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ヘタリアの魅力について

漫画「ヘタリア」の魅力について語る。



経緯 私とヘタリア

2008年ごろ、私は学生だった。クラスで流行っていた漫画だった。

その漫画に触れ、二次創作に触れ、人生でとても大切にしたい推しができた。アニメを見て、キャラソンを楽しみ、グッズに散財した。
そして令和の世が来た。

長年お世話になっている漫画でございます。今回改めて好きな点を整理します。

どんな漫画?

国や地域が人間の姿を持つ世界。

国の化身と表現され、人間のように働いて食べて寝て生活をしている。過去から現代までの彼らの平和で愉快な、たまーにシリアスな人生を眺めては楽しむ漫画。

ちなみに、夢や目標とかない。手に汗を握るような展開とかない。しかし不意に心を引き裂かれて泣かされることもある。

特定の主人公いないし、ストーリーもゆるゆる。コレほんと。

好きなポイント

キャラクターデザイン、絵が好み

ぶっちゃけて、コレに尽きる。身もふたもないけど。
作者様の描くイラストが全部好きなんです。男性も女性も。みんなイケメンだし、美しいし、体の肉感がとてもイイ。

普段の立ち絵からちびキャラまで、全部かわいいし、イケメンだし好き。
軍服やメイド服までいろんな衣装着てくれるみんな好き。

おもしれーキャラクターがたくさんいるぞ!(内面)

この漫画、国がイケメンや美女になってるだけではない。内面もおもしれーやつが集まっているのだ。

全員語るときりがないが、中でも面白いのはイ.ギリ.スかな。彼、ツンデレで紳士でスマートなのに、メシマズである。幽霊が見える。そして趣味は刺繍、眠れない時は子守唄を歌ってくれる。人の世話を焼くのが好きで、過保護である。これらの要素はその国の歴史や気質からインスピされて出来上がっていると思われる。

紳士なのに、プライベートな面を加味すると過保護系お母さんなんだよな。何を言ってるのか分からないが本当である。ちなみに彼を気に入ってしまうと、彼を困らせたり泣かせたい欲求に駆られるので注意。泣き顔が見たくなってしまいます。

あとは、外国語を日本の方言に置き換えて表現している。スペイ.ン語=関西弁、北欧の言語=東北弁、みたいな。日本人じゃないのに、日本の方言で会話してるキャラを眺めてるだけでも面白い。

お仕事がゆるい。生活もゆるい。その辺のギャグが満載

キャラクターが国の擬人化だったら、政治経済とか堅苦しいことが本業だよねと思いがち。
でも大丈夫!そんなコトはやらない。もちろん裏ではお仕事してるけど、オモテでは難しいことはしない。ヘタリアでやりたいことは、楽しくゆるく人生楽しむことなんだ。

みんなの関心事、それはたいてい、食べ物と趣味、ペット、誰かと遊ぶことである。特に食べ物に関しては人間より倍以上に執着している。それらを守るためにお仕事をし、他国にかまってちゃんをし、上司(国家元首とか)にぺこぺこしている。その元ネタは歴史から来ている真面目なことな時もあるけど、そんな風にかわいくデフォルメされているので面白く感じる。

歴史や物事の成り立ちをキャラが説明したり、感想漏らしたりするんだけどそのどれもがゆるくて、作者様のワードセンスを感じる。面白い。

1コマ1コマの情報量がすごい

ヘタリアのひとつひとつは、歴史や文化から元ネタを経て構築されている。さりげないセリフ、ちょっとした絵とかにこだわりや、面白ポイントがあると思ってる。
だから、何してるかわかんない、どんな意味があるのか分からないコマとかある。1コマ1コマの情報量がすごいなと感じる。ちなみに私はすべて理解しきってない。宿題になったままスルーしてる。

ストーリーがないから、いつ何時も楽しめる

ヘタリアには決まったストーリーがない。たいていは過去の歴史をネタにした4コマ漫画風で展開される。または、現代のおもしろ時事ネタを取り扱うこともある。その場限りのネタで構成される。伏線の発見や世界の謎解き、続きが読みたいとかいう気持ちは起こりようがないので、連載ストーリー面においては弱いと言えよう。しかし、それが逆に強みなんだよね。

ストーリーがないということは、気軽に読めるということ。どこから読んでも迎え入れてくれる世界がある。前の話を知らなくて困るということは基本ない。顔だけ覚えてればなんとかなる。知らなくても大丈夫。この気軽さ、ゆるさがヘタリアの魅力。そのおかげで、二次創作の余地が非常にあって助かる。描かれてない、ありそうなストーリーをファンがアート作り放題。

キャラを知るほどに生活が楽しくなるよ

ヘタリアを知ることのメリットのひとつ。生活が楽しくなる。

この漫画を知るまでは、日本、アメリカ、グレートブリテン・・と聞いて、なんの感情も起きなかった。ただの単語、情報の一つである。教科書や新聞の文字の海に埋もれてるもののひとつ。なるべく関わりたくなかった。

けど、この漫画を読めば、この文字=キャラクターの顔が浮かぶのである。時事ニュースも、歴史の勉強も彼らの活躍に見えてくる。歴史や文化を知れば、彼らのキャラ造形の元ネタに触れられるし、日常が楽しくなる。受験生の場合、彼らの姿や漫画のネタを思い浮かべることで、社会系の知識を記憶するのにに大いに役立つと思う。あ、もちろんすべていい意味でね。

推しキャラができると、その推しの国のことをもっと知りたくなり、海外ドラマや小説、もろもろに興味が広がってくる。世界のいいところを知るきっかけになる。現実社会がもっと輝いてくる。これこそヘタリアのマジックだよね。

