笑顔の返報性を甘くみるなかれ
先日歯医者に行ってきました。仕事柄、人前でお話する機会も多いので、3ヶ月に一度きれいにしてもらっています。
きれいな歯科衛生士さんが処置してくれるのですが、驚いたことにものすごい無表情なんですよ。
対応が不躾とか、そういうわけではなく、ただただ笑顔がない。
表情は半分はマスクで隠れているので主に目元ですが、笑顔は表情だけでないんです。
「声」も笑顔の要素の一つなんです。
声も目も笑顔でなく、ただただ淡々と彼女は自分の仕事をされていらっしゃいました。
歯科衛生士という仕事柄、別に笑顔でなくてもいいのです。ただ、笑顔で対応されると、人間嬉しくなるし、笑顔で返したくなるものなのです。それこれ歯科衛生士ロボットなるものが生まれたら同じ感情を感じない衛生士さんであれば、入れ替わってもいいんじゃないかなって感じました。
人間というか霊長類は、社会的動物です。なので、他人の影響を非常に受けます。
周りが笑顔な集団にいるだけで、幸せな気持ちを味わえますし、悲しみに包まれた集団にいると、悲しい気持ちになります。
それは同調性といいます。また共感力とも言いかえることができます。
ひるがえって、男女の出会いの場と捉えてみると、笑顔がないだけでこの人と一緒にいるとつまらないと思われてしまうということです。
ヘラヘラと小気味の悪い笑顔は気持ちが悪いですが、ニコニコと快活で親和性のある笑顔をするだけで、楽しい気持ちにさせてくれます。
笑顔の構成要素は、目尻と眉毛が下がり、広角が上がり、目の下のほっぺの筋肉が上がり、声も笑顔となっています。もっというとボディアクションも含めると笑顔の範囲というのは体全体をつかった仕草になります。
怖い笑顔の人は、往々にして顔だけ笑顔になろうとしているから、また表情筋が衰えていてむりやり筋肉を動かしているので違和感を感じさせます。
常日頃から、笑顔が多い毎日を過ごしているか。無表情でいるか。そんな毎日の様子が垣間見えるのが笑顔です。
こういうことを言うと、自分の人生が辛く笑うことなんて何もないという人がたまにいます。もちろんそういう辛いことも人生の一部です。
辛い時は辛い。無理に笑う必要はないと思います。
つらい時期を少しでも脱するときに、少しでも笑うことが出来たときからスタートしてみましょう。
なにか楽しいことが起きたら笑えるけど・・・としてしまうと、他力本願になってしまいます。楽しいことが起きる毎日なんて多分なくて、いかに日常の中に楽しみを見つけるかも幸せを感じる力の一つだと思います。
幸せになるのではなく、幸せを見つけるというか。
楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい気持ちになるということもあると思います。
誰かが笑かしてくれるのを待つ人生ではなく、自分が笑うから周りも笑う。
笑顔には沢山のちからを持っているということ。
暗く、先が見えない毎日だから、家でできる楽しいこと。家でもできる嬉しいことを見つけるチャンスと捉えるか、出来ないことを数えてしまう毎日にするかは、結局は自分次第ということですね。
かくいう私は、最近夜にパンづくりをしたり、ヨガをしたり、書道をしたり、お茶を入れてじっくり読書をしたり、家でできることを楽しむよう新しい習慣をスタートしてみました。
ずっとは続けられないかもしれないけど、今やって楽しいことを少しづつ取り入れていきたいです。
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