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庭との高低差や周囲の視線を解消し「出たくなる庭」へ

お庭に「出たい」と思えなかったという施工前の状態。
芝が張られているだけの状態でした。
隣のお宅が接近しており、お庭も隣接しているため視線も気になりそうです。

そして、こちらが完成したエクステリア。

芝だけだったお庭が奥行き感のある憩いの場所へ。
フェンスはF&F「マイティウッドベーシック」という商品。
隙間の間隔がほどよく、圧迫感を感じさせません。
床材に選んだタイルはアイコットリョーワ「コルン」。
モカクリームの色味は汚れを目立たせず、高級感も感じさせます。

リビングからの眺めも美しい庭!寛ぎ感に満ちた背景づくり

初めての関東への転居で慌ただしく新居を決めたものの、リビングから地面との高低差が大きく、使い勝手としても機能的とはいえなかったお庭が悩みだった松本邸様。
周囲は近隣の建物が迫って建ち並び、圧迫感を感じるだけでなく上からの目線も気になります。
それでも「お庭に出たい」というご夫婦の思いは、ある日、癒樹工房との出逢いにより、漠然とした思いから明確なものへと具現化して行ったようです。

そして仕上がったのは、まるで高原にあるホテルの中庭のようなラグジュアリーな空間。
もう一つのリビングのような室内からの眺めも意識した美しいテラスが中心のお庭です。

そのデザインコンセプトに置かれたのは、例えば、落ち着いたプライベート空間を構築するための背景づくり。
どんなに美しいお庭を作っても、周囲の塀や建物が見えてしまうと雰囲気が崩れて、どうしても現実に戻ってしまうもの。
そこで、周囲はぐるりと白い左官をかけた壁と木調のフェンスで明るさや温かみを演出。
そこに、いきなりベンチではなく室内の目線に合わせた高さに造った花壇の木々が緑の層を作ります。
その自然の息吹をすぐ身近に感じられる場所にL字のベンチが造り付けられました。

3m×4mほどの決して広いとはいえないスペースに、これだけ立体感のある構造物をあれこれ詰め込むと、狭くなってしまうのでは?と思いがちですが、背景、花壇、ベンチと、高さや奥行き、イメージの異なる素材が構成されることで、視覚的にむしろ余裕のある景色を創り出しているのです。
まさに空間デザインのマジックですね。
平面図からは読み取れない計算され尽くした構成、緻密なデザインワークの成せる業です。

2か所の照明で温かく照らされるテラス。
夜はベンチ背後の木々の陰影がまた違う表情を見せてくれます。
隣家も近いため、ちょうど良いほのかな明るさです。

2匹のワンちゃんと遊ぶためローメンテナンス素材を選択

松本様邸のお宅には2匹のワンちゃん達をお庭で遊ばせたい、という思いもありました。
今回完成した新たなテラスガーデンには、このご要望を叶えるだけでなく、ワンちゃんたちが散歩から帰った足で走り回っても、サッと拭けば綺麗になる磁器質タイルを使用。
ローメンテナンスにも心配りしています。

さらに雨の日や日差しの強い日も快適に過ごせるよう、テラス屋根を取りつけました。
濃い木目調のクリアダークの柱は汚れが目立ちにくいだけでなく、まるで木のパーゴラのような風合いでありながら耐久性の高いアルミ材が使われています。

「手間のかからない庭」は今の時代の庭づくりの重要なキーワード。
従来は経年変化が美しい天然素材をふんだんに用いて自然な庭を作る風潮もありましたが、風雨にさらされて壊れてしまったり、雑草が生えて荒れて来たり…と数年で当初の景観や機能をキープできなくなってしまう問題がありました。
せっかく素敵なお庭をつくっても手に負えなくなっては台無しですね。

こうしたお手入れを軽減するためにも、持ちこたえて欲しいものは耐用年数の高い素材を採用し、長く美しさを保つのがこれからのお庭に求められています。
素敵なテラスガーデンでご夫婦とワンちゃんたちが過ごす憩いの時間が永く続きますように。

花壇に植えられているのはカエデなど日本の里山をイメージさせる木々。
落葉樹が葉を落とした季節も美しい葉色のカラーリーフが華やかに目を楽しませてくれます。

贅沢な時間を演出するため、一つひとつの素材を吟味した庭

時間の流れは、見るもの、触るもの、感じるもので日常とは大きく異なる特別な時間へと変わって来ます。
この松本様邸のテラスに選ばれた素材は、天然の色味や素材感を大事に作られた資材を要所に採用したことで、ひときわ贅沢な時間が流れます。

例えば、花壇の両サイドで庭園灯が据えられた石柱には、天然の石材の表面を特殊な技術で薄く剥がしてシート状にした「ハンディストーン」(松下産業)という素材を使っています。
屋外では重たさや耐久性等の問題で採用しづらい天然素材をポイント的に取り入れたことで、天然石の持つ重厚感や味わいが人工的な素材の中で欠かすことのできない寛ぎ感を生み出しています。

また、ベンチの座面には艶めきが美しい御影石、立ち上がり部分には個性的な縦割のモザイクタイルが貼り合わせられています。
どれも奥様のお好みに合わせて落ち着いた色味をチョイスしたそうで、とても気に入っていらっしゃるのだとか。
素材の美しさが喧嘩をせずに調和し合った、どこか神秘的で動きのあるデザインです。

世界に一つだけのオリジナルベンチで過ごす時間は、贅沢としか言いようがありませんね。

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