人材紹介戦国時代に私が大事にするキャリアコンサルティングの矜持
世は人材紹介戦国時代
星の数ほど(実はコンビニより多い)の人材紹介会社が溢れている昨今。人材紹介市場は完全なるレッドオーシャン化しており、優秀な方であればある程、対応し切れない程のスカウトメールが届く。
新規参入がしやすく、粗利率が良く、即金になるビジネスなので、色んなタイプの人材紹介会社が次々と立ち上がってきていると感じます。
人材紹介会社が溢れる中で、私は私なりのキャリアコンサルティングのスタンスと矜持を持ってキャリア支援に従事して参りました。結果として有り難いことに「こんなに親身になってくださる方はいなかった。」「お話を聞いてスッキリしました」「やるべきことが明確になりました。」と言って頂ける機会が増えました。本当にありがとうございます。
このnoteでは人材紹介戦国時代に生き抜く人材エージェントとして私が心がけているキャリアコンサルティングのスタンスについてシェアしていきます。これから人材紹介の仕事を始める方、現在人材紹介会社で勤務されている同業の方、また何よりも私に転職相談に来てくださった方に。読んで頂けると嬉しいです
①エージェントの価値は情報である。
求職者が求めているのは情報です。求めている情報には大きく2種類あると思っています。
a:業界全体のトレンドに関する情報
今の会社を辞めて転職するというリスクを背負うので、斜陽産業にわざわざ飛び込みたいなんて人はいないですよね?普通はせっかくなら伸びている市場に身を置きたいと考えるはずです。伸びている市場に行けば自然とチャンスも広がり、年収も上げやすいです。だから人材エージェントは業界全体のトレンドに詳しくあるべきだと思っています。僕の情報源はWEBメディアの記事、(弊社はマーケター特化なのでMarketZine等)Twitter、企業との打ち合わせ、求職者との面談を通して業界全体のトレンドを掴むようにしています。
すると「今、こういう流れになっているからこの業界が伸びる」と伝えることができます。
どうせキャリア支援するなら、自分の支援した方が伸びている市場に身を置いて、活躍して、市場価値を高めてもらえたら僕も嬉しいですし、転職する方も嬉しいですよね?ちなみに僕が現在注目しているのはDX(デジタルトランスフォーメーション)、CtoCのマッチングビジネス、自社データを活用したマーケティング、ブランディング寄りのクリエイティブエージェンシー辺りです。
b:個別の会社における社風や組織文化の情報
人材エージェントはリアルな情報が入りやすいです。企業の人事や経営者、求職者、自分が支援して転職した方など様々な立場から会社の情報をインプットできる仕事のため、会社ごとのリアルな情報が入ってきます。内緒ですが、「やりがいがあります!」と企業側が謳っている会社が、転職したい人からの話を聞くとびっくりするぐらいのハードワークだった。なんてことも珍しくないです。
だからこそフラットにリアルな情報を伝えるということを意識しています。
「A社はこういうやり甲斐はあるが、こういう所は大変」
「B社からはC社に行くパターンとD社に行くパターンがある」
「E社は採用サイトではこう書いてあるが、実際はこうだ。」
という感じです。
②転職はそもそもリスクである
僕はお会いした求職者の感覚60%ぐらいの方には転職をオススメしないです。なぜならば転職することがそもそもリスクであるからです。少なくとも現在の転職市場においてはキャリアの一貫性が重視されます。(僕はここを疑問視していますが。)職務経歴書は後で変えることはできません。過去は改ざんできない。だからこそ、100%転職したいという状況でない限りは現職にステイした方がいいのです。転職エージェントは本来「転職させること」が仕事であると思うのですが、私はあえて現職ステイを提案することもあります。
③1/1を目指す。量より質を大事に。
「エージェントに相談したら案件を大量に紹介された」というのは良くある話。多くのエージェントは一人の求職者に大量の案件を紹介します。エージェントはマッチングビジネスなので、大量案件を紹介した方が確率論的に成約に繋がるケースが多いのです。ただ一方求職者の目線からすると「自分に合わない案件をなぜ紹介するのか。」という気持ちが残ってしまうのです。
だからこそ僕は逆に「1/1を目指す。量より質を大事に」ということを大切にしています。1時間-2時間ほど目の前の求職者に対して徹底的に向き合います。過去から現在に至るまでのストーリーをヒアリングし、なぜそうしたのか、どうなりたいのかを言語化することに尽力します。話し合った上で「最終的にこのキャリアを目指しましょう。そのために今はこの方向性でキャリア形成をしましょう。」と合意形成ができたタイミングで求人紹介をするように意識しています。
④人材エージェントは正解を知らない。
キャリアは十人十色。多種多様であるべきです。
一人ひとりの人生が異なるように、
一人ひとりのキャリアが異なります。
僕は「あなたは●●社に行った方が良い。」という表現は知らないのです。僕ら人材エージェントは正解を知っているわけではないのです。ただ一緒に正解を探しに行く。ことはできます。業界のトレンドや各社の動きを知っているからこそ、「あなたが実現したいキャリア像はどういったものですか?」「●●になりたいのであれば△△なプロセスを次のキャリアをとして歩いたらいい」という話はできるのです。求職者が迷子になっているとしたら、僕ら人材エージェントは地図を持っているという感覚に近いですね。行きたい場所があれば、特定の場所に連れていくことはできる。逆に言うと行きたい場所がなければ連れていくこともできないし、「あそこに行きなさい」と指示することもできないのです。
以上です!
前提、僕は人材エージェントとは求職者のためのサービスであるべき。という考え方を持っているので、キャリアに悩む人がいればお気軽にご相談ください!
週1noteという企画に参加しております。
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