CC Tunic Bravo 雑感2
はじめましてのひとははじめまして、YU-KIです。
FLESH AND BLOODというカードゲームを最近遊んでいるのですが、日本語で情報を得るのが難しいと感じているので、自分の使っているヒーローについて記事を書いて、少しでも日本語情報の増加の一助になればと思い、投稿します。
さて、前回、CCでFyendal's Spring Tunic(以下Tunic)をメイン装備としたBravoのふんわりとした最初の感想を記事にしました。鮮度優先したので、推敲もろくにしませんでしたが、おかげで世に出れてよかったです(旬を過ぎた下書きの山を横目に
基本的な雑感は前回の記事を見ていただくとして、今回はさらに追加で思ったこと気がついたことを殴り書きしておきたいと思います。主に自分のために
結論だけ書いておくと、私はTunicBravoが好きです(現在CCアーモリー6連勝)。ヘビーヒッター前の環境にも合っています。しかし、デッキの強さだけを数値化するとTectonicPlateを着てAnothosを振るうほうが強いと思います。
All for Anothos, Anothos for ALL
さて、Michael Hamilton選手が直前のBHでBravoを使って優勝しております。リストは記事執筆時点では出ていませんが、おそらく20k invitationalからそこまで大きく変わってないようです。ここでも20k invitationalでのMichael Hamilton選手のリストをハミルトンリストと呼びます。
Tunicが特徴的なので、Tunicで論じてしまいがちですが、実際はメインの武器としてAnothosを使うか否かという問題だとおぼろげに感じてきました。
Anothosをメインで使うなら胴体はTectonicPlateになります。なので、TectonicPlateでない服を着るということはAnothosではないということになります。
私はAnothosこそが強いと思っており、Bravoを使い始めて一ヶ月後ぐらいに、これを使いこなすことを己に課すためにこれをCFにしました。それにより、デッキの中で最も高額なカードがAnothosになり、Anothosとともに生きてきました。
ここで、この記事での「上振れ」という言葉の定義をしておきます。これは、ハミルトンの表現価値において、1枚あたり3点を超える表現価値を達成することを「上振れ」とします。3点ちょうどは上振れではないです。「下振れ」も同様です。ハミルトンのリストを語る上で表現価値は避けられないと思います。おそらくですが、表現価値に重きをおいた結果のTunicだと考えられるからです。
Anothosの強さ
Anothosの強さは、
2枚で6点でPummelやTectonicPlateなどの支援により上振れする
1枚で4点で簡単に上振れする
カードを消費せず(デッキの総枚数を減らさず)に十分な打点が出る
安定して2枚ピッチできる
カードを消費せずにダメージが出せるのは武器全般の強さではありますが、Anothosはその中でも高い打点を出します。小太刀やロゼッタソーンのように受けにくいわけでもないですし、たかが6点ですが、毎ターン確実な6点を約束してくれます。
そして、2枚ピッチできます。これは、相手が1枚ピッチしかしない場合に2周目のデッキ枚数に差が出るとともに、2枚ずつピッチできるので圧倒的にピッチスタッキングがしやすいです。
つまり、Anothosは2周目、3周目が発生するロングゲームに強い武器なのです。
実際にガーディアンの防御力は高く、Fatigueスタイルで戦うのも得意であり、Anothosももちろんその系譜であります。Oldhimほど得意ではないとはいえ、BravoもFatigueをなかなか上手にこなせます。
Anothosの弱さ
言い換えてしまうと、Anothosの強みはすべて弱みでもあります。現在のCCは、高速化が進んでおり、2周目が発生しないゲームのほうが多くなってきました。そして、Dromai相手ですらもロングゲームを目指すよりアグロに戦うほうが勝率が高くなるような気がします。赤本登場までのDromai戦はひたすらFatigueに徹するのが一番良かったのですが。
つまり、Anothosの強さの半分以上が今の環境では発揮できません。なんなら、青帯1枚で4点出せることで簡単に上振れするという強さぐらいしか残らないまであります。
2周目が発生しないのであれば、AnothosよりもTitan'sFist(+Buckler)の方が強いのではないか。アグロに動くなら、AAで攻撃するので武器を振るう回数が減るのではないか。なら、AnothosよりBucklerの方が強いんじゃないだろうか?
