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ハゼラン〜星と3時の花〜

この季節、アスファルトの隙間や道端でよく見かけるこの方。

ハゼランです。

その花は小さいながら蘭のように美しく、艶やかな丸い果実からは爆ぜるように種が溢れるので、ハゼラン(爆蘭)。

この線香花火のような果実が愛らしく、花が咲いているのを見かけることもあります。

興味深いことに、ハゼランの花は14時から16時くらいの、午後2時間程度しか開きません。

ハゼランの別名はたくさんあります。

大体3時くらいに花を咲かせるのでサンジカ(三時花)、サンジソウ(三時草)、サンジノキコウシ(三時の貴公子)、サンジノテンシ(三時の天使)。「3時」とつく名前が多いですよね。

植物ってよく観察していないと何時くらいに咲いているかなんてわからないので、昔の人はハゼランをよく観察していたんだなあと思います。

あとはホシノシズク(星の雫)、ヨヨノホシ(夜々の星)
ホシツキソウ(星月草)。

「星」とつく名前も多いですね。

赤い実が珊瑚(コーラル)のように見えるので、英名はコーラルフラワー。

ハゼランはきっと多くの人に愛されていたから、様々な美しい名前をつけられたのでしょう。

どんな植物も命を繋ぐために花を咲かせているわけで、ハゼランがこの時間にだけ花を咲かせるのは、きっとこの時間に活動して花粉を媒介してくれる虫が関係しているのでしょう。

ハゼランを見ていると、私たち人間とは全然違うハゼランなりの時間軸で生きているのだなということが分かりやすく、なんだか親しみを覚えてしまうのです。

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