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新米女社長の裏話 ~感動ポルノっていったい何?なぜ身体障害者ばかりが取り上げられるの?~

おはようございます。

私が「あいである広場」の記事の編集方針としていることの一つに、「感動ポルノ禁止」というものがある。

感動ポルノ(かんどうポルノ、英語: Inspiration porn) とは、2012年に障害者の人権アクティヴィストであるステラ・ヤングが、オーストラリア放送協会のウェブマガジン『Ramp Up』で初めて用いた言葉である[1]。意図を持った感動場面で感情を煽ることを「ポルノ」(ポルノグラフィ)という形で表現しているが、ポルノ自体は性的な興奮を掻き立てるものに使われる。

(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9F%E5%8B%95%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%8E)

ステラ・ヤングさんの講演の様子はこちら。

要するに、障害者の頑張ってる姿や困難を乗り越える姿を取り上げて、「素晴らしい!」「感動をありがとう!!」などと表現することは違うでしょう?ということ。日本でも某番組が長年放送していますね。

実際に障害者の方の取材をしていると、もちろん頑張っている方もいるし、感動することもあるけど、人それぞれ。健常者と同じです。特段、悲惨な思いもしていなければ、マラソンにチャレンジしてもないし、淡々と日常を送っている人が多数なわけで、障害者は健常者を感動させるための「道具」ではないですよね。

また、多くのメディアでは身体障害者ばかり取り上げますね。精神・発達障害者は出てこない。なぜか。メディアの人間として思うのは、身体障害者はビジュアルで障害者と分かりやすいからでしょうね。「絵になる」。

記事を配信していて思うのは、圧倒的に読まれるのは、障害者の悲惨な話ですね。そこにあるのは「私も大変だけどこの人たちはもっと悲惨だから、私の方がマシ」と比較して安心する心理だと個人的に思います。

けど、それが実際の障害者像かといえば、違う。なので、私は自分のwebでは、話を盛ることも感動ポルノを作り上げることも禁止している。

そんな中で、私の取材を受けてくれた方が「ただ悲劇を陳列したがる記者、感動ポルノを垂れ流したい記者に、僕は協力をしない」と言ってくださり、とても嬉しかったです。

その取材記事がこちら。

地道な草の根支援をしている長野県松本市のNPOのお話です。

私は「ホームレス支援施設もあるのに、なぜ、まだホームレスっているの?」という疑問をずっと持っていました。支援を受けて、定住すればいいじゃないかと。けど、そういった単純な話ではない。そういったことがよく分かりました。ぜひ、読んでみてください。

あいである広場」で書いてくださっている村田らむさんのホームレス取材の集大成となる本が予約販売しています。

そちらも合わせて読んでもらえると、より生活困窮者、車上・路上生活者の実態が見えてくると思います。

自分とは全く遠い世界の話ではなく、誰もがホームレスになり得ると感じました。

では、楽しい日曜日をお過ごしください。



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