AnothosよりSteelbraidBucklerの方が強い。これがスタート地点になりました。なので、Titan'sFistと相性が良くないTectonicPlateは解雇され、AAを投げるのに相性の良いTunicが採用されたんじゃないでしょうかと思いました。
表現価値の観点
Titan'sFistの強さは青帯1枚4点で上振れすることです。Tunicの強さは、3ターンに1回1リソースが生まれますが、これを使うことで4コストの赤AAが青帯1枚ピッチするだけで使えるため、2枚で8点、つまりは1枚4点で上振れしています。ちなみに1枚4点は非常に良好です(1枚3.5点あればもう嬉しい)
表現価値が全てではないですが、防御時の表現価値は通常1枚3点です。なので、4点で攻撃すると1枚あたり1点多くライフを削れるのでこれを40回繰り返せば相手は勝手に死にます。もちろん極論ですが、ミクロにはFABはこの微差のアドを積み重ねるゲームでもあります。
TectonicPlateはSeismicSergeによってリソースを補えますが、SeismicSergeを出すのにリソースを使っているので差し引きゼロです。しかし、Tunicは無からリソースが湧いてるのでアドしかないのです。
以下、Tunicの上に3個目のカウンターが置かれるターンをTunicターンと呼称します。
なので、ハミルトンリストでのTunicはカウンターが3個溜まったら即使うべきです。Tunicの上には3個しか載せられないので3個載せたままターンを終えるとそれはもはやアド損(1/3点分)です。
Tunicによるプランニング
サイクバースト
私はTunicが好きだと言いましたが、これには理由があります。TectonicPlateからSeismicSergeを出せば、TunicとTectonicPlateでは同じ動きができるはずです。しかし、TectonicPlateでは、欲しいときにSeismicSergeが盤面に無いことが多々あります。特に中盤以降に押されている盤面では安定してSeismicSergeが作れるとは言い難い。環境は高速化しており、デッキ1周目の後半辺りでは、ドローも安定せず、押されてる盤面でリバーサルできずに画面端で相手の超必に削り殺されてしまうのです。
しかし、Tunicは違います。必ず1リソース出ます。そして、出るタイミングがはっきりしています。Tunicのカウンターはもはや、サイクバーストのゲージです。こちらだけサイクバーストがあるなんてなんて素敵なことでしょう。
なので、格段に動きやすくなります。CripplingCrushやStarStrukをアーセナルに置いて、Tunicターンを迎えるときに青2枚を手札に置いておくだけ。Tunicターン以外なら、無理に撃とうとせずにアーセナルに置くだけ。暇ならTitan'sFistで細かく上振れ積んでも良いですし。
よくあるBravoの死にパターンとして、CripplingCrushで切り返すために相手の攻撃をノーガードで受けてCripplingCrush青青青の4枚でドミネイトで返すものの相手の攻撃は止まっても、そのとき失ったライフを取り返せず死。がありますが、Tunicプランの場合はサイクバーストがあるので、貯まるまで待てばいいので、さきほどの場合ではCripplingCrushだけを残して3枚を防御に使えばいいのです。TectonicPlateだと、アーセナルゴーしても打つまでにAnothosを経由しないと厳しいので、画面端で固められてる状態だとアーセナルにCripplingCrushが固定される危険もあります。しかし、TunicならTunicターンにその瞬間だけ青2枚残せばいいので、ライフを守りながら切り返せるのです。
CripplingCrushはとりあえず撃てば、大抵の場合、相手の手札が2枚減り、その結果として次の相手の攻撃がゆるくなり、そこを起点に切り返すことができます。防具がてんこもりの相手だと防具に阻まれますが、その場合は2枚目のCripplingCrushが強く使えるので、次の機会を待つだけです。理想としては、CripplingCrushまでに他のAAで防具を損耗させておきたいです。
表現価値を重要視した基本プラン
Tunicターンに4or7コスト赤AAを投げつつ、ゲームを進めます。ライフは高めを保ち、3枚防御し青帯1枚でTitan'sFistもしくは、2枚防御青帯1枚Titan'sFistアーセナルセットを繰り返し、Tunicターンにアーセナルから赤AAが飛ぶ感じになります。SinkBelowやFateForseenもガンガン使うので、防御時にも上振れが発生しますし、3枚防御のターンもあるので、こちらのライフは減りにくいです。一方で相手は4点のTitan'sFistで細かくライフを失い、8点のAAをどう受けるかに悩まされます。環境が高速化しているということは、アグロ寄りなデッキが増えているということで、相手のライフの減りは早いでしょう。相応にこちらもダメージを受けていきますが、こちらのアクションはすべて上振れです。防御ですらゲーム合計では3点を少し上回ります(DR分を加味するため)
