って、当初の強い香は弱くなっていますが、しかし、この控えめさがいい。この段階でしか楽しめない香りがある。小さい幸せを拾い、その可愛い光を愛でる。この楽しみがラストノートなのでは。余韻の美っていうのかな。

その他もろもろ

解説レターのデザインについて
オーダーシートで、「赤、白、ピンク」と伝えていました。いただいたものを見ると、鮮烈な色で少し驚きました。目が覚める血の滴るような赤というか・・・見本で見てたように、かわいい感じでくるかなぁとか勝手に思ってた。でもこれは、考え抜かれた配色だよねと。
これは、推しが背負う世界観を表している。まさに、日の出、あけぼのをイメージさせる紅白なのだ。私が女性だからってキュートにポップになんかしない。推しの概念を優先してくださった。ありがたい。


香りからストーリーを感じた
3段階に変化する香り。これからある物語を見ました。

よく晴れた日の花畑にて、私は推しと出会い、花を愛で、語り尽くす。推しの手を取って話すうちに彼の香を感じる。やわらかくていい匂い。彼の穏やかさに酔いしれる。
日が沈み、家に帰った折にふと思ったのは、ほんのひとしずくの桜の香だった。どんなに季節が巡り、どんな花を愛でても、桜だけは特別なのだと、彼の本心を見た。

香りが進むごとに、推しに近づいていくのを感じました。
桜は、推しの心の一番奥なんです。そこに私はだんだんと、近づいていく。彼との出会い(外面)、過ぎ去っていく花々(過程)、そして一番奥にある桜。(内面)
推しの心がここにある。

または、トップは日の出、ミドルは穏やかな日中、ラストは夜桜イメージなのかもしれない。

ここまで解釈した上で提供していただいたのなら、本当に平服します。

解釈一致についての見解と感想
いやもう、アナタは私ですかというくらい、心の深い場所まで言い当てられた気分です。一致を飛び越えて、包み込まれてしまっていますね。
デザインから、香りのチョイス、メッセージの言葉選びまで、完璧・・・
大満足でございます。

と同時に、恥ずかしい気持ちになりました。(いい意味で
私個人の、濃い深い思想をご理解いただいて、そのうえで世界観に合ったものを創り出していただいた。私だけの思想が私以外の人に知られてしまった。は、恥ずかしい。
こんな話、普通の人に展開しても受け止めてもらえないもん・・信頼できる人と、落ち着いた喫茶店または、居酒屋で語るような話よ。それをあなたが聞いてくれた。

ほんとうにオーダーシート式でよかった。店舗でリアル会話で説明できる自信はない。人の顔見るといろいろ遠慮しちゃって真意を伝えられない。コミュ障なので。

いやほんとうに、調香師さんの読解力考察力凄いな。

まとめ

推し香水、Scentlyさん。とても素晴らしかった。
調べたら、人物以外の様々なものに対応されているとのこと。
ということは、神羅万象を香りで表現してみせるってこと・・?

い、衣装とは・・・?

とても気に入ったので、またお願いすると思います。今オーダーしたやつが切れたら、私どうなっちゃうか分からないしね!また注文しないと。

その時はまた気合いの入ったオーダーシート頑張って書きます。腕の見せ所だ。
といわけで、Scentlyさんはいいぞ!最高だぞ!

さいごに。Scentlyさん、ありがとうございました。私個人の思想を丁寧に
読み取っていただいた上に、最高にマッチした香りを創っていただけた。
ほんとうにありがたい。出会えてよかった。

さて稼がないとな。

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