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逃げ癖|自分の望みすら分からなくなる

私はいつから逃げていたんだろう。
親しい女性の知人から言われた。
「ゆうちゃんは恋人作ったって結局は逃げちゃうじゃない。
私にはゆうちゃんが男の人から逃げ続けているようにしか見えないけど?」
と言われて、ギクッとした。

逃げるメリットとデメリット

最大のメリットは「傷つかないで済むこと」だよね。
そう、私は傷つきたくない。
だから、深入りなんてしたくないんだ。

恋をするといつも思う。
恋なのかすら分からない。
深入りするのもされるのも嫌だ。
傷つきたくないからね。

デメリットは「後悔ばかりになる」こと。
もっときちんと向き合ってたら、他の展開があったんじゃないか。
真面目に向き合ってくれた相手には、とても失礼な話だしね。
だけど、それでも、私は1人の人と向き合うことが怖い。

信じて裏切られたら?
そんなのつらいから耐えられない。

いつから逃げ癖がついたのか?

思い返してみて愕然(がくぜん)とした。
初めて男の人と付き合った高校時代までさかのぼってしまう。

私が大学進学・相手は専門学校進学で、すれ違いが増えた。
その時に、彼が「クラスに好きな人ができたかも」って言った日から、私はショックでショックで食事も食べられなくなってしまった。

中島みゆきの「わかれうた」の世界を地でいった(父が大ファンだったのでよく聞いてた)。

道に倒れて誰かの名を呼び続けたことがありますか
の世界。
あのときにつらすぎて「もう二度と男なんか信じまい」と誓った。

その後10年間

高校時代の元カレは、親も含めて付き合いがあった。
気の迷いだったようで、その後、10年間、家を訪ねてきたり、連絡をしてきた。

「よりを戻したい」なんてストレートに言わなかったけど、たぶんそうなんだろうと思って10年間、近況報告はしていた。

10年後に「別れてから10年間、ゆうに連絡し続けたよね。ずっと好きだったからだけど、もう一度、僕を見てくれることはなかった。だから、結婚する」と言われて、元カレは結婚した。

親に「そりゃ結婚もするでしょう。親の立場から見ても、元カレ君がかわいそうだった」と言われた。だけど、私はその10年間、彼の気持ちに目を逸らし続けた。幸せそうな結婚式の写真に胸が痛んだけれど、仕事に逃げた。

だんだん誰といたかったのかすら分からなくなる

そんな人生を送ってきた私が、今思うのは、踏み込まない限り
誰のことも心底好きになれないし、失礼にしかならないってこと。

夢に気がつくみたいに
誰かを好きになれたら
もうどうしようもないって思えるなら
傷ついてもいい

キミじゃなくてもよかった
本当は誰でもよかった
そんな恋をくりかえして
錆びついていく...勇気が

松たか子「君じゃなくてもよかった」

答えは出ている気もするんだけど……
私は傷つく勇気がもてるのかなあ


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