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漫画原作の裏側|漫画家さんと原作者が仲が悪い…は本当か

おはようございます。今日は金曜日。土日は休みだよって方も土日も仕事だって方もほどほど頑張りましょう。

初めての原作漫画が単行本化されます

やっと連載中だった「認知症が見る世界」が単行本になりました。2023年4月27日に竹書房から発売です。原作者をしています。ぜひ、予約してください♪

この漫画を含め原作は2作しています。「自閉症支援の最前線」みたいな内容の本も配信直前までいきましたが、現在、漫画家さんが降りてしまい漫画家さんを探しています。実話ベースの話なので、重度自閉症の人のパニックもリアルに書いていますが、ぜひ漫画を描きたいという方はご連絡ください。

原作者の話がきた経緯

私はマイノリティ向けウェブサイト「あいである広場」の編集長兼ライターをしていますが、メインライターは村田らむさんです。

事情があり1年ほど更新をしていませんでしたが、4月からまた再開します。やはりメインライターは村田さんです。編集長と外注のライターさんのどちらが偉いのか?って普通は編集長の方でしょう。うちの場合は、私にルポ記事の書き方や編集者ってどんなものか教えてくれた師匠的存在がらむさんなので、らむさんの方が偉い!(笑)

そんならむさんより「原作者を探している」と紹介されたのが竹書房の編集さんでした。私は介護・福祉の取材をメインにしているので、取材した実話から原作をしました。

よくある「原作者と漫画家さんと仲が悪い」説は本当か

正解は「そういう場合も多々ある」でしょう。私の場合は、編集者さんが「原作者と漫画家さんがもめて連載がポシャる」ことを嫌って、実は「認知症が見る世界」の吉田美紀子さんと私は顔を合わせたこともなければ、話したこともありません。

基本的に、私は原稿を編集者に渡し、取材が追加で必要な場合も編集者さん経由で伝わってきます。

でも、それで単行本化にまでなったのだから、正解だったのでしょう。

仲が悪くなってポシャった自閉症漫画

原作はこれで2作目だと冒頭に書きましたが、自閉症の漫画は携帯漫画サイトの配信直前までいき、漫画家さんが降りるという事態になりました。

漫画制作の現場では珍しくないそうですが、漫画家さん側の希望を私がかなえられなかったというのが大きいです。

元々は知り合いの漫画家さんだったのですが、一番のしくじりポイントはそこだと思っています。
直接「こうして欲しい」「ああして欲しい」という要望を伝えられても、原作者の私も編集者の方針に従っています。なので、漫画家さんが「自分の希望をかなえてくれない!」となってしまいました。

本来は編集さんに言うべきことだったと思いますが、知り合いゆえに私への不満がたまってしまったのでしょう。

どちらかが自己主張が強いと企画倒れする?

自閉症漫画の場合、漫画家さんの自己主張がかなり強かった。私はまだ新人の原作者だし漫画の世界は漫画家さんありきだと思うので、原作の変更に文句を言ったことがありません。

たぶん原作者が「原作に忠実に!」というタイプでも我慢している漫画家さんがブチ切れるということは起きるでしょう。

私は漫画原作は漫画家さんがメインではあるけど、総監督しているのは編集さんなので、こだわりがないタイプの原作者です。「自分としてはここが強調して欲しいポイント!」と思っていても、漫画家さんは違うところを強調したい…まるで化学変化みたいで何が起きるか分からず面白いなと思います。

本来、そこがバッチリ合っていると素晴らしい作品になるのでしょうが、別の人間ですしそうもいかないのが現実だと思います。

化学変化が楽しい漫画原作の世界

まだ2作(1作は企画倒れ?)の原作者の私ですが、自分が取材して書いたルポ記事が、漫画家さんや編集さんの以降でどんな変化をしていくのか見えないのが漫画原作の面白さだと思いました。

なので、これ以降も原作者としての話がきたら積極的に受けていきたいです。

それにはまずライターの私にとって大切なのは、大元になる取材記事です。
4月からの再始動に向けて準備をしていきたい。

漫画も「あいである広場」もぜひぜひ読んでください♪

では、よい金曜日をお過ごしください。

田口ゆう

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