私は才能ないけど・・な嗜好ポイント

下記のトピックは、私自身はあんまり好きの才能がないので(フラット傾向)、あまり詳細に語れないが、話したいので述べる。好きな人は熱い想いを聞かせてください。


BL好きな人にとっては宝だと思う。
男性キャラクターが多めで、男性同士で仲良くしている描写がわりとあるので、この漫画は、BL嗜好寄りと巷では言われている。

ヘタリアはBL漫画だからBL好きじゃなかったらやめた方がいい?いえいえ!そんなことはない。だって、あからさまな恋愛描写はないし、公式設定でキャラたちは男性が恋愛対象とかそんな事実は明らかにされていないから。そもそも、公式展開において国は恋なんかしない。恋よりもパスタや白米、ソーセージとかに心血を注ぐ奴らである。ガッツリ恋してる姿が見たかったら、二次創作の世界に行きましょう!様々に花開いております。

ここが不思議なところで、BLがサブ目玉と匂わせておきながら、そんな公式設定はないという絶妙さがある。BLしたかったらがっつりすればいいのに、とある一線はけして超えないような印象を受けてる。

というわけで、一般向け視点でも楽しめるお話になっていると思います。その証拠に、腐れないことで定評がある私が長年楽しんでおります。
これも作者様と出版社様のおかげ。ちょうどいい温度感にしていただいてありがとうございます。

ショタ(少年)好きな人にとっても宝だと思う。
幼少期の国たちは、幼稚園児のような年頃の姿をしている。よくあるのが、ちびたりあと神聖ローマ。彼らの活躍も割合多く占めており、かわいさと癒しを提供しているので好きな人は好きだと思われる。

兄弟愛ネタを味わいたい人にとっても宝だと思う。
ヘタリアといえば、兄弟愛ですよね。全員同じ親から生まれてるとかの設定はないけど、歴史や文化から考えて、兄弟設定になっているキャラ、そういう絡みがたくさんある。別に男性だけじゃなくて、兄と妹のペアもいる。

歴史的に発展が進んでたり、先に生まれた国=兄、支配されてる、面倒みられてる国=弟妹 という図で、家族内のわちゃあ的な感じで描かれている。そういう平和な世界が見たい人は好きだと思う。

ヘタリアを今から味わうには・・

ヘタリアってなに?どこから楽しめばいい?という人に向けて語りたい。

ヘタリアは、原作漫画、アニメ、映画、ドラマCD、キャラソン、ゲーム、ミュージカル、二次創作など多岐にわたって展開されている。
そしてそのどれもが、個別の世界を展開している。すべてが全く同じではない。微妙に違う。ここ重要。

個人的には漫画をオススメしたい。漫画はすべての原点で、イタ.リ.アとド.イツの腐れ縁絡みというヘタリアの基本ギャグ要素を押さえることができる。初期の漫画を1冊読めば、ヘタリアってこんな感じか!が分かると思う。

アニメも素晴らしい。キャラに声が付いて、魅力が数倍に跳ね上がっている。しかし、アニメは1回5分で、何分ストーリー性が弱いので、「これはなんなのか??」と宇宙猫になってしまうリスクがある。映画もしかり。
もし私がヘタリアみりしらで、今からアニメを観たとして好きになれるかと考えると、きっと好きになっていない。だって、わけわからんから。
漫画で空気感に慣れて、その上でアニメ見ると分かりやすく、楽しめると思う。

キャラソンから入ってもイイ。キャラソンはほんとうにイイ。国のそれぞれの良さが、メロディーや歌詞にぎゅっと詰まっている。地球に、自国に生まれてよかったという気分になれる。トマトの歌、1曲20分近い歌とかもある。テスト出題率100パーセントの国家名称をすべて朗読してくれるセリフありの曲もある。ホントにテストに出た。
キャラソン作ってくれた方ありがとう。私はヘタリアのキャラソンが大好き。一生のフェバライトである。

えーと、いろいろ語ってきたが、好きな入口から入ってみてください❤
どこから入ったとしても、縁があれば結ばれるし、なければさようならである。私からは以上だ。
無理に勧めない。

フィナーレ

私は分かっている。
私は、ヘタリアの良さをまだまだ理解できていないと・・・!

ヘタリアの素敵さが100だとして、私はその素敵さの30くらいしか味わえていない気がする。残念ながら。もっともっとすげーはずなんだ。

だって私、関係性萌えとか、かわいいものに興味が薄い。あんまり効かない時がある。だから、いつもめいっぱい楽しんでるファンのみなさんを見て、ほっこりしております。

私がそっちのセンスがあれば、もっともっと楽しいのだろう。私には味覚的な感覚器が不足している。あと、歴史や文化もろもろにもっと詳しければ楽しさ倍増するのかも。これは勉強中だけど。

ぶっちゃけていうと、私はけっこうギリギリなファンである。この漫画のテイストがもっとあっち方面に振り切ってしまったら、私は卒業するかもしれない。そんな危ういところに生きている。こんなファンもいる。そんな状態でも、手放せない魅力がヘタリアにはある。私は虜になっている。

しかし。ギリギリでも、私は十分幸せです!細かいことはいい。みんなの顔見てるだけで幸せだから✨✨
この世界と自分を愛するきっかけをくれたヘアリア、これからも愛していきます。

蛇足:
今まで好きな漫画についてたびたび語ってきたが、一番お世話になっている漫画についてノータッチだった。ここを破りました。満足です。

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