しかし、現環境では相手の攻勢は激しいことが多く、防戦一方になってしまいがちです。中盤にCripplingCrushを引いたときは、アーセナルにいれてTunicターンに必ず投げるようにしましょう。その際には少しぐらいライフを失ってもOKです。そのために今までライフを高めに保っているのですから。
相手は何度かのCripplingCrushで痛撃を受け、リソースを失います。相手にはサイクバーストが無いので、一度こちらに大きく傾けばあとはDominateが仕事をしてくれるでしょう。
CripplingCrush(とStarStruk)はすべて撃ち込む勢いで動きましょう。何枚撃ち込めるかが勝負の肝です。また、この戦い方はFatigueとはまた違いますが、こちらの表現価値を高く保っての戦いですので、結果としてロングゲームになると、相手はFatigue(疲弊)してデッキ内の強度を失います。こちらは多めの赤AAとTunicが高い表現価値を維持してくれます。
方針転換の機会
しかし、表現価値を高く保てるとはいえ、Titan'sFistはたった4点の打点でしかなく、防御してもらえないことも多いです。相手に防御させるということは、相手のカードを表現価値3点に押し止めることであり、Fatigue戦略には必須となりますし、こちらのターンあたりの表現価値は4点と9点で13点でしかなく、相手の4枚の打点が毎ターン16点ぐらい出てくるようではこちらのライフが保ちません。こうなると、早々にTunicターンからのCripplingCrushやStarStrukで相手の攻勢を緩めることが必要になります。なので、TunicターンにCripplingCrush青青+なにかをもらった場合は、防具で凌いですぐにCripplingCrushを投げるほうが良いです。ミッドレンジ気味に動けるのは、相手の打点が大きくない場合です。こちらのライフのほうが相手より低い場合は、すぐに切り返しを考えることになります。そういう意味でも、CCでも序盤という概念が薄くなり、早めに中盤ないしは終盤を迎えてしまいます。
前記事でその気になればFatigue戦略だって出来らぁって書きましたが、当然ながら、Anothosの方がFatigueやロングゲームは得意です。Titan'sFistだと、武器の圧が弱いのでそもそも防御させることができません。なので、Fatigue戦略を考えるのは、中盤を迎え相手の動きやデッキ枚数を見ながらの話となります。相手がすでに疲弊の兆しを見せているなら、ロングゲームへと誘導するのが良いとなる場合もあるでしょう。少なくとも死ななければ負けないし、負けなければいつか勝てるのです。
Fatigue戦略が視野に入るポイントは、アグロよりのデッキが初動振るわず、あるいは、こちらのSpinelCrushやChokeslam等で万全の動きができないままにArt of Warなどの強いキーカードを弱く消費した場合や、想像しうる相手の最強の動きをDRが重なるなどで上手く捌ききれてライフを温存できた場合など、相手のデッキの残りの攻撃時の表現価値が低くなった場合などに、焦って攻めてライフを失って負けるよりも、相手をTitan'sFistでじわじわ切り取って行くほうが良いと判断したときですね。この場合はじわじわとなぶり殺しにするので、人間的には良くないので、人間関係には気をつけてください。
デッキリスト
今回も鮮度を大事にして、思ったことを思ったときに書き留めておきます。どこかで誰かのなにかのヒントになれば幸いです。
最後に今の私のデッキリストを貼っておきます。
ちなみに、脚はクイッケントークンを与えたくないのでIronrotです。
最後に
年末までに大きな競技イベントや競技シーズンを終え、ヘビーヒッターまでの小休止の期間ですが、年末の数週間の間にメタが大きく動いていると感じています。BravoはいつでもTier2ぐらいの中堅のイメージですが、ハミルトン選手の活躍もあり、使用者が多くなってきている印象です。最終的にはテキトーにAA投げてれば良いじゃん的になるのですが、それまでにいくつか悩ましい問題が横たわっています。青帯を防御に回す際の優先度や、2周目に入るかどうかのゲームで即投げと2周目即圧殺できるスタッキングのいずれを優先するかなど、枚挙に暇がありません。Bravoを使おうとするプレイヤーの助けに少しでもなれれば幸いです。
それでは、乱筆乱文失礼いたしました。最後までお目通しいただきましてありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?