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#009 はじめてのドライブデート②

なにする?
どこ行く?
なに食べる?

この手のテーマは私たちにとって難題である

お互い共感性や調和性が強すぎて
相手がいいというものに合わせたいとおもっている
悪くいえばそこまで興味がないのだ

とても似ている

わたしはニトリで買い物をしたいと提案した

彼は
「 ニトリより東京インテリアじゃない? 」
といった
お金持ちなのかな?

これも違和感だった
ニトリでも東京インテリアでも
好みは人それぞれでもそれを
わざわざ口に出さなくても?
とおもってしまう

きっと彼はそんなイメージだったのだろう
カッコつけたかったのだろう

なんだかんだわたしの買い物に付き合ってくれた司
重い荷物やカバンを持ってくれる
女子の嬉しいポイントをしっかり押さえていた

彼の妄想はニトリでも止まらない

この家具をこういう配置でおきたい
バーカウンターを作ったり
バスケットゴールもおきたい!

ニトリを出た後の車中でもこんな感じだった

司は未来のイメージをたくさん持っている人

若いから夢があるよね

わたしが年下と付き合いたい理由はここだ

同じくらいの男性は
楽しく語る夢などない
職場がどうとか
仕事がどうとか
子どもの教育費がどうとか
現実に忙しすぎるのだ

あと歳を増すごとに
人は柔軟性がなくなっていく
これは自戒の意味も込めているが
いくつになっても柔軟にそしてフッ軽に生きていきたい
そうおもっている

あてもなくドライブをする 2 人

長時間走りすぎて
景色ものどかになってきた

そろそろお腹が空いてきた

なに食べるが苦手な 2 人

郊外をドライブしていたので
私たちは” 道の駅 "を目指すことにした

道の駅ならその土地のものや
美味しいものがありそうだ

結局 2 人がイメージするような
その土地の絶品料理はなかったが
お互い好きなものを少しだけ買って
車で食べた

もともと Tinder きっかけで出会っている 2 人
エロ要素が皆無なわけがない

密室となる車内でいいムードになっていく

ほらだから司の家にいこうっていったじゃん

後部座席でシートを汚してしまうようなことを
少しだけした

そのモードに入ってしまったら
車中での会話もそうなるよね

帰り道では
彼の学生時代や社会人 1 年目の性事情をきいた

嘘が多めの司くん

このときは嘘とはおもわず聞いていたが
ママ活やら盗撮やら
本当だったら危険な話が多かったから
これもきっと嘘だったのだろう

若気の至りとはいえ
人を傷つけたり犯罪には
さすがに共感はできない

まぁ違和感は多々あったが
概ね楽しい時間だったことは間違いない

もし彼にも違和感があったとしたら
ごめんないと言われるだろう
そのときはやっぱりとおもえばいい

しかし司はこの先もずっと
わたしに別れたい、嫌いということは 1 度もなかった

司は嘘や違和感が多かったが
わたしへの無償の愛と愛の深さは
すごいものがあった
これがあったからこそ
多少の問題があっても司を信じようとおもったのだ

この時、違和感に敏感に反応し
別れを選んでいたら深く傷つき
悩むこともなかっただろう

しかし彼を信じたからこそ
この数ヶ月
いつもとは違う楽しい時間が過ごせたし
新しい発見や感覚を体験できた

いろいろあったが
司には本当に感謝している

自分はどういう人間で
なにが好きでなにが嫌いか

そこをはっきり気付かせてくれた

本当に本当にありがとう

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