処女作だから上手く伝えられるか分からないけど 少し長いですが、お時間があればぜひ、、 2022年2月6日日曜日。 私にとって、特に何かあった訳でもなく まぁ、何でもなかった日で。 強いて言うなら、夕方になるにつれて 明日、学校かぁ の、誰にでも経験のある あのちょっと憂鬱な感じがあったくらいの日なんです。 別に、学校が嫌いとか、死んでも行きたくないとか、 そういう深刻なやつでもなくて。 仲いい友達もいるし なんならもう卒業も来月に控えてて、授業なんて殆
「本日、関東地方の梅雨入りが発表されました。」 「また、来週6月14日はストロベリームーンですが、当日の夜は全国的に雨模様。観測は難しそうですね。」 数日前にどこかで聞いたこの言葉。 あぁ、もうそんな季節か。 誰もがそう思うだろう。 6月。 1年ももうすぐで半分終わろうとしているこの時期。 平日で客もそれほど多くない店での放課後のバイトも もう手馴れたものだ。 P.M.9:00 閉店作業をしていると、店の外で道路を走る車の音が雨を知らせる。 この時期になると
1日に何度もタップするアイコン Instagramを開いて、さっき更新した自分のストーリーを見る。 閲覧者の欄にはクラスメートや親友 そして、絶賛片思い中で2年連続同じクラスの彼。 満開のサクラを背景に 来年こそ彼氏と! なんて。 片思いなんて実るのかな。 自分のストーリーを閉じて気がついた。 彼のストーリーも更新されていた。 そこには、男友達とお揃いで あのテーマパークの被り物を纏った彼。 全力で休日を楽しむ彼と比べて 私は自宅から徒歩3分の公園で
私は「群れ」が苦手。 自分がそれに属するのも、外から眺めるのも。 「人間」としてこの世に生を受けて、生きてる以上 避けては通れないのは百も承知。 中学1年のとき、とある部活に入部した。 でも半年で辞めた。 初めて「群れ」の怖さを知った。 翌月から別の部活に入部した。 世界が輝いてた。 初めて「仲間」の楽しさを知った。 高校1年のとき、とある部活に入部した。 でも半年で辞めた。 また「群れ」が私を襲った。 もう部活には入らないと決めた。 私は「群れ」から逃げた。自分を
高校の卒業式前日の夜、母親の誕生日は 最悪だった 私は昼間、翌日の卒業式の予行練習で久しぶりに学校に登校した 10日ぶりくらいに会う友達とも沢山話して 卒業アルバムももらったりして。 夕飯は母親の誕生日だったから、特別に釜飯を頼んで 食後には、父親と私とで予約していたケーキを 両親と祖母と弟と私で囲んで食べた。 私はこの春から大学生になるので、実家を出て上京し、一人暮らしを始める。 家族の誕生日をこうやって揃って祝えるのも これからは難しくなるのかななんて
3年間、無遅刻無欠席で登校したこの高校に来るのも あと片手で数えられるくらいになった。 もう授業なんて無いただの登校日。 なんなら午前中だけ。 席に着いて考えるのは 今朝も超寒かったなぁ、なんて。 好きでも嫌いでもないこの校舎とももうお別れって思うと なぜかやっぱり少し寂しくなるもので。 今までの人生、短いながらも何度か卒業というものを経験してきたけど この感じには慣れないな。 せっかくだから、長かったのか短かったのか知らないけど 3年間の高校生活を振り