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医師へのスムーズな報告のコツ

こんにちは。

ひとつの職場にとらわれない看護師の働き方を模索しているゆう(@yufreelancens)です。



看護師をされている皆さん、医師への報告は得意ですか?

私は苦手でした。苦手だと気づいたのは看護師2年目くらいのリーダー業務を始めたころ。しかし、看護師として避けて通れない道。どうにかスマートに報告する方法はないか日々考えました。報告のうまい先輩を観察し、自分なりにも勉強してみました。そこで辿り着いたコツをシェアしたいと思います。

【SBAR】に沿って報告すること

これだけです。

SBARとは、報告の時に使用されるツールで、

S:situation(状況)

B:background(背景)

A:assessment(考察)

R:recommendation(提案)

の頭文字をとったものになります。

※最近は、冒頭にI(Identify=報告者名)、最後にC(Confirm)をつけ、I-SBAR-Cとすることもあります。

これに沿って報告すると相手に伝わりやすく、看護の現場でも使われています。

具体的には・・・?

例を挙げて説明します。

頸部骨折のオペ前の方入院患者さん。抗凝固薬を飲んでおり、凝固能コントロール+ヘパリン化のためオペ待ちの入院でした。昼食後に自室で過ごしている際、急に嘔吐してナースコールがありました。血圧計を持って訪室したところ、さらに両手いっぱい分の食物残差様の嘔吐がみられました。そこでナースコールしもう一人の看護師を呼ぶことに。その間に血圧を測ると160/90台。応援の看護師が到着し、再検して180/90台。患者さんはやや興奮ぎみ、話してはいますが、普段よりも呂律が回っていない印象があります。対光反射+/+ 3.0/3.0 対光反射迅速、共同偏視はみられない。ベッド上にいるため歩行状態は不明ですが、興奮して両手を上げる様子は見られています。→ドクターコールします。

SBARにそって整理してみると、、、

S:嘔吐

B:2度の急な嘔吐。BP:160/90→180/90。吐物は食物残差様。興奮気味。やや呂律不良みられる。対光反射はあり、左右ともに3ミリ。共同偏視なし。既往に高血圧・糖尿病あり、どちらも内服中。ルートは一か所あり、ヘパリン持続投与中。

A:急激な嘔吐、呂律不良、意識清明でない様子から脳血管疾患の疑いがある

R:降圧剤行くか?(Dr到着までに準備できる)ルートキープしてよいか?(Nsで行えるが、とることは伝えておく)CTまたはMRI撮りに行くか?(ストレッチャー移乗の準備ができる)

では、実際に医師に報告します。

「〇〇病棟の看護師〇〇です。(○○さんの担当医でなければ、ざっと説明。〇月〇日○○術のヘパリン化目的で入院されている○○さんについて、急ぎで報告があります。)○○さんですが、2度嘔吐がみられています。血圧が高く、一度目が160/90、再検して180/90です。(もともと高血圧、糖尿病があり内服しています。)対光反射あり、左右とも3ミリです。共同偏視ありません。興奮されています。また、普段と比べて呂律が回っていません。脳血管系で何か起きていると考えて報告しました。診察お願いします。ルートは一か所ありますが、ヘパリン投与中なので、先生が来られる間にもう一本ルートキープしておいて良いでしょうか?降圧剤行きますか?画像取りにいきますか?(この辺は、Drの性格や、主治医なのか、夜勤の非常勤医師なのかなどに合わせて。あまり言いすぎても嫌がるDrもいると思います。)

私なら、このように報告すると思います。

まだまだ未熟ですので、足りないところもあるかと思います。先輩方は教えていただけると幸いです。
私自身も、医師とのコミュニケーションももっと上手にとれるようになりたいと考えています。  

報告するうえで大切なこと


私が考えるポイントは、

①患者さんの状態を正確に伝える

②医師が指示を出しやいように報告する


この2点を意識しています。

